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事業承継のマッチングとは?債務超過でも実現できる事業再生マッチングをご紹介

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「後継者がいない」「借金を継がせたくない」

そんな悩みを抱える中小企業が年々増えています。

特に、債務超過や借入金の多い企業にとっては、事業承継そのものが難しく、「譲る相手がいない」「マッチングしても断られる」といった課題も少なくありません。

近年、親族や社内に後継者がいない企業の間で、第三者承継(M&A)を支援するマッチングサービスが注目されていますが、従来のサービスは財務内容の良い企業を前提としたものが多く、債務超過企業の対応は後回しにされがちでした。

本記事では、こうした従来型マッチングの限界とともに、債務超過企業でも活用可能な「再生スキームを組み込んだ新しいマッチングのアプローチ」について、具体的に解説します。

ジーケーパートナーズでは、債務超過企業のためのM&Aと企業再生コンサルティングを組み合わせた、独自の事業承継支援を提供しています。

私的整理ガイドラインの活用により、金融機関との調整を図りながら円滑な承継を実現することも可能です。

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事業承継のマッチングとは何か?

事業承継のマッチングとは、事業を譲り渡したい経営者と、譲り受けたい第三者を結びつける仕組みのことです。

親族や従業員に後継者がいない中小企業の経営者が、外部の個人や企業へ事業を引き継ぐ「第三者承継」の手段として、今では一般的になりつつあります。

具体的には、譲渡希望者がマッチングサイトや支援機関に自社情報を登録し、それを見た譲受希望者がコンタクトを取って、交渉・引継ぎへと進んでいくのが一般的な流れです。

従来は大企業を中心に活用されてきた手法ですが、近年では中小企業においても事業承継の有力な手段として広く利用されるようになりました。

日本政策金融公庫や事業承継・引継ぎ支援センターなどの公的機関に加え、民間のM&Aプラットフォームや専門仲介会社による支援も充実しています。

ただし、債務超過や経営難を抱える企業では、通常のマッチングサービスでは受け入れ先が見つからないことも多く、再生型スキームを活用した特別な支援が必要です。

次章では、そうしたケースにも対応可能な「再生支援型マッチング」について詳しく解説します。

関連記事|事業承継とは?基本的な仕組みから成功のポイントまで徹底解説

 

事業承継のマッチングの種類と特徴

事業承継マッチングサービスは、公的機関型から民間仲介型まで提供機関によって5つのタイプに分類でき、それぞれに異なる特徴と活用メリットがあります。

ここでは、各マッチングタイプの違いや、どのような企業に向いているかを比較しながらご紹介します。

公的機関型

事業承継・引継ぎ支援センター日本政策金融公庫など、国や自治体が運営する公的機関でも、無料で利用できる事業承継マッチングサービスが提供されています。

全国47都道府県に設置されている事業承継・引継ぎ支援センターでは、中小企業診断士・税理士・公認会計士などの専門家が、マッチングから成約後のフォローまでを一貫して支援してくれます。

相談料は完全無料。また、公的機関であるため中立的な立場からのアドバイスを受けられることも、大きな安心材料となっています。

初めて事業承継を考える経営者や、相談先がわからない方にとって、最初の相談窓口として非常に有効です。

特に、地域の中小企業の事業承継支援に重点が置かれており、後継者人材バンクでは「創業希望者」と「後継者不在企業」とを引き合わせる仕組みも整備されています。

ただし、債務超過や事業再生を伴うような複雑な案件では、金融機関との調整や保証債務の処理などが必要となるケースもあり、再生支援やM&Aスキームに対応できる専門家との連携が重要になる場合もあります。

民間プラットフォーム型

民間企業型の事業承継マッチングプラットフォームは、オンラインで利用できる利便性の高さが特徴です。

大きく分けて、以下の2つのタイプがあります。

健全企業向けを中心とするマッチングサービス

  • バトンズ(BATONZ):累計掲載案件3万件超を誇り、幅広い業種・地域に対応。
  • TRANBI:登録ユーザー10万人以上で、案件検索や買い手とのマッチングがオンラインで可能。

債務超過企業に特化したマッチングサービス

  • ResetM&A:日本初の債務超過企業専門のM&Aプラットフォーム。

私的整理ガイドラインを活用した再生型事業承継を可能にし、借入金や保証債務の引継ぎを避けながらの事業譲渡にも対応しています。

これらのサービスの多くは、売り手側は無料で登録・利用可能で、全国から多くの買い手候補を募ることができます。

特にResetM&Aでは、仲介会社を通さずに買い手と直接交渉する形態に近いため、コストを抑えながらスピーディな承継を実現できる点が特徴です。

「債務超過でも売れるのか?」「後継者が見つからない」といった悩みを抱える企業にとって、再生支援とマッチングを両立したこうした民間型プラットフォームは、現実的な解決策の一つとなり得ます。

専門仲介・コンサル型

M&A仲介会社や企業再生コンサルティング会社が提供するマッチング支援サービスは、専門家による高度なサポートが受けられる点が大きな特徴です。

通常は株式譲渡を前提とした健全企業のM&Aが中心となりますが、財務・事業デューデリジェンスから契約交渉、成約後のフォローまで、一貫して支援が受けられる“フルサポート型”のサービスです。

主な特徴として

  • 着手金、仲介手数料、成功報酬などの費用は高め(数百万円~数千万円規模)
  • 成約率を高めるための買い手ネットワークやノウハウの蓄積が豊富
  • 高額案件・複雑案件での専門家介在の安心感が得られる

中堅・中小企業を対象とするM&A仲介会社から、大企業案件を扱う投資銀行系ファームまで、規模や業種に応じて多様な選択肢が存在します。

ただし、債務超過や財務内容に課題がある企業の場合、通常の仲介会社では対応が難しいケースもあります。

そのような場合には、企業再生とM&Aの両面に対応できる専門機関との連携が有効です。

関連記事|M&Aの相談先・窓口・センターを徹底比較!無料相談の活用方法も解説

業界・地域特化型

特定の業界や地域に特化したマッチングサービスも、近年注目を集めています。

一般的な全国型サービスとは異なり、業界知識や地域の人脈を活かした「密着型支援」が可能で、より高いマッチング精度が期待できます。

業界特化型のマッチングサービス

医療・介護、不動産、建設、ITなど、専門性の高い業種では、業界特有の法律・許認可・資産管理が関係することも多く、一般的なマッチングでは不十分な場合があります。

業界特化型サービスでは、その分野に精通したアドバイザーが対応し、よりスムーズかつ的確な承継支援が可能です。

地域密着型のマッチングサービス

地域に根ざした中小企業や店舗の承継には、地元のネットワークや信用を活かした支援が効果的です。

relay(リレイ)のように、地方の小規模事業者の“想い”に共感する買い手とのマッチングに強みを持つサービスも登場しています。

特に、地元金融機関や自治体、商工会議所などと連携した支援体制が整っているケースも多く、地域経済の活性化にもつながる事業承継が実現できます。

「業界特有の制約がある」「後継者は地域に根ざした人が望ましい」といったニーズを持つ企業にとって、こうした特化型サービスは有力な選択肢となります。

金融機関連携型

地方銀行や信用金庫などの金融機関が、民間のオンラインマッチングプラットフォームと連携して提供する「ハイブリッド型」の事業承継支援サービスも広がっています。

代表例としては、地域金融機関専用のプラットフォームである「事業引継ぎ.net」が挙げられます。

このサービスでは、参画する各金融機関が保有する顧客情報をクローズドなネットワーク上で共有し、より広域で買い手候補を探索することが可能です。

この仕組みの特徴は

  • 金融機関による対面型サポートで安心感が高い
  • オンライン型プラットフォームとの連携により、マッチングのスピードと範囲が拡大
  • 既存の融資・保証情報を踏まえた実践的アドバイスが可能
  • 売り手・買い手の双方にとって、信頼性の高い選定・交渉が行える

また、取引のある地元金融機関が直接対応してくれるため、融資相談や返済計画の見直しと並行して進めやすいのも、大きなメリットです。

借入金を抱えた企業でも、金融機関と連携した承継支援を受けることで、より現実的な解決策を見出せる可能性があります。

特に債務整理や保証債務の引き継ぎを避けたい場合は、金融機関と連携した再生型M&Aを検討することが重要です。

 

事業承継でマッチングを利用するメリット・デメリット

事業承継マッチングサービスの活用を検討する際は、その「メリット」と「デメリット」の両面を正しく理解しておくことが大切です。

売却や承継という重要な意思決定を伴うため、情報不足や思い込みによる判断ミスを防ぐことが、成功のカギになります。

実際、マッチングサービスには「幅広い買い手候補と出会える」「専門家のサポートが受けられる」といった大きなメリットがある一方で、

「交渉に時間がかかる」「希望条件でまとまらない」「情報漏洩のリスクが気になる」といった課題もあるのが実情です。

特に、債務超過や借入金がある企業では、マッチングだけでなく、再生スキームや金融調整の検討も必要になるケースが多くあります。

ここでは、事業承継マッチングのメリット・デメリットを整理し、それぞれの特徴と注意点を詳しく解説します。

メリット①幅広い候補者の中から最適な承継先を選択できる

事業承継マッチングサービスの最大のメリットは、地域や業種を問わず、全国規模で多様な承継候補者と出会えることです。

これまでの親族内承継や従業員承継では、「引き継ぐ人がいない」「経営の意思がない」といった理由から承継が進まず、やむなく廃業という選択を迫られるケースも少なくありませんでした。

一方、マッチングサービスを活用すれば、都市部の成長企業や同業他社、異業種の事業拡大を目指す企業など、多様な買い手候補にアプローチすることが可能になります。

特に地方の中小企業にとっては、自社では接点を持ちにくい買い手と出会える貴重な機会となり、

「後継者不在による廃業」から、「事業の継続・発展」へとつなげる選択肢が広がります。

メリット②:専門家によるサポートで安心して事業承継を進められる

事業承継は一生に一度の重大な決断であり、経営者一人で全てを判断するのは非常に難しいものです。

その点、マッチングサービスを活用することで、M&Aの専門家や中小企業診断士など、経験豊富なプロフェッショナルによる支援を受けることができるのは、大きなメリットです。

公的機関である「事業承継・引継ぎ支援センター」では、無料で専門家の個別相談を受けることが可能ですし、民間のM&Aマッチングサービスでも、成約まで伴走してくれるアドバイザーが在籍しており、安心して進められます。

特に以下のような専門的な判断が求められる場面では、専門家の存在が非常に心強くなります。

  • 財務・事業デューデリジェンス(DD)の実施方法
  • 企業価値・株式価値の正確な算定
  • 契約条件(譲渡価格・引継ぎ条件等)の交渉支援
  • 法務・税務面のリスク把握

また、債務超過や借入金の多い企業の場合、こうした支援に加え、企業再生に関する知見を持つ専門家の存在が不可欠になります。

メリット③:事業継続による雇用維持と地域経済に貢献できる

事業承継マッチングの成功は、単なる企業存続にとどまらず、従業員・地域社会・取引先にとっても大きな価値をもたらします。

まず、後継者不在による廃業を防ぐことで、長年培ってきた技術・ノウハウ・顧客基盤を次世代に継承することができます。

これは、会社の財産を守るだけでなく、従業員の雇用を安定的に維持し、取引先との関係も継続できるという意味でも非常に重要です。

また、譲渡先の企業が持つ資本力や経営ノウハウを活かすことで、事業の拡大・新規分野への進出といった成長のチャンスも広がります。

その結果として、以下のような波及効果が期待できます。

  • 従業員にとってのキャリアアップやスキル向上の機会
  • 地元雇用の維持・創出による地域経済の活性化
  • 技術やブランドの継承による中小企業の価値保持

こうしたプラスの連鎖が生まれることで、事業承継は「終わり」ではなく、「新たな発展のスタート」となり得ます。

デメリット①:候補者選定と交渉に多大な時間と労力が必要となる

事業承継マッチングの課題として、承継先候補の選定にかかる「時間」と「労力」の負担は非常に大きなポイントです。

特に複数の買い手候補と同時並行で交渉を進める必要がある場合、以下のようなプロセスを何度も繰り返すことになります。

  • マッチングサービスへの登録・プロフィール作成
  • 問い合わせを受けた候補者との面談調整
  • 資料(決算書・事業計画など)の提供と対応
  • 条件交渉や質疑応答への対応

人気のある案件では、十数社から数十社の問合せを受けるケースもあり、1社ずつ丁寧に評価・比較していくには膨大な時間と労力がかかります。

経営者にとっては、本業の傍らでこれらの対応を行う必要があり、精神的・体力的な負担が大きくなるのは避けられません。

忙しい日常の中で、「本当にこの相手に任せて良いのか?」と迷いながら進めることは、相当なストレスにもつながります。

デメリット②:交渉決裂や条件不一致により成約に至らないリスクがある

事業承継マッチングは、すべてが順調に進むとは限らず、「最終的に成約に至らない」というリスクも存在します。

初期段階では興味を示していた候補者でも、以下のような要因により交渉が中断・決裂するケースがあります。

  • 財務情報の開示後、買い手がリスクを過大に評価してしまう
  • 譲渡価格や債務引継ぎ条件などで双方の意見が対立
  • 経営方針や人材承継に関する価値観の相違

実際、事業価値評価のズレや債務条件に関する交渉が難航することで、候補者が離脱する例は少なくありません。

特に債務超過の企業では、金融調整や保証債務の処理も関係してくるため、より高度な調整力が求められます。

また、成約に至らなかった場合には、以下のようなデメリットも考慮すべきです。

  • 複数候補との交渉にかかった時間と費用が無駄になる可能性
  • 提供した決算書・顧客情報などの機密情報が漏洩するリスク
  • 従業員や取引先に交渉中の噂が広まり、社内不安や信用低下につながるリスク

このように、事業承継マッチングには「失敗する可能性」もあることを理解し、最初からリスクに備えた体制を整えておくことが大切です。

デメリット③:仲介手数料や各種費用による経済的負担がある

事業承継マッチングを利用する際には、さまざまな費用が発生する可能性があるため、事前の理解と予算確保が重要です。

特に民間のM&A仲介会社や専門機関を利用する場合、以下のような料金体系が一般的です。

  • 着手金:マッチング業務の開始時に必要(数十万円〜)
  • 月額報酬:活動期間中に発生する定額料金(非公開のことも多い)
  • 成功報酬:成約時に支払う成果ベースの報酬(譲渡価格×5〜10%が目安)

さらに、以下のような専門サービス利用料も加算されるケースがあります。

  • 財務・事業デューデリジェンス(DD)費用
  • 契約書作成・法務チェックの弁護士費用
  • 株価算定や企業評価レポート作成費用

一方で、オンライン型プラットフォームサービス(例:BATONZやTRANBIなど)では、基本利用料が無料のものもあれば有料のものもあり、さらにオプション支援(アドバイザー相談、書類作成代行など)や成約時の手数料(数%〜)が発生するプランなど、その機関ごとに多様な仕組みが用意されています。

ジーケーパートナーズが運営する「ResetM&A」は、債務超過企業に特化した先駆的なM&Aプラットフォームです。

通常のM&Aプラットフォームでは対応が難しい債務超過案件に特化しており、売り手・買い手のどちらも利用料は完全無料でご利用いただけます。   

                     

事業承継のマッチングで気をつけるべきポイント3選

事業承継マッチングを成功させるためには、早期かつ入念な準備が欠かせません。

単に候補者を探すだけでなく、事前に「何を・どのように引き継ぐのか」を明確にしておくことで、スムーズな交渉・成約につながります。

以下のようなポイントを参考に、計画的に準備を進めていきましょう。

ポイント①:自社の状況に適したマッチングサービスを選ぶ

事業承継マッチングサービスは、自社の経営状態や目的に応じて適切なものを選ぶことが非常に重要です。

たとえば、財務状況が健全な企業であれば、

  • BATONZ(バトンズ)
  • TRANBI(トランビ)

などの大手プラットフォームを通じて、広範な買い手候補とマッチングが可能です。

一方で、債務超過や借入過多の企業の場合は、こうした一般的なプラットフォームでは十分な対応が受けられないこともあります。

そのようなケースでは、「ResetM&A」など、債務整理や再生型承継に特化した専門サービスの活用が不可欠です。

また、事業承継・引継ぎ支援センター(公的機関)のように無料で利用できる機関もありますが、

  • 対応できる案件の幅に制限がある
  • 業種やエリアによってはマッチング候補が限られる

といった側面もあります。

重要なのは、自社の財務状況・事業規模・業界特性を正しく把握したうえで、最適なマッチングサービスを見極めることです。

特に債務超過などの複雑な事情を抱える場合は、企業再生と事業承継の両方に精通した専門家に早めに相談することを強くおすすめします。

ポイント②:段階的な情報開示と機密保持を徹底管理する

事業承継マッチングを進めるうえで、情報開示のタイミングと範囲を適切に管理することは非常に重要です。

交渉初期からすべての情報を開示してしまうと、相手が真剣でなかった場合や信頼性に欠ける場合に、重大な情報漏洩リスクが発生する恐れがあります。

一般的には、以下のような段階的な情報開示ステップが推奨されます。

  • 初期段階で、企業概要・沿革・業種・従業員数など、表面的な非機密情報を共有
  • 相手の真剣度や信頼性が確認できた段階で、財務情報・売上構成・主要顧客など、より詳細な情報を開示
  • 機密情報の開示前には必ずNDA(秘密保持契約)を締結

特に以下のようなケースでは、情報管理をより慎重に行う必要があります。

  • 競合他社が候補者に含まれている場合:技術情報や顧客名簿などの機密性の高い情報の取扱いに注意
  • 従業員や取引先にまだ公表していない場合:交渉の噂が流れることで、不安や誤解を生まないように配慮

情報管理を誤ると、社内の信頼低下や顧客離れなどのリスクにもつながりかねません。

よって、マッチングを行う際は、事前に開示プロセスや範囲を決めておき、必要に応じて専門家と連携することが望ましいでしょう。

ポイント③:専門家の早期関与と総合的なサポート体制を構築する

事業承継マッチングは、多くの専門領域が絡む複雑なプロセスであり、早期の段階から専門家をチームとして関与させることが成功への鍵となります。

検討初期から、以下のような分野別の専門家を組み合わせておくことが理想です。

  • 税理士:事業承継税制の活用、相続・贈与税の最適化
  • 弁護士:契約書の作成・法的リスクの回避、紛争防止
  • M&Aアドバイザー:候補先の選定、企業価値算定、条件交渉、スキーム構築

特に以下の局面では、専門的知識と経験が不可欠です。

  • 企業価値の評価(株価算定や資産負債の見極め)
  • デューデリジェンス(財務・法務・ビジネス面)
  • 契約条件の設計と交渉

また、債務超過や経営難を抱える企業の場合は、企業再生分野の専門家による支援が必須です。

私的整理ガイドラインを活用した債務調整や、金融機関との交渉戦略の立案など、通常のM&A仲介では対応が難しい論点が多数存在します。

さらに、以下のような利害関係者への対応についても、慎重な準備と計画が求められます。

  • 従業員への説明や不安軽減
  • 取引先への信頼維持・契約引継ぎ

専門家の知見を活用することで、これらのリスクを最小限に抑え、円滑な承継を実現できます。

特に債務超過などの難易度が高い案件では、企業再生と事業承継の両方に精通した専門家との連携が不可欠です

関連記事|事業承継問題の実態と原因は?深刻化する後継者不足の問題解決策を解説

 

まとめ

事業承継マッチングは、後継者不在という深刻な課題を抱える中小企業にとって、有力な解決策の一つです。

現在では、公的機関が提供する無料の支援から、民間プラットフォームによるマッチング、専門家チームによるフルサポート型のサービスまで、企業の状況やニーズに応じた多様な選択肢が存在します。

中でも、債務超過や借入金問題を抱える企業にとっては、「ResetM&A」のような再生スキームに対応した専門サービスの存在が、事業承継のハードルを大きく下げる突破口となります。

成功のカギとなるのは、次の3点です。

  • 自社の財務状況・事業内容に合ったサービスの選定
  • 相手との信頼を築くための段階的な情報開示と機密管理
  • 法務・税務・再生支援に精通した専門家の早期関与

承継のプロセスは決して簡単ではありませんが、従業員の雇用を守り、事業を次世代につなぐことで、地域経済への貢献や創業者の想いの継承にもつながります。

経営が厳しい状況でも、「うちには無理かも…」とあきらめずに、まずは一歩踏み出してみてください。

貴社にとって最適な道筋は、必ず見つかります。

ジーケーパートナーズでは、健全な企業はもちろん、債務超過や借入金に悩む企業の事業承継にも対応可能です。

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事業承継対策とは?成功事例もあわせてご紹介

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債務超過や多額の借入金に悩む中小企業にとって、事業承継は一筋縄ではいかない非常に大きな課題です。

「後継者が見つからない」「借金を背負わせたくない」「金融機関から承継に難色を示される」——そんな不安を感じていませんか?

しかし、適切なスキームと専門家の支援があれば、後継者の負担を軽減しながらスムーズな承継も可能です。

本記事では、事業承継対策の基本的な考え方から具体的な手法税制上の優遇措置まで、成功に向けた実践的な情報を詳しく解説します。

ジーケーパートナーズでは、企業再生コンサルティングの豊富な経験を活かし、債務超過や借入金の多い中小企業の事業承継にも対応可能なM&A支援を行っています。

一般的なM&A仲介会社では取り扱いが難しいケースにも「私的整理ガイドライン」を活用した再生型スキームなどで柔軟に対応します。

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事業承継対策とは?

中小企業の多くが直面する「事業承継」。

特に債務超過借入金の多い企業では、「借金を背負わせたくない」「後継者がいない」といった理由で、承継に踏み出せず廃業に追い込まれるケースも少なくありません。

事業承継対策とは、企業が次世代に経営を引き継ぐための計画的な取り組みです。

現経営者の引退や高齢化に備え、以下のような課題に早期に対応していくことが重要です。

  • 後継者の選定・育成
  • 自社株式の承継と評価対策
  • 相続税・贈与税の負担軽減
  • 経営者個人の連帯保証の処理

特に債務超過の状態では「株式に価値がない」」「保証債務が引き継げない」といった壁がありますが、「会社分割」「事業譲渡」などの再生スキームを活用することで打開策が見えてきます。

事業承継成功には通常5〜10年の準備期間が必要とされており、早期の計画立案と専門家の支援活用が成功の鍵となります。

関連記事|債務超過とは?原因と解決策を解説|債務超過の解決策も紹介

 

事業承継対策の主要な対策方法3つ

再生過程にある中小企業が事業承継を成功させるためには、債務処理・税負担・人材確保の3つの視点から戦略的な準備を行う必要があります。

以下の3つの対策は、企業の再スタートと世代交代を同時に叶えるために非常に重要です。

事業承継を成功させるためには、計画的かつ多角的なアプローチが必要です。

中小企業が直面する後継者問題や税負担の課題、経営権の分散リスクなどを解決するため、以下の3つの主要な対策方法を実践することが重要となります。

  • 債務超過時の株式・財産承継対策
    (会社分割や事業譲渡により事業だけを切り出して承継するなど)
  • 事業承継税制の賢い活用
    (相続税・贈与税の負担を抑えつつ、後継者への引き継ぎを円滑に進める)
  • 後継者選定と「引き継ぎたくなる環境づくり」
    (保証債務や経営権の集中など、心理的・制度的障壁を取り除く)

関連記事|事業承継とは?基本的な仕組みから成功のポイントまで徹底解説

株式・財産の承継対策

株式・財産の承継対策は、経営権の確保税負担の軽減を両立させる重要なテーマです。

以下のような対策を適切に講じることで、承継時のトラブルや税務上のリスクを未然に防ぐことができます。

  • 株価対策:役員退職金の支給や自社株評価の適正化により、贈与・相続時の負担を軽減
  • 株数対策:好意的な株主や持株会への一部移転で経営権を維持
  • 贈与計画:暦年贈与や相続時精算課税制度の活用で段階的な承継

ただし、債務超過や多額の借入金を抱える中小企業にとっては、「そもそも株に価値がない」「株式よりも個人保証や金融機関との関係のほうが深刻」という声も少なくありません。

当社では、再生スキームを活用することで「後継者に債務の負担を残さない形での事業承継」をご提案することも可能です。

 

事業承継税制の活用

事業承継税制は、相続税・贈与税の負担により事業継続に支障が生じることを防ぐための制度です。

2027年12月末までの特例措置では、非上場株式に係る贈与税・相続税について最大100%の納税猶予(=実質的な免除)が認められています。

この制度は、対象株式数の上限撤廃複数後継者への対応雇用要件の緩和など、大幅な拡充が行われており、中小企業の後継者不在や資金繰りリスクの解消にとって有力な選択肢です。

ただし、債務超過や赤字企業であっても適用が不可能というわけではない反面、雇用維持都道府県への認定申請継続届出などの条件を満たす必要があるため、慎重な制度設計が求められます。

こうした税制の活用はもちろん、会社分割や事業譲渡など再生スキームとの併用による最適な事業承継計画の立案により、経営者と後継者双方の不安を解消することができるでしょう。

関連記事|事業承継・M&A補助金とは?申請から活用まで「事業承継・M&A補助金」を徹底解説

 

後継者の選定と育成

後継者の選定と育成は、事業承継の成否を左右する最重要テーマの一つです。

後継者教育には5〜10年の期間が必要とされ、経営判断力・リーダーシップ・金融機関対応力など多面的なスキルを計画的に育てることが求められます。

特に債務超過や借入金の多い中小企業では、「借金を背負いたくない」「保証人になりたくない」といった理由から、後継者が承継をためらうケースが少なくありません。

こうした課題に対し、会社分割による事業部門の切り出しや、旧会社の特別清算を組み合わせたスキームなどをご提案しています。

これにより、後継者には健全な事業のみを引き継がせ、借金や保証から解放された形での承継が実現可能となります。

承継形態には、親族内承継・従業員承継・M&A型承継の3つがありますが、いずれにおいても、早期の意思疎通献身的な支援、そして“後継者の心理的不安を軽減する仕組みづくり”が成功の鍵を握ります。

 

事業承継対策の相談先

事業承継を成功させるためには、適切な相談先を選び、専門的なアドバイスを受けることが極めて重要です。

相談先によって得意分野や対応範囲は大きく異なり、選択を誤れば事業継続に支障が生じたり、金融機関との信頼関係に影響したりすることもあります。

特に債務超過や借入金の多い中小企業では、単なる税務対策や株式承継だけでは解決できない複雑な問題が発生します。

そのため、財務・税務・M&A・保証解除・金融機関対応などを総合的にサポートできる専門家に相談することが不可欠です。

ジーケーパートナーズでは、企業再生と事業承継の両方に精通したプロフェッショナルとして、再生型M&A、会社分割、特別清算などを含む最適な承継スキームをご提案しています。

状況が深刻になる前に、ぜひ一度ご相談ください。

関連記事|事業承継の相談先はどこ?専門家選びから成功のポイントまで徹底解説

事業承継・引継ぎ支援センター

事業承継・引継ぎ支援センターは、全国47都道府県に設置された国の公的相談窓口で、事業承継に関する最も基本的な相談先の一つです。

コーディネーターやサブマネージャーが相談を受け付け、税理士や中小企業診断士などの専門家と連携しながら、親身かつ中立的な立場で支援してくれます。

主なメリットは、以下の通りです。   

  • 全国各地に設置されておりアクセスしやすい
  • 相談料が完全無料
  • コーディネーターが初期対応をし、必要に応じて専門家に接続
  • 地域の事情に精通し、M&Aマッチング支援も可能
  • 商工会・商工会議所とも連携して地域密着型の支援が受けられる

ただし、債務超過や借入金の処理、保証解除、会社分割などを含む再生型の事業承継には、専門家の実務支援が必要なケースも少なくありません。

M&A仲介会社

M&Aによる事業承継を検討している場合の専門機関です。

M&Aの候補先の選定、M&Aの進め方、デューデリジェンスの支援、契約書類の作成など、M&Aに関する専門的なサポートを提供します。

一般的なM&A仲介会社は、財務状況が良好な企業の株式譲渡を中心に支援するケースが多い一方で、ジーケーパートナーズのように、債務超過・借入過多といった財務的に厳しい状況にある中小企業にも対応可能な再生型M&A仲介会社も存在します。

再生型M&A仲介会社の支援の特長は下記の通りです。

  • 再生スキーム(会社分割・特別清算など)と組み合わせたM&A設計
  • 債務超過でも売却可能な事業譲渡型スキームに精通
  • 金融機関との保証解除交渉支援
  • 中小企業活性化協議会などの公的支援制度の活用実績
  • 地域・業種を問わず豊富なマッチングネットワーク

「うちは売れない」と諦める前に、再生型M&Aという選択肢をご検討ください。

後継者に借金を背負わせず、従業員の雇用も守れる、新たな承継の形がここにあります。

事業承継でお悩みの方は、ぜひジーケーパートナーズにご相談ください。

「債務超過で継がせられない」「後継者に借金を背負わせたくない」

そんな悩みを抱える経営者の方にも、企業再生の専門知識を活かした実践的なソリューションをご提案しています。

私的整理ガイドラインを活用したスポンサー探索、会社分割による事業承継、再生スキームを取り入れたM&A支援など、再生と承継を一体的に設計できるのが当社の強みです。

中小企業活性化協議会との連携実績も豊富で、金融機関との交渉や保証債務の処理支援も行っています。

「こんな状況で相談していいのか…」とためらわれる方こそ、ぜひ一度ご相談ください。

ご相談は完全無料・秘密厳守。早めのご相談が、最善の選択肢につながります。

関連記事|事業承継M&Aとは?メリット・デメリットから成功のポイントまで徹底解説

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銀行・信用金庫

銀行や信用金庫は、自社の財務状況に基づいた実践的なアドバイスを受けられる身近で信頼性の高い相談先です。

資金調達・税金対策・企業価値評価・各種専門家の紹介など、金融面からの支援を中心にサポートが可能です。

特に取引のある金融機関であれば、過去の決算や財務状況を理解した上で、より現実的な提案が受けられるというメリットがあります。

主に、以下のようなメリットがあります。

  • 財務内容に基づく具体的な承継・再生提案
  • 融資制度・信用保証制度の活用支援
  • 各種専門家の紹介
  • 長年の信頼関係を活かした親身な対応

「金融機関に相談するとネガティブに見られるのでは…」と不安に感じる方も多いですが、むしろ早い段階で承継や再建の意志を示すことで、金融機関側の理解や支援を得られる可能性も高まります。

税理士・公認会計士

税理士・公認会計士は、事業承継において税務面・財務面のプロフェッショナルとして、非常に重要な役割を担う専門家です。

特に、事業承継税制の活用や相続税・贈与税の対策、企業価値の適正な評価、公的支援制度の導入支援など、専門知識に基づいた助言が受けられます。

顧問税理士がいる企業であれば、財務状況を把握しており、長期的な税務戦略の策定を含めた信頼関係に基づく支援が期待できます。

主なメリットは下記の通りです。

  • 税務面での圧倒的な専門知識
  • 自社の財務状況に即した提案
  • 株式評価や相続対策のノウハウ
  • 税制優遇の申請サポート

一方で、債務超過状態の処理や保証債務の解除、会社分割やM&Aの設計など、税務以外の領域については再生支援の専門家と連携することで、より実効性の高い承継スキームが構築できます。

弁護士・司法書士・行政書士

事業承継では、法的な整備を怠ることで後継者や相続人間のトラブルに発展するリスクがあります。

特に、債務を含む企業資産の承継や、株式の分配保証債務の引き継ぎの有無などは、遺産分割や遺留分の主張によって複雑化しやすいポイントです。

こうした課題に対応する法務の専門家が、弁護士・司法書士・行政書士です。

主に、以下のようなメリットがあります。

  • 相続・株式トラブルの予防と解決
  • 正確な契約書・合意書の整備
  • 遺言書の作成・公正証書化支援
  • 登記・許認可の確実な手続き

また、会社分割や事業譲渡、特別清算などを用いた再生型事業承継では、法務整備とスキーム設計の同時進行が求められるケースも多くあります。

 

M&A仲介会社に事業承継対策を相談するメリット

M&A仲介会社は、事業承継の選択肢としてM&Aを検討する企業にとって、非常に有力な相談先です。

特に、親族内承継や従業員承継が困難な場合には、M&Aによって第三者に経営を引き継ぐことが、企業の存続と雇用維持を同時に実現する現実的な手段となります。

仲介会社は、企業価値の評価から買い手の選定、交渉、契約書の整備まで、経営者の負担を大幅に軽減しながら一貫したサポートを提供してくれます。

また、業界特化型サービスを提供している仲介会社であれば、業界理解が深く、最適なマッチングの実現にもつながります。

債務超過や借入金が多い企業では、「うちはM&Aは無理」と諦める経営者も多いですが、再生支援とM&Aを組み合わせたスキームによって売却可能なケースも少なくありません。

ジーケーパートナーズでは、再生支援の実務経験を活かし、会社分割や事業譲渡などを用いた再生型M&Aスキームにも対応しています。

財務に課題がある場合でも、M&Aによる事業承継の可能性を広げるご支援が可能です。

関連記事|M&A仲介会社の選び方!FAとの違いやトラブルの回避方法を徹底解説

 

まとめ

事業承継対策は、企業の継続性を確保し、後継者の負担を軽減するための極めて重要な経営課題です。

成功のためには、以下の3つの主要な対策を計画的に実施することが不可欠です。

  • 株式・財産の承継対策
  • 事業承継税制の活用
  • 後継者の選定と育成

特に、2027年12月末までの事業承継税制の特例措置を活用すれば、相続税・贈与税の負担を実質ゼロに抑えることが可能です。

また、事業承継には通常5〜10年の準備期間が必要とされ、早期に信頼できる相談先を見つけ、段階的に進めることが成功のポイントとなります。

債務超過保証債務といった課題を抱える企業であっても、再生支援承継対策を組み合わせることで、後継者に負担を残さない形での承継も実現可能です。

状況が複雑であればあるほど、経験豊富な専門家のサポートによる全体設計が、成功と失敗の分かれ道になります。

事業承継経営改善でお悩みの方は、ぜひジーケーパートナーズにご相談ください。

「後継者がいない」「借金を背負わせたくない」「そもそも継がせられる状態ではない」

そんな不安やお悩みに、私たちは企業再生と事業承継を一体で解決するプロフェッショナルとしてお応えします。

一般的なM&A仲介会社では対応が難しい債務超過案件や経営困難企業に対しても、中小企業活性化協議会の支援実績に基づく専門的ノウハウを活かし、会社分割や事業譲渡などを用いた再生型M&Aスキームを含めた承継戦略をご提案いたします。

ご相談は無料・秘密厳守。まずはお気軽にご相談ください。

状況が深刻になる前の早めの一歩が、事業継続の未来を大きく左右します。

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事業承継ガイドラインとは?中小企業でスムーズな事業承継を実現する5つのステップ

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中小企業の経営者にとって「事業を誰に、どのように引き継ぐか」は避けて通れない大きな課題です。

特に、債務超過や借入金の問題を抱えていると、「本当に承継なんてできるのか?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな中、国が策定した「事業承継ガイドライン(最新版:2022年改訂)」が注目を集めています。

このガイドラインは、後継者不在や承継プロセスの複雑さといった課題に対し、実践的な指針を示すものです。

本記事では、事業承継ガイドラインの基本から具体的な活用法までを解説します。

特に「財務的な課題を抱える中小企業が、どのように承継を実現できるのか」という視点から、専門家の視点でわかりやすく紹介します。

借入金や債務超過の不安から、事業承継やM&Aをあきらめていませんか?

ジーケーパートナーズでは、債務超過・財務課題を抱える企業の再生型M&Aや私的整理に多数の実績があります。

一般的な仲介会社では対応できない複雑な案件も、私たちなら支援可能です。

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事業承継ガイドラインとは何か

中小企業の経営者にとって、事業承継は「後継者の不在」や「債務の引き継ぎ」など、複雑な問題が絡む難しいテーマです。

こうした課題に対応するため、中小企業庁は「事業承継ガイドライン」を策定し、事業承継の進め方をステップごとに示しています。

このガイドラインは、再生型M&Aや私的整理と組み合わせた承継を検討する経営者にも、有益な手引きとなります。

事業承継ガイドライン策定の背景と目的

日本企業の99.7%を占める中小企業では、経営者の高齢化後継者不足が深刻な課題となっています。

中でも、資金繰り債務問題を抱えた企業では、円滑な事業承継が難しく、「廃業」という選択を迫られるケースも少なくありません。

このような状況に対応するため、中小企業庁は2006年に「事業承継ガイドライン」を策定しました。

その後、2016年および2022年に改訂を行い、時代の変化に即した承継の在り方を示してきました。

現在、このガイドラインは、後継者不在や財務課題を抱える経営者にとって、有効な対策指針となっています。

ガイドラインの3つの柱

事業承継ガイドライン」は、以下の3つの柱に基づいて構成されています。

これにより、経営者は事業承継を体系的かつ段階的に進められるようになります。

  • 早期の取り組みの重要性
    →経営者が自身の事業の承継リスクを把握するため、「事業承継診断」などを通じた現状分析を促します。
  • 事業承継に向けて踏むべき5つのステップ
    →後継者の選定、経営の見える化、株式・資産の整理など、段階ごとの準備内容が示されています。
  • 地域における支援体制の強化
    →中小企業活性化協議会や金融機関、士業など地域の支援機関と連携して、円滑な承継を支える体制の整備が求められています。

 

事業承継に向けた5つのステップ

「誰に、いつ、どうやって事業を託すのか」、これは事業承継における最大の悩みです。

事業承継ガイドラインでは、経営者がこの問いに段階的に向き合えるよう、5つのステップを示しています。

このステップに沿って取り組むことで、後継者の選定・関係者との調整・資産や株式の整理など、複雑な承継プロセスを体系的に進めることが可能になります。

ステップ1:事業承継の必要性への理解

事業承継を成功させる第一歩は、経営者自身がその重要性に気づくことです。

「まだ元気だから大丈夫」と考えて準備を先送りにする経営者は少なくありませんが、後継者探しや承継の準備には想像以上に時間がかかります

中小企業庁では、60歳を迎えたら承継準備に着手し、60歳を過ぎている場合はすぐに支援機関に相談を始めることを推奨しています。

これは、後継者の選定や社内外の関係者調整、資産・株式の整理など、実際の承継プロセスに数年かかるケースが多いためです。

また、事業承継は単なる経営権の引き継ぎではなく、企業の持続的な発展と従業員の雇用維持を図るための“戦略”でもあります。

だからこそ、役員や従業員、取引先などの関係者に事業承継の方針と意義を丁寧に説明し、理解と協力を得ることが不可欠です。

ステップ2:経営状況・課題の可視化

事業承継を成功に導くには、まず自社の現状を客観的に把握することが不可欠です。

経営者自身が「自社の強みと弱み」「どこに課題があるのか」を整理することで、後継者も安心して経営を引き継ぐことができます。

特に以下の4つの視点からの分析が重要です。

事業面の分析

  • 競合他社との比較(シェア・価格・技術力など)
  • 自社商品の強みと弱み

財務・資産面の分析

  • 貸借対照表や資金繰りの確認
  • 個人資産と法人資産の切り分け(混同があると承継時に問題に)

組織と人材の把握

  • キーパーソンの存在と将来性
  • 組織体制の継続性

市場環境と競争力

  • 業界全体の成長性・課題
  • 自社の立ち位置と今後の展望

こうした分析によって、事業承継に向けた優先課題が明確化されると同時に、経営改善のヒントも得られます。

後継者にとっても、「どこを伸ばし、どこを立て直せばよいか」を理解するための大切な土台となります。

ステップ3:事業承継に向けた経営改善

現状分析によって明らかになった課題をもとに、事業承継前の経営改善に取り組むことが重要です。

引き継ぎをスムーズにするには、「後継者が引き継ぎたくなる会社」に整えておく必要があります。

具体的には、以下の4つの観点から改善を進めます。

①事業ポートフォリオの見直し

  • 不採算事業の整理・撤退
  • 収益性のある主力事業への集中
  • 成長分野での新規事業の検討

財務体質の健全化

  • 資金繰りの見直しと最適な資金調達
  • 借入条件の再交渉
  • 財務指標(自己資本比率・キャッシュフロー等)の改善

組織体制と人材育成

  • キーパーソン育成と属人化の解消
  • 組織図と責任範囲の明確化
  • 社員の自立性を高める人材戦略

業務の見える化・標準化

  • 手順マニュアルやルール整備
  • 業務プロセスの共有化とIT活用
  • 後継者が引き継ぎやすい運営体制づくり

これらの改善により、企業価値そのものが高まり、後継者が“未来を託されたい”と感じる状態を目指すことができます。

ステップ4:事業承継計画の立案・策定

経営改善の成果を踏まえて、具体的な事業承継計画を策定するフェーズに入ります。

計画は、後継者が安心してバトンを受け取れるよう、資産や経営の移転方法、時期、関係者の役割分担を明確に整理しておくことが重要です。

承継方法に応じて、検討すべきポイントは異なります。

【親族内・従業員への承継の場合】

  • 後継者の選定と育成計画
    →実務引継ぎ、理念の共有、社内外の信頼構築がポイント
  • 株式・資産承継の手法
    →相続・贈与・譲渡の比較検討、議決権の整理など
  • 税務・法務対策
    →相続税対策、遺留分、株価評価など専門的観点も必要

【第三者承継(M&A)の場合】

  • 企業価値の最大化
    →財務体質の改善、事業ポートフォリオの見直し
  • 譲渡スキームの選定
    →株式譲渡か事業譲渡か、債務超過であれば再生型M&Aも視野に
  • 適切な相手先の選定と交渉支援
    →従業員の雇用や理念継承を重視する買い手かどうかも重要

【計画実行に向けたポイント】

  • スケジュールとマイルストーンの設定
  • 後継者教育プログラムの策定
  • 関係者との継続的な情報共有
    →承継を巡って社内で温度差が生まれやすいため、丁寧な合意形成が不可欠

こうした要素を組み合わせて計画的に準備を進めることで、承継に伴うトラブルや混乱を未然に防ぎ、組織全体が一体となって未来に進める体制が整います。

ステップ5:事業承継およびM&Aの実行

策定した事業承継計画に基づき、いよいよ実行フェーズに入ります。

この段階では、法務・税務・社内外の調整といった多面的な対応が必要となり、抜け漏れなく進めるためには専門家との連携が欠かせません。

主な実行項目は以下の通りです。

  • 法的手続きと契約の整備
    →株式譲渡契約、経営委任契約、役員変更登記など
  • 税務対策と優遇措置の活用
    →事業承継税制、贈与税・相続税の納税猶予などの制度利用
  • 関係者への丁寧な説明と理解促進
    →従業員・取引先・金融機関など、安心感と信頼継続のための対応
  • 新体制の立ち上げと支援
    →後継者による経営体制の確立と、前経営者・支援者による伴走的サポート

実行段階では、計画どおりに進まないこともあります。

思わぬ相続人の主張、株式の評価のズレ、従業員の不安など、現場ではさまざまな課題が生じがちです。

だからこそ、弁護士・税理士・承継支援の専門家と連携しながら、柔軟に対応していく体制が成功のカギとなります。

複雑な事業承継やM&Aの実行には、高度な専門知識豊富な現場経験が不可欠です。

ジーケーパートナーズでは、中小企業活性化協議会の外部専門家として数多くの企業支援に携わってきた実績をもとに、財務・事業デューデリジェンスから計画策定、実行支援まで、一気通貫でサポートいたします。

特に、債務超過企業や借入負担の大きい企業における再生型M&Aや私的整理スキームなど、他の仲介会社では対応が難しいケースにも柔軟に対応できる点が、当社の強みです。

「承継したくても、負債がネックで動けない」

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そんなお悩みをお持ちの方は、まずは無料の個別相談会をご利用ください。

今の状況を整理するだけでも、次の一手が見えてくるかもしれません。

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事業承継支援体制の活用方法

事業承継ガイドラインでは、地域における支援体制の重要性も強く打ち出されています。

なぜなら、事業承継は法律・税務・財務・人事など多岐にわたる知識が必要なうえ、感情面や組織内調整といった繊細な配慮も求められる、極めて専門的なプロセスだからです。

実際、多くの中小企業経営者が「後継者は決まっているが、何から始めればいいか分からない」「専門家に相談するタイミングが分からない」といった悩みを抱えています。

だからこそ、親族内承継・従業員承継・第三者承継(M&A)のいずれであっても、商工会議所・中小企業活性化協議会・認定支援機関・士業(税理士、弁護士など)といった専門機関やプロフェッショナルと連携することが不可欠です。

支援機関は、承継の初期段階から計画策定、実行、フォローアップに至るまで、状況に応じたアドバイスと具体的支援を提供してくれます。

どのような支援機関が、どんな場面で活用できるのかを、次に詳しく解説します。

承継を進める上で、あなたの“強力な味方”となる情報です。ぜひ参考にしてください。

公的支援機関を利用する

各都道府県に設置されている公的な支援機関(例:事業承継・引継ぎ支援センター等)では、事業承継に関する無料相談を受けることができます。

親族内承継、従業員承継、第三者承継(M&A)など、あらゆる承継形態に対応しており、経営者の状況に応じた最適な承継方法を提案してもらえるのが大きな特徴です。

公的支援機関の主なサポート内容は下記の通りです。

  • 親族内・従業員承継の場合
    →後継者選定の考え方、育成プラン、税務・相続対策の基本整理など
  • M&Aを検討する場合
    →信頼できる仲介事業者の紹介、手続きの流れの説明、契約上の注意点など
  • 共通サポート
    →「事業承継診断」による課題整理、スケジュール立案、関係者調整のアドバイス

各企業には専門のコーディネーターが付き、課題の棚卸しから対応方法の提案、必要に応じた士業・支援機関とのマッチングまでを一貫して支援してくれます。

実際の相談は、電話・WEB・対面相談(予約制)などで受け付けており、「何から始めればいいかわからない」という段階でも気軽に相談可能です。

公的支援機関は中立的な立場でアドバイスを行うと同時に、民間の専門家との連携による支援体制の構築も進めています。

事業承継を本格的に進める際には、こうした支援機関と連携しながら、財務やM&Aに強い専門家(例:ジーケーパートナーズ)と組むことで、より実効性のある計画が実現できます。

専門家を活用する

事業承継では、税務・法務・財務・経営戦略など、多岐にわたる専門知識が必要とされます。

そのため、税理士、公認会計士、弁護士、中小企業診断士などの専門家と連携し、多角的な支援を受ける体制づくりが極めて重要です。

専門家の主な役割は下記の通りです。

  • 税理士
    →贈与・相続・譲渡にかかる税務対策、事業承継税制の活用支援
  • 公認会計士・財務アドバイザー
    →企業価値評価、財務デューデリジェンス、資金繰りの見直し
  • 弁護士
    →契約書作成、株式・資産承継に関わる法的整備、係争リスク対応
  • 中小企業診断士
    →経営状況分析、承継計画策定、後継者育成支援

特にM&Aを含む第三者承継の場合は、買収側との交渉・法的手続き・税務面での最適化など、より高度で実務的な対応が求められるため、専門家の伴走支援は不可欠です。

全国にある事業承継・引継ぎ支援センターでは、これらの専門家と連携した実践的なサポート体制を整えています。

企業の状況に応じて、適切な士業やアドバイザーを無料で紹介してもらえるほか、M&A仲介事業者とのマッチング支援も可能です。

また、2025年度の事業承継・M&A補助金では、

  • 専門家の活用にかかる費用(例:デューデリジェンス費用、契約支援、税務アドバイス)
  • 仲介費用や事業引継ぎに伴う経費

などが補助対象となる可能性があり、活用すれば実質的な負担を大幅に軽減できます。

以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田の経歴や、本業界で働く想いについてお話しています。

ジーケーパートナーズの理念や事業への考え方もご紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

金融機関と連携する

地域の金融機関も、近年は事業承継支援に積極的に取り組んでおり、中小企業にとって大きな支援先の一つとなっています。

特に、計画段階から実行・資金調達まで一貫して寄り添ってくれるパートナーとして活用が可能です。

金融機関の主な支援内容は下記の通りです。

【情報提供・専門部署による伴走支援】

  • 多くの地域金融機関には事業承継・M&A専門部署が設置されており、経営者の状況に応じた提案が可能
  • 専門部署がM&A仲介業者とのネットワークを活用し、信頼できる支援先の紹介も実施

【資金面での支援】

  • 買収資金の融資や、売却代金の運用アドバイスなど、M&Aにおける金融支援を提供
  • 事業承継ファンド・M&A専門ファンドと連携することで、第三者承継時の資金確保にも対応可能

【継続的な関与・アドバイス】

  • 取引金融機関は、顧客企業の財務状況や信用力を熟知しているため、承継計画の妥当性やリスクなどについて、現実的で踏み込んだアドバイスが可能
  • 計画の初期段階から資金スキーム構築、実行後の経営支援まで、中長期的な支援が期待できる

特に、債務超過や資金繰りに課題を抱える企業にとっては、金融機関との関係性は事業承継成功の鍵を握る重要な要素です。

早めに信頼できる担当者と面談し、“承継を前提とした資金設計”を始めることが、次の一歩につながります。

関連記事|債務超過と銀行の関係は?融資への影響と対応策をご紹介

 

まとめ

事業承継ガイドライン」は、親族内承継・従業員承継・第三者承継(M&A)といったさまざまな形態に対応できる、中小企業のための実践的な指針です。

経営者が60歳になったら準備を始めるべきという考え方は、単なる推奨ではなく、事業の持続可能性を左右する重要な判断です。

ガイドラインで示された5つのステップを体系的に実践することで、どの承継パターンでも成功の確率を大きく高めることができます。

2025年現在、経営者の高齢化はますます深刻になっており、事業承継は“待ったなし”の経営課題です。

これまで見てきたように、支援機関・専門家・金融機関といった体制を活用することで、承継は決して一人で抱えるものではありません。

まずは一歩踏み出すことが、成功への第一歩です。

本記事で紹介した支援体制を積極的に活用し、まずは信頼できる支援機関への相談から始めてください。

それが、自社にとって最適な承継方法を見つける第一歩となります。

ジーケーパートナーズは、企業再生コンサルティングの豊富な経験を活かし、債務超過企業の再生スキームを絡めたM&Aや、私的整理ガイドラインを用いた事業譲渡・会社分割など、一般的なM&A仲介では対応が難しい複雑なケースにも対応可能です。

中小企業活性化協議会の外部専門家として培った実践的なノウハウとネットワークを活かし、貴社の事業承継・再生を実行フェーズまで一気通貫でサポートいたします。

「負債があるけれど承継できるのか?」「後継者がいないけれど会社を残したい」

そんなお悩みをお持ちの方も、まずはお気軽に無料個別相談会をご利用ください。

現状を整理するだけでも、“次の一手”がきっと見えてきます。

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事業継承と事業承継の違いとは?正しい使い分けと意味を徹底解説

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事業を次の世代へ引き継ぐ場面で「事業継承」と「事業承継」という2つの言葉を見かけることがあります。どちらも似たように見えますが、実は意味や使い方に微妙な違いがあることをご存じでしょうか?

この記事では、

  • 「事業継承」と「事業承継」の意味の違い
  • 法的な立場での使い分け
  • ビジネスの現場での具体的な使い方

について、わかりやすく解説します。

経営者や後継者をはじめ、税理士・弁護士・中小企業診断士など、事業承継に関わる専門家の方にとっても、実務に役立つ内容となっています。

正しい知識をもとに、適切な事業承継計画を立てる際の参考にしてください。

ジーケーパートナーズは、中小企業活性化協議会の外部専門家として、財務・事業デューデリジェンスから事業再生計画の策定支援まで、幅広いフェーズでサポートを行っています。

特に、債務超過や借入過多といった課題を抱える企業に向けた、再生スキームを組み込んだM&A支援を強みとしております。

金融機関や関係者との調整も含め、事業の継続と再構築を両立するご提案が可能です。

現在、事業承継に関する無料個別相談会を実施中です。

後継者問題や資金繰り、親族外承継などでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

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事業継承と事業承継は引き継ぐ対象により使い分ける!

「事業を引き継ぐ」と一口に言っても、「継承」と「承継」という2つの表現があります。

実はこの違いは、引き継がれる内容の“抽象度”や“範囲の広さ”に関係しています。

  • 継承」は、具体的で限定されたものを引き継ぐときに使われます。
    →継承の例:王位の継承、伝統文化の継承、財産の継承、技術の継承
  • 承継」は、抽象的で包括的なものを引き継ぐときに使われるのが一般的です。
    →承継の例:経営理念の承継、企業精神の承継、事業の承継、職務の承継

このように、「継承」と「承継」はどちらも「受け継ぐ」という意味を持っていますが、何を引き継ぐのかによって使い分けがされているのです。

次に、それぞれの言葉の意味をより詳しく解説していきます。

「継承」の言葉の意味

継承」とは、先代から義務・財産・権利など、具体的で形のあるものを引き継ぐことを意味します。

たとえば、王位の継承、財産の継承といった使い方が代表的です。

これらは、目に見える物理的な資産や、法律上はっきりと定義された権利・義務など、明確に“所有”や“移転”ができる対象を引き継ぐ場面で使われます。

つまり「継承」は、範囲が限定されていて客観的に把握しやすいものの引き継ぎを表す言葉だと言えるでしょう。

「承継」の言葉の意味

一方で「承継」は、先代から地位・精神・身分・職務・事業といった、抽象的で目に見えないものを受け継ぐことを意味します。

たとえば、経営理念、企業文化、ノウハウなど、無形の価値を含む広い意味での引き継ぎを表現する際に使われるのが一般的です。

特に事業の引き継ぎにおいては、単なる経営権や財産といった「モノの移転」だけでなく、以下のような抽象的かつ包括的な要素も後継者が受け継ぐべき重要な内容となります。

  • 企業理念や経営ノウハウ
  • 事業への想いやビジョン
  • 顧客や取引先との信頼関係

現代のビジネスにおいては、企業価値の多くがこうした無形資産に依存しているため、事業引き継ぎの場面では「継承」よりも「承継」という表現の方がより適切で実態を反映していると考えられています。

関連記事|事業承継の相談先はどこ?専門家選びから成功のポイントまで徹底解説

 

法的・制度的な観点から見た正しい表記

事業の引き継ぎに関する法律や公的制度では、いずれも「承継」という表記が正式に用いられています。

これは、事業の引き継ぎが単に財産や契約といった形あるものだけでなく、経営理念や組織文化などの無形要素も含む、包括的なプロセスであるという考えに基づいています。

具体的に、どのような法律や制度で「承継」が使われているのか、次に詳しく見ていきましょう。

中小企業庁の公式見解

中小企業庁では「事業承継」という表記を公式に採用しており、関連する政策資料やガイドラインにおいても、この表現が一貫して使用されています。

この理由は明確で、事業の引き継ぎが単なる財産や経営権の移転にとどまらず、経営理念・企業文化・人材といった無形資産まで含めた“包括的なプロセス”であるという考え方に基づいています。

中小企業庁が実施している事業承継支援策も、こうした理解を前提に設計されており、以下のような多面的な支援が組み込まれています。

  • 財務支援(資金繰りや株式移転等の調整)
  • 経営ノウハウの承継支援
  • 後継者教育や人材育成
  • 第三者承継に関するマッチング支援 など

このように、「承継」という言葉の選定自体が、現代の事業引き継ぎの実態と課題を正確に反映しているのです。

法律用語としての「承継」

承継」は、権利や義務を引き継ぐことを意味する法律用語として確立されており、多くの法律や制度の中で正式な表現として使用されています。

実際に、以下のような法律や制度においても、「承継」という言葉が明確に使われています。

  • 経営承継円滑化法
  • 事業承継税制
  • 中小企業経営承継円滑化法

これらの法制度では、事業承継を単なる財産や資産の移転ではなく、「経営そのものを引き継ぐ」重要な取り組みとして位置づけています。

つまり、事業承継とは、

  • 経営権の移転
  • 経営理念や企業文化の承継
  • 組織や人材、関係性の維持と発展

などを含めた、企業の継続と発展に向けた包括的なプロセスであると、法律上も明確に定義されているのです。

契約書や公的文書での表記基準

承継」は、契約書や条文など法律文書の中でも頻繁に使用される用語であり、法律実務の世界では標準的な表記として定着しています。

これは、事業や会社の引き継ぎが、単なる引渡しではなく、法律上の手続きを経た正式な権利・義務の移転であることに由来します。

たとえば、以下のような重要な契約書類では、「承継」という表現が一貫して用いられています。

  • 株式譲渡契約書
  • 事業譲渡契約書
  • 合併契約書
  • 会社分割契約書 など

これらの契約においては、会社や事業に関わる地位・責任・義務などを正確に記述する必要があるため、「承継」という用語が法的にも適切なのです。

また、法的効力や契約解釈における曖昧さを避けるためにも、用語の統一と厳密な使用が重視されており、その観点からも「承継」の使用が推奨されています。

 

事業承継で引き継がれる3つの要素

事業承継は、単なる引き継ぎ手続きではなく、多面的かつ複雑なプロセスです。

企業の継続と発展を実現するためには、相互に関連し合うさまざまな要素を、総合的・計画的に引き継ぐことが欠かせません。

ここでは、事業承継において特に重要とされる代表的な3つの要素について、順を追って解説します。

経営権の承継

事業承継の第一の柱は、経営権の承継です。

後継者は、会社の意思決定権を担う存在として、経営権を引き継ぎ、将来の方向性を決定する責任を担います。

経営権の確立には、株式の保有比率が大きな鍵となります。

一般的には、全株式の3分の2(66.6%)以上を保有することで、重要な決議に対する安定的な意思決定が可能になります。

経営権承継を円滑に進めるためのポイントは、以下のようなものがあります。

  • 株式の移転計画を早期に策定する
  • 経営方針の継続と変革のバランスを取る
  • 後継者の選定と育成プロセスを明確にする
  • 既存株主との合意形成と議決権の安定化

とくに、ステークホルダーとの良好な関係づくりや、経営能力の計画的な育成は、企業価値の維持・向上に直結します。

単に株を移すだけではなく、「経営を任せられる人材をつくること」こそが本質的な承継であると言えるでしょう。

有形資産の承継

事業承継では、企業が保有する有形資産を正確かつ効率的に引き継ぐことが重要です。

これらの資産は、企業の事業運営における具体的な基盤であり、承継の際には評価・税務・移転手続きといった多面的な対応が求められます。

承継対象となる主要な有形資産には、以下のようなものがあります。

  • 株式(自社株式および投資有価証券)
  • 資金・預金(運転資金および投資資金)
  • 不動産(事業用地、工場、店舗、賃貸物件など)
  • 設備・機械類(製造設備、IT機器、車両など)
  • 在庫資産(商品、原材料、仕掛品など)

これらの評価額算定や税務上の取り扱い、移転時期の調整は丁寧に実行しましょう。

特に不動産や高額設備は承継方法により税負担が変わるため、専門家との連携が不可欠となります。

無形資産(知的財産)の承継

無形資産は、事業承継において最も重要でありながら、最も承継が難しい要素の一つです。

これらは企業の競争優位性の源泉であり、適切に引き継がれなければ、企業価値が大きく毀損するリスクさえあります。

承継すべき主な無形資産は、以下の通りです。

  • 経営理念・企業文化(創業精神、価値観、行動規範)
  • 技術・ノウハウ(製造技術、営業手法、管理システム)
  • 人脈・取引先との関係性(顧客基盤、仕入先、金融機関)
  • ブランド価値(商標、評判、市場での地位)
  • 特許権・著作権などの知的財産(知的財産権、営業秘密)

これらの資産は、書面だけで引き継げるものではなく、時間をかけた“人と人との引き継ぎ”が不可欠です。

特に以下の点が重要なポイントとなります。

  • 段階的な引き継ぎと実地の継承
    →OJTや共同訪問・共同経営などを通じ、後継者に“経験として”引き継ぐ必要があります。
  • 社内外との信頼関係の再構築
    →取引先や従業員との信頼関係は、後継者が直接時間をかけて築いていくことが求められます。
  • 文書化・仕組み化の推進
    →属人化された技術やノウハウをマニュアル化・システム化することで、承継の再現性を高めます。

無形資産の承継は、一朝一夕にはできません。

だからこそ、事業承継を早期に検討し、十分な時間を確保することが、企業の持続的な成長に直結するのです。

 

事業承継の種類と特徴

事業承継には、誰に事業を引き継ぐかによっていくつかの方法があります。

それぞれにメリット・デメリットがあり、企業の状況や後継者の有無によって最適な選択肢は異なります。

  • 親族内承継
  • 親族外承継(MBO:マネジメント・バイアウト)
  • M&Aによる承継

以下でそれぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

親族内承継

親族内承継は、日本企業において最も伝統的で一般的な事業承継の方法です。

創業者の子や親族を後継者とすることで、企業の理念や文化の継続性を保ちやすいという点が大きな特長です。

メリットは下記の通りです。

  • 理念・文化の継承が容易:創業者と価値観を共有しやすく、経営の方向性がぶれにくい
  • 社内外からの理解を得やすい:従業員や取引先との関係性がスムーズに引き継がれやすい
  • 計画的な後継者育成が可能:時間をかけて教育・経験を積ませることができる
  • 相続・贈与を活用した株式移転が可能

一方デメリットは下記の通りです。

  • 適任の親族がいない場合がある:経営能力・意欲に乏しい後継者しかいないケースもある
  • 相続トラブルのリスク:法定相続人が複数いる場合、株式の分散や争族問題が発生しやすい
  • 相続税や贈与税の負担:計画的な税務対策を講じなければ、承継後の経営に影響を与える可能性がある

この方法が適しているケースは下記の通りです。

  • 経営に適した親族が存在する
  • 創業者の理念や企業文化を色濃く残したい
  • 社内外に対して安定感のある承継を望む

親族外承継(MBO)

親族外承継は、親族以外の役員や従業員が後継者となる方法であり、近年ではとくにMBO(マネジメント・バイアウト)=経営陣による自社買収が有力な選択肢として注目を集めています。

親族に適任者がいない場合や、能力・意欲のある社内人材が存在する場合に有効な承継手段です。

メリットは下記の通りです。

  • 企業文化の継続が期待できる:社内の方針や価値観を理解しているため、スムーズな引き継ぎが可能です
  • 事業の継続性が高い:内部事情に精通しており、既存の人脈やノウハウを活かせます
  • 能力と意欲を重視した後継者選定が可能:経営資質を見極めて選ぶことができるため、組織の活性化にもつながります
  • 従業員のモチベーション向上が期待できる:「身近なリーダー」への承継は現場の納得感を得やすい傾向があります

一方デメリットは下記の通りです。

  • 後継者に資金負担がかかる:自社株式の取得には多額の資金が必要で、資金調達が課題となる場合があります
  • 親族や株主からの理解が得にくいことがある:「血縁者でない」ことへの抵抗や不信感が障壁となるケースもある
  • 慎重な準備と制度設計が必要:株式取得スキーム、経営者としての資質見極め、ステップごとの引き継ぎなどを計画的に進める必要があります

この方法が適しているケースは下記の通りです。

  • 親族に適任者がいない
  • 社内に能力・実績のある人材がいる
  • 現場主導の経営体制を重視したい

M&Aによる承継

M&A(合併・買収)は、第三者への企業売却を通じて事業を承継する方法です。

とくに後継者がいない中小企業や、スピーディな成長戦略を描きたい企業にとって、有力な選択肢となっています。

メリットは下記の通りです。

  • 創業者利益を確保できる:企業売却によってリタイア後の資金を確保しやすくなります
  • 後継者不在問題の解決策として有効:親族や社内に後継者がいない場合でも、事業を継続できる道が開けます
  • 事業の成長・拡大のチャンスが生まれる:買い手企業とのシナジーにより、事業規模や展開地域の拡大が可能になります
  • 従業員の雇用維持が期待できる:事業が継続することで、雇用の安定にもつながります

一方デメリットは下記の通りです。

  • 企業文化の変化・喪失リスク:買い手企業の文化や経営方針が大きく異なる場合、従業員の混乱やモチベーション低下を招くおそれがあります
  • 心理的な抵抗感:「育ててきた会社を他人に譲る」という点に、経営者自身が強い葛藤を感じるケースもあります
  • 価格交渉や契約の難しさ:売却価格の妥当性や契約条件の調整には高度な専門知識と経験が必要です。仲介機関や専門家のサポートが不可欠です

この方法が適しているケースは下記の通りです。

  • 後継者不在で事業は継続したい:経営者が引退を希望している
  • 事業シナジーが期待できる買い手が存在する:財務状況・収益性が一定以上あり、売却による利益を確保できる

関連記事|事業承継M&Aとは?メリット・デメリットから成功のポイントまで徹底解説

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事業承継を成功させるためのポイント

事業承継は、単なる「引き継ぎ」ではなく、企業の未来を左右する重大な経営課題です。

成功の鍵は、早期の着手計画的な準備、そして関係者との丁寧な合意形成にあります。

以下に示すポイントを押さえることで、スムーズかつ効果的な事業承継の実現に大きく近づくことができ

早期に準備をする

事業承継は、一朝一夕で完了するものではなく、中長期にわたる計画的なプロセスです。

とくに、5年〜10年の準備期間を確保することが、円滑な承継の実現には欠かせません。

早い段階から準備を始めることで、下記のような多様な課題に対して余裕をもって対応できます。

  • 後継者の育成・評価・信頼獲得
  • 税務対策
  • 事業基盤の強化
  • ステークホルダーとの関係構築 など、

また、市場環境の変化や経営者の急な体調不良・退任といった予期せぬ事態にも柔軟に対応できる体制を整えることができる点も、早期準備の大きな利点です。

後継者の育成と能力を開発する

後継者の育成は、事業承継を成功させるための最重要ステップのひとつです。

単に業務を引き継ぐだけではなく、企業を牽引するリーダーとしての資質や能力を段階的に育てることが求められます。

そのためには、計画的かつ体系的な育成プログラムを設計・実施する必要があります。

  • 経営スキルの習得
  • 業界知識の蓄積
  • リーダーシップの発揮
  • ステークホルダーとの関係構築
  • 危機管理能力

後継者育成は、実務経験(OJT)外部研修(OFF-JT)を組み合わせることが効果的です。

経営の現場で実践を重ねながら、必要に応じて外部のセミナーや研修で知識を補完することで、バランスの取れた成長が可能になります。

また、

  • 段階的に責任範囲を広げる
  • 定期的な評価とフィードバックを行う

といったプロセスを通じて、育成の進捗を可視化し、確実な定着を図ることが重要です。

専門家の活用と連携体制を確保する

事業承継には、法務・税務・財務などの複雑な専門的知識が不可欠です。

これらを経営者自身がすべてカバーするのは現実的ではなく、信頼できる専門家とチームを組むことが成功への近道となります。

  • 税理士
  • 弁護士
  • 公認会計士
  • 事業承継コンサルタント
  • 金融機関(銀行・信金など)

承継プロジェクトの早い段階から、各分野の専門家でチームを組成し、役割を明確化することが重要です。

さらに、定期的な情報共有と協議の場を設けることで、承継戦略の一貫性とスピードが高まります。

専門家と経営者・後継者が連携して進めることで、リスクの回避だけでなく、より戦略的な承継が可能になるのです。

以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田が、これまでの経歴や、事業に取り組む想い、会社の理念についてお話しています。

こちらもあわせてご覧ください。

事業承継における税務対策と支援制度を活用する

事業承継には、多額の相続税や贈与税、株式の評価額に基づく課税負担が発生する可能性があり、

適切な税務対策と各種支援制度の活用が、成功の大きなカギを握ります。

特に中小企業向けには、以下のような公的な支援策が整備されています。

  • 事業承継税制(相続税・贈与税の納税猶予制度)
  • 日本政策金融公庫の「事業承継・引継ぎ支援資金」
  • 信用保証協会による保証制度

これらの制度をうまく活用することで、

  • 事業承継にかかるコストを大幅に軽減
  • 後継者の資金負担の緩和
  • 承継プロセスの加速と安定化

といったメリットが得られます。

ただし、各制度には適用条件・手続き期限・事後要件(雇用確保・事業継続など)が定められており、専門家との連携による正確な制度設計と申請手続きが不可欠です。

 

まとめ

事業継承」と「事業承継」はどちらも“事業を引き継ぐ”という意味を持ちますが、「継承」は財産や権利などの具体的な対象に使われるのに対し、「承継」は経営理念・企業文化なども含む包括的な引き継ぎを意味します。

現代の事業承継においては、この「承継」という概念がより適切であり、その実現には以下のような取り組みが欠かせません。

  • 早期の準備開始(5〜10年が目安)
  • 後継者の計画的な育成と評価
  • 税務・法務の対策と専門家の活用
  • 公的支援制度の効果的な活用

また、企業の実情に応じて、親族内承継親族外承継(MBO)M&Aによる第三者承継といった方法から最適な手段を選ぶことも重要です。

事業承継は、単なる引き継ぎではなく、企業の未来と価値をつなぐ経営戦略です。

だからこそ、今からの準備と行動が、次世代の成功を左右します。

ジーケーパートナーズは、中小企業活性化協議会の外部専門家として豊富な支援実績を持つ、企業再生・事業承継の専門コンサルティング会社です。

財務状況が厳しい企業様においても、私的整理ガイドラインの活用や再生スキームを組み込んだ承継支援など、状況に応じた最適な方法で円滑な事業承継をお手伝いしております。

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事業承継の相談先はどこ?専門家選びから成功のポイントまで徹底解説

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事業承継は、企業の将来を左右する重要な経営課題です。成功の鍵は、信頼できる相談先を見つけることにあります。

後継者の選定や税務対策など、事業承継にはさまざまな複雑な問題が絡んでいます。そのため、専門的な知識と豊富な実績を持つ専門家に相談することが非常に重要です。

本記事では、事業承継の主な相談先の種類選び方のポイント相談を成功させるための準備について、分かりやすく解説します。

たとえ債務超過や経営が厳しい状況でも、諦める必要はありません。

ジーケーパートナーズでは、中小企業活性化協議会の外部専門家としての豊富な経験と、企業再生に関する専門知識を活かし、一般的な相談先では対応が難しい複雑な事業承継にも数多く対応してきました。

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事業承継の主要な相談先一覧

事業承継の相談先にはさまざまな種類があり、それぞれ専門分野や提供するサービスが異なります

まずは、主な相談先ごとの特徴を確認してみましょう。

このあと、各相談先について詳しく解説していきます。

相談先 主な専門分野 メリット
事業承継・引継ぎ支援センター          総合的な事業承継支援 公的機関の信頼性、幅広いサービス
商工会議所     経営全般・事業承継    地域密着、継続的サポート      
税理士  税務・相続対策 税務リスク回避、自社株評価   
公認会計士     財務・企業価値評価    財務分析、デューデリジェンス
弁護士 法務・契約関連  法的リスク回避、契約書作成   
金融機関         資金調達・M&A仲介      資金面サポート、継続的関係   
M&A仲介会社   第三者承継・M&A 豊富なネットワーク、専門性   
事業承継コンサル        総合的な承継支援        中立的な立場での一気通貫の伴走

以下で各相談先の詳しい内容を見ていきましょう。

公的機関・支援センター

事業承継・引継ぎ支援センターは、国が設置した公的な相談窓口で、中小企業の事業承継に関するあらゆる相談に対応しています。

全国47都道府県に設置されており、無料で専門的なアドバイスを受けられるのが最大のメリットです。

センターでは、親族内承継から第三者承継まで、さまざまな承継方法に対応し、以下のような幅広いサービスを提供しています。

  • 後継者探し
  • 事業計画の策定支援
  • M&A仲介

さらに、「後継者人材バンク」を活用した後継者とのマッチングや、民間のM&A仲介業者と連携した総合的な支援体制も整備されています。

専門士業(税理士・公認会計士・弁護士)

税理士・公認会計士・弁護士などの専門士業は、それぞれの専門分野を活かし、事業承継において重要な役割を果たします。

税務・財務・法務などの分野で高度な専門知識を持ち、事業承継を円滑に進めるための心強いパートナーといえるでしょう。

以下に、各士業の主な特徴をまとめました。

専門士業 専門分野 主なサービス内容
税理士 税務・相続対策 ・相続税・贈与税対策

・事業承継税制の活用

・自社株評価の最適化

公認会計士     財務・企業価値評価    ・企業価値評価

・財務デューデリジェンス

・承継後の経営計画策定

弁護士 法務・契約関連  ・株式譲渡契約書の作成

・相続関連の法的手続き

・後継者間の紛争予防

税理士は、非上場企業の自社株評価において、専門的な知識を活かして複雑な計算を行います。

公認会計士は、M&Aにおける企業価値の適正な算定を担い、その結果が交渉の成否に大きく影響します。

弁護士は、法的トラブルを未然に防ぎ、必要な手続きを適切に進めることで、安全かつ確実な事業承継をサポートします。

金融機関

銀行や信用金庫などの金融機関は、事業承継に必要な資金調達の支援に加え、承継後の経営を継続的にサポートしてくれます。

長年の取引を通じて企業の財務状況を把握しているため、現実的で実行可能な承継計画の立案が可能です。

金融機関を活用する主なメリットは、事業承継が完了した後も経営コンサルタント的な立場で支援を受けられる点です。

ただし、金融機関が自社の利益を優先する場合もあるため、提案内容の客観性や中立性には注意が必要です。

近年では、多くの金融機関がM&A仲介サービスも提供しており、第三者承継を検討する企業にとっては、有力な選択肢のひとつとなっています。

M&A仲介会社

M&A仲介会社は、第三者への事業承継に特化した専門サービスを提供しています。

買い手企業の選定から交渉、契約の締結まで、一連のプロセスをトータルでサポートしてくれるのが特徴です。

豊富なネットワークと専門的な知見を活かし、最適な買い手企業とのマッチングを実現できる点が最大の強みです。

ただし、一般的なM&A仲介会社は株式売買による承継を前提としているため、債務超過の企業案件には対応しないケースも多い点に注意が必要です。

関連記事|M&Aの相談先・窓口・センターを徹底比較!無料相談の活用方法も解説

ジーケーパートナーズでは、私的整理ガイドラインを活用した事業譲渡や特別清算などを組み合わせた、複雑な状況にも対応できるソリューションを提供しています。

当社は、承継方法の選定から実行までを一貫して支援し、企業ごとの状況に応じた最適な承継戦略をご提案します。

ジーケーパートナーズの無料相談会申し込みはこちらから。事業継続から整理・撤退まで、一人で抱えこまずにご相談ください。

 

そもそも事業承継相談の重要性とは?

事業承継の相談は、企業の持続的な成長とスムーズな世代交代を実現するための専門的な支援サービスです。

中小企業庁の調査によれば、経営者の高齢化が進む一方で、多くの企業が「後継者がいない」「どの承継方法を選ぶべきか分からない」といった悩みを抱えています。

事業承継には、主に以下の3つの方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

  • 親族内承継
  • 従業員承継
  • 第三者承継(M&A)

どの方法を選ぶべきかを判断するには、企業の現状や将来性の分析、後継者候補の適性評価など、多角的な検討が必要です。

また、専門家に相談することで、法的手続きの整備承継計画の最適化など、事業承継を成功に導くための包括的なサポートを受けることができます。

スムーズな事業承継を実現するには、早めの準備信頼できる相談先の選定が重要なポイントです。

 

相談先選びの重要なポイント

事業承継を成功させるためには、信頼できるコンサルタントを選ぶことが不可欠です。

コンサルタントは数多く存在しますが、自社の課題に合った最適なパートナーを見つけるためには、明確な選定基準を持つことが重要です。

特に注目すべきポイントは、次の4つです。

  • 専門性と実績の有無
    ― これまでの支援実績や業界理解を確認しましょう。
  • 相談内容に応じた専門知識があるか
    ― 税務、法務、M&Aなど、自社のニーズに対応できる知識があるかを見極めます。
  • 費用体系と支払いのタイミング
    ― 料金の明確さや、成果報酬型かどうかなどを事前に確認しましょう。
  • 他の専門家や関連機関との連携体制
    ― 弁護士、税理士、金融機関などとのネットワークも重要な判断材料です。

これらのポイントを踏まえて選ぶことで、事業承継を円滑に進めるための信頼できるパートナーを見つけることができます。

次章では、それぞれの項目について詳しく解説します。

専門性と実績の確認

事業承継の相談先を選ぶ際には、まずその「専門性」と「実績」をしっかり確認することが重要です。

自社の業界や企業規模に近い事例で、どのような成功実績があるかを調べましょう。また、どのような専門資格や認定を持っているかも信頼性を見極める大切なポイントです。

事前にWebサイトなどで実績を確認するだけでなく、導入前に複数回の打ち合わせを行い、担当者の知識や対応力を直接見極めることをおすすめします。

とくに以下のような国家資格や専門認定を持つコンサルタントがいるかどうかは、重要な判断材料となります。

  • 税理士
  • 公認会計士
  • 弁護士
  • 中小企業診断士
  • 事業承継に関する公的・民間の専門認定保有者 など

さらに、過去の成功率や顧客満足度、業界内での評判なども参考にしながら、信頼できるパートナーを選びましょう。

以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田が、これまでの歩みや事業にかける想いについて語っています。

ぜひあわせてご覧ください。

相談内容に応じた専門知識の有無

事業承継を相談する際は、実績だけでなく、相談内容に応じた「専門知識」があるかどうかも重要な選定ポイントです。

たとえば、

  • 金融機関や公認会計士は「財務面」の専門家
  • 弁護士は「法務面」
  • 税理士は「税務面」

に強みを持っています。

自社の課題がどこにあるかによって、適切な相談先は異なります。

たとえば、

  • 税務対策が中心であれば税理士
  • M&Aによる第三者承継であればM&Aの専門家
  • 後継者の育成や組織内承継が課題であれば、人材育成や組織戦略に詳しい支援者

が適しています。

さらに、複数の課題が絡み合っている場合には、各分野の専門家と連携しながら対応できる、総合的な支援体制を持つ相談先を選ぶことが効果的です。

費用体系と支払いタイミング

事業承継にかかる費用は、相談先によって大きく異なります

一般的には、以下のような複数の料金で構成されています。

  • 着手金
  • 月額顧問料
  • 成功報酬(成果報酬) など

そのため、総費用を正確に把握したうえで、「得られる効果」と比較し、費用対効果を慎重に検討することが大切です。

たとえば、公的機関は基本的に無料でサービスを提供していますが、民間の専門家に依頼する場合は有料となります。

ただし、費用が安いからといって必ずしも良いとは限りません

専門性の高いコンサルタントによる質の高い支援は、企業価値の向上や税務面でのメリットにつながる可能性があります。

また、支払いのタイミングも重要な検討ポイントです。

着手金が必要なケースと、成功報酬のみのケースとでは、初期の資金負担に大きな違いが生じます。

専門家や関連機関との連携体制

事業承継にはさまざまな課題が関わるため、各分野の専門家と連携できる体制を持つ相談先を選ぶことが大切です。

税務・法務・財務など、一人の専門家だけでは対応しきれない複雑な問題も、複数の専門家が連携することで効果的に解決できます。

また、事業承継は短期間で終わるものではなく、中長期にわたるプロジェクトになるのが一般的です。

そのため、継続的なサポート体制が整っているかどうかも、相談先を選ぶ際の重要な判断基準です。

くわえて、次の点も事前に確認しておきましょう。

  • 担当者が途中で変更されるリスクはないか
  • 緊急時にすぐ対応してもらえる体制があるか

安心して長期的に任せられるパートナーを見つけることが、成功への第一歩です。

 

まとめ

事業承継の相談先選びは、企業の将来を大きく左右する重要な決断です。

公的機関から民間の専門家まで、相談先にはさまざまな選択肢があります。

その中から、自社の現状や課題に合った最適な相談先を見つけることが、事業承継を成功させるための第一歩です。

選定にあたっては、以下のようなポイントを総合的に評価することが大切です。

  • 専門性やこれまでの実績
  • 自社の相談内容に応じた知識や対応力
  • サポート体制の充実度や信頼性

さらに、相談をより効果的に進めるためには、事前の準備も重要です。

  • 自社の現状を把握し、課題を整理する
  • 後継者候補についての方向性を考える
  • 承継の基本方針や目指す姿を構想しておく

これらの準備をしておくことで、相談先との話し合いが具体的かつスムーズに進み、より良い提案を受けやすくなります。

ジーケーパートナーズでは、中小企業活性化協議会の外部専門家として、財務・事業デューデリジェンスから事業再生計画の策定支援まで、幅広いフェーズでサポートを行っています。

債務超過や複雑な再生スキームが必要な案件など、一般的な相談先では対応が難しいケースでも、「私的整理ガイドラインを活用した事業譲渡」や「特別清算」などを組み合わせた独自のソリューションで解決へと導きます。

まずは無料の個別相談会にて、貴社の現状に最適な承継戦略について、専門家と直接ご相談ください。

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事業承継コンサルティングとは?成功する事業承継のためのポイント

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事業承継は、会社の将来を大きく左右する大切な経営課題のひとつです。

しかし現実には、「後継者がいない」「相続税や会社の引き継ぎ手続きが複雑」「自社株の評価が難しい」など、多くの経営者がさまざまな悩みを抱えています。

事業承継コンサルティングは、こうした課題を専門的な知識と豊富な経験で支え、事業のスムーズな引き継ぎを実現するための心強いサポートです。

本記事では、事業承継コンサルティングの基礎知識から、具体的なサポート内容相談先の選び方まで、わかりやすく解説していきます。

たとえ債務超過経営難の状態でも、事業承継をあきらめる必要はありません。

適切な対策をとれば、未来につながる道はきっと見つかります。

ジーケーパートナーズは、企業再生の専門知識を活かし、事業承継やM&Aを幅広くサポートしています。

通常のM&A仲介会社では対応が難しいような複雑なケースでも、これまで多くの課題を解決に導いてきました。

まずは「無料個別相談会」で、お客様に最適な承継プランをご提案いたします。

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事業承継コンサルティングとは?

事業承継コンサルティングとは、会社の経営権や株式などの「会社の持ち主」としての権利を、次の世代へスムーズに引き継ぐための専門的な支援サービスです。

単に相談に乗るだけでなく、事業承継に必要な具体的な手続きや実行のサポートまで、幅広く対応できるのが大きな特長です。

近年の事業承継では、「親族への承継」だけでなく、「社内の従業員への承継」や「M&Aによる第三者への承継」など、さまざまな選択肢があります。

それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、企業の状況や経営者の意向に応じて、最適な承継方法を選ぶ必要があります。

近年は後継者が見つからずに廃業する企業が増えており、これは深刻な社会問題となっています。

実際、中小企業庁の中小企業白書帝国データバンクの調査でも、2025年までに70歳を迎える中小企業の経営者のうち、約半数が後継者未定という結果が出ており、事業承継の問題がますます深刻化していることがわかります。

こうした中、事業承継コンサルティングを活用することで、後継者不在によるリスクを回避し、企業の価値を守りながら次の世代へと事業をつなぐことが可能になります。

 

事業承継コンサルティングの主要サービス内容

事業承継コンサルティングでは、主に次のようなサービスを通じて、スムーズな事業の引き継ぎをサポートします。

  • 現状分析と課題の整理
    会社の財務状況や経営体制、事業環境を客観的に分析し、事業承継に向けた課題を明確にします。
  • 事業承継計画の策定・ご提案
    企業の状況や経営者の意向に合わせて、最適な承継方法やスケジュールを具体的に計画します。
  • 後継者の育成支援
    後継者候補への経営ノウハウの引き継ぎや、人材育成の仕組みづくりをサポートします。
  • M&Aによる第三者承継のサポート
    親族や社内に後継者がいない場合には、M&Aを活用して外部の経営者への承継を支援します。

以下では、これらのサービスについてさらに詳しくご紹介していきます。

現状分析と課題の整理

事業承継コンサルティングでは、まず最初に会社の現状を丁寧に分析し、事業を引き継ぐうえでの課題を整理します。

この初期段階で特に重要となるのが、「自社株(自分の会社の株式)の評価」です。

事業承継や相続では、自社株の価格がどれくらいかを正しく把握することが欠かせません。

非上場企業の場合、思っている以上に株価が高く評価されることがあり、その結果として「後継者による株の買い取り資金」や「相続税」が大きな負担になるケースがあります。

このような場合には、自社株の評価額を引き下げるための対策や、相続税の負担を軽くするための計画を立て、スムーズに事業を引き継げるようサポートすることが、コンサルティングの重要な役割です。

また、財務面では「収益性(どれだけ利益を出せているか)」「安定性(経営が安定しているか)」「成長性(将来の伸びしろ)」といった観点から多角的に分析を行い、承継のタイミングや方法を最適化していきます。

さらに、経営陣の体制や人材の配置、事業戦略の見直しといった、会社の全体像を把握するための調査・分析も行われるのが、事業承継コンサルティングの大きな特長です。

事業承継計画の策定・ご提案

現状分析の結果をもとに、具体的な「事業承継計画」の立案・ご提案を行います。

この計画には、以下のような重要なポイントが詳細に盛り込まれます。

  • 承継のタイミング(いつ引き継ぐか)
  • 承継の方法(親族・従業員・第三者など)
  • 税務対策(相続税・贈与税などの負担軽減)
  • 資金調達の方法(株式取得や納税資金の確保など)

事業承継は通常、数年単位で取り組む必要がある長期的なプロジェクトです。

そのため、将来を見据えた「ロードマップ(実行計画)」の作成が非常に重要です。

計画を立てる際には、現経営者の考えや希望、後継者の能力や意欲、会社の成長性や将来ビジョンなどを総合的に考慮し、現実的かつ実行可能な承継戦略をご提案します。

また、リスク管理の観点から、実行中に起こりうるトラブルや状況の変化に対応できるよう、柔軟性を持たせた計画設計も行われます。

後継者の育成支援

事業承継の成功には、後継者がスムーズに経営を引き継げるように準備することが欠かせません。

そのため、事業承継コンサルティングでは「後継者の育成支援」も重要なサポートのひとつとなっています。

事業承継では次のような不安がつきものです。

  • 「後継者は誰にするのか?」
  • 「その人に経営の能力はあるのか?」

こうした不安を解消するために、後継者に必要な知識やスキルを身につけるための支援が行われます。

また、後継者だけでなく、新しい経営体制を支える幹部や従業員への育成支援を行う場合もあります。

主な育成プログラムの内容は以下のとおりです。

  • 経営戦略の立案能力
    経営ビジョンの構築や、中長期的な戦略を立てる力を養います。
  • 財務管理スキル
    会社のお金の流れを理解し、安定した経営判断ができるようになります。
  • リーダーシップの開発
    組織を引っ張る力や人材マネジメントの方法を学びます。
  • 業界知識の習得
    自社の属する業界について深く理解し、市場の変化に対応できる力を身につけます。

さらに、段階的に権限を移していくプロセス(段階的な権限移譲)を通じて、実践的な経営経験を積む機会も用意されます。

M&Aによる第三者承継のサポート

親族や社内に後継者がいない場合などには、「第三者承継」という選択肢があります。

その際に重要となるのが、M&A(企業の合併・買収)に関するサポートです。

M&Aサポートでは、買い手企業の選定から交渉、契約の締結に至るまで、事業承継に関わる一連のプロセスを専門家が総合的にサポートします。

M&Aによる事業承継では、「企業価値をいかに高め、正しく評価するか」が重要なポイントとなります。

自社の強みや将来性(成長ポテンシャル)を正しく伝え、信頼できる買い手とマッチングすることで、売り手・買い手の双方にとって納得のいく良い取引が実現できます。

さらに、M&Aの成立後も大切です。たとえば、従業員の雇用をどう守るか、企業の文化や理念をどう受け継ぐかといった「統合プロセス(PMI=PostMergerIntegration)」についても、アドバイスが提供されるのが特徴です。

関連記事|M&A(吸収合併と買収)の違いとは?吸収合併の基本を徹底解説

ジーケーパートナーズでは、債務超過の企業を専門に扱うM&Aプラットフォーム「ResetM&A」を運営しています。

一般的なM&A仲介会社では対応が難しいとされる債務超過(借金が資産を上回っている)企業の案件にも対応可能で、豊富な実績があります。

従来のM&Aでは事業譲渡が難しいとされてきた企業でも、適切な買い手とのマッチングを通じて、事業の継続や従業員の雇用を守ることができます。

「もうダメかもしれない」と感じている方も、あきらめる前にぜひ一度ご相談ください。

ジーケーパートナーズの無料相談会申し込みはこちらから。事業継続から整理・撤退まで、一人で抱えこまずにご相談ください。

 

事業承継コンサルティング活用のメリット・デメリット

事業承継コンサルティングを利用するかどうかを検討する際には、その「メリット」と「デメリット」を正しく理解することが大切です。

専門家のサポートを受けることで得られる多くのメリットがある一方で、費用がかかることや、依頼先を選ぶ際の注意点もあります。

自社の状況にあわせて、どのような支援が必要かを見極め、納得のいく判断をすることが成功のカギとなります。

活用メリット

事業承継コンサルタントを活用する最大のメリットは、税務・法務・財務・人事など、幅広い専門知識が必要となる事業承継を、専門家に任せて的確に進められることです。

事業承継には多くの準備や手続きが必要で、経営者自身がすべて対応しようとすると、膨大な時間と労力がかかってしまいます。

その作業をコンサルタントに任せることで、経営者は本来の業務に集中できるため、承継期間中も企業の競争力を維持し、業績の向上を図ることが可能になります。

さらに、コンサルタントは以下のような「承継後」の経営体制づくりもサポートします。

  • 後継者の育成
  • 経営計画の策定
  • 事業戦略の立案

こうした支援によって、承継後も企業が安定して成長し、長期的に企業価値を高めることができるのも大きな利点です。

注意すべきデメリット

一方で、専門的な知識や豊富な経験に基づく質の高いサポートを受けるには、「着手金」や「月額費用」といったコストが発生します。

特に、事業承継の規模が大きかったり、手続きが複雑だったりする場合は、想定以上の費用がかかる可能性があるため注意が必要です。

また、事業承継コンサルティング会社といっても、税務・法務・M&Aなど、会社ごとに得意分野が異なります

そのため、依頼する際には以下の点をよく確認することが大切です。

  • 実績や専門性
  • 過去の支援事例
  • クライアントからの評判や口コミ

自社の課題や目的に合ったコンサルタントを選ぶことが、成功のカギとなります。

もし不適切な会社を選んでしまうと、期待した成果が得られなかったり、追加費用が発生したりするリスクもあるため、慎重に比較・検討することが重要です。

 

成功する事業承継コンサルタントの選び方

事業承継を成功させるためには、「どのコンサルタントに依頼するか」が非常に重要です。

自社の状況や課題にぴったり合った信頼できるパートナーを見つけるには、次の3つのポイントを意識して選ぶことが大切です。

  • 専門性と実績を確認する
    これまでの支援事例や得意分野、資格や専門スタッフの有無などをチェックしましょう。
  • サービス内容と対応力を見極める
    相談から実行支援まで、どこまで対応してくれるのか、柔軟に対応してもらえるかを確認します。
  • 費用に対する効果を検討する
    料金体系が明確かどうか、サポートの内容に見合った成果が期待できるかを比較検討しましょう。

このあと、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

専門性と実績を確認する

事業承継コンサルタントを選ぶ際は、まずその「専門性」と「実績」をしっかり確認することが大切です。

自社と同じような業種や企業規模での支援実績があるかどうか、過去にどのような事例を成功させてきたのかを調べてみましょう。

また、どのような資格や認定を持っているかも重要なチェックポイントです。

たとえば、

  • 税理士
  • 公認会計士
  • 弁護士
  • 中小企業診断士

といった国家資格を持つ専門家や、事業承継に関する公的・民間の専門認定を受けたコンサルタントが在籍しているかは、安心して任せられるかどうかを見極めるうえでの大きな判断材料になります。

さらに、過去の案件における成功率、顧客からの評価、業界内での評判なども参考にしながら、信頼できるパートナーを選ぶことが、事業承継を成功に導く第一歩です。

以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田のこれまでの歩みや、仕事に対する考え方、事業への想いをご紹介しています。

こちらもぜひご覧ください。

サービス範囲と対応力をチェックする

事業承継には、税金・法律・経営などさまざまな分野の課題が関わるため、幅広いサポートを一貫して提供できるコンサルタントを選ぶことが大切です。

たとえば、

  • 相続税や贈与税などの税務対策
  • 契約書や登記などの法的手続き
  • 第三者承継のためのM&A支援

といった、複数の専門領域をひとつの窓口でまとめてサポートしてもらえるかを確認しましょう。

また、事業承継は数年単位で進める長期プロジェクトになることが多いため、継続的なサポート体制が整っているかどうかも重要なポイントです。

  • 担当者が途中で変わってしまうリスクはないか
  • 緊急時にすぐ対応してもらえる体制があるか

こうした点についても、事前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

費用対効果を検討する

事業承継コンサルティングの費用は、一般的に「着手金」「月額顧問料」「成功報酬」など、複数の費用で構成されています。

そのため、総額でどれくらいかかるのかを正確に把握し、サービスの内容や得られる効果と比べながら、費用対効果を慎重に検討することが大切です。

一見して料金が安いサービスでも、サポートの質が不十分であれば、かえって時間やコストがかかる場合もあります。

一方で、専門性の高いコンサルタントによる質の高い支援は、企業価値の向上や相続・税務の負担軽減などにつながり、長期的に見れば大きなメリットとなる可能性があります。

最適なコンサルタントを見つけるためには、複数の会社から提案を受け、サービス内容と費用を比較・検討するのがおすすめです。

関連記事|M&Aエージェントとは?M&A仲介との違い・業務内容・選び方を徹底解説

まとめ

経験豊富なコンサルタントの専門知識を活用することで、税務・法務・経営・人材など、複雑に絡み合う問題にも適切に対応でき、多くのメリットを得ることができます。

事業承継を成功させるためには、まず自社の状況や課題を正しく把握した上で、次のようなポイントをバランスよく評価することが大切です。

  • コンサルタントの専門性
  • 過去の実績
  • 提供できるサービスの範囲
  • 費用と成果のバランス(費用対効果)

これらを踏まえて、自社にとって最適なパートナーを選ぶことが、円滑な事業承継の第一歩となります。

ジーケーパートナーズでは、中小企業活性化協議会の外部専門家として培った豊富な経験と、企業再生の専門知識を活かし、事業承継のサポートを行っています。

債務超過の企業や、複雑な再生スキームが必要なケースにも対応可能で、一般的なM&A仲介会社では対応が難しいような事例でも、最適な解決策をご提案できます。

「後継者がいない」「借入が重く承継できない」といった悩みをお持ちの方も、まずは無料個別相談会にお気軽にお越しください。

早めの準備と専門家のサポートによって、企業の未来をしっかりと次の世代へ引き継ぐことができます。

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事業承継M&Aとは?違いや最新の件数推移、メリット・成功のポイントを徹底解説

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近年、中小企業の経営において、事業承継の問題はこれまで以上に深刻化しています。

その背景にあるのが、いわゆる「2025年問題」です。

これは、中小企業経営者の高齢化が進み、2025年頃までに多くの経営者が引退時期を迎える一方で、後継者が決まっていない企業が数多く存在することから生じる社会課題を指します。

中小企業庁によると、2025年までに70歳を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人に達し、そのうち約半数にあたる127万人が後継者未定とされています。

こうした状況が続けば、黒字企業であっても廃業を余儀なくされるケースが増加し、地域経済や雇用への影響も懸念されています。

特に、借入金が多い企業や債務超過の企業では、「親族や従業員に承継させるのは難しい」と悩む経営者も少なくありません。

こうした背景から、近年では親族内承継に代わる有力な選択肢として、第三者への事業承継M&A(会社譲渡・事業譲渡)が広く活用されるようになっています。

しかし実際には、

「事業承継とM&Aの違いがよく分からない」

「赤字や債務超過でもM&Aできるのか」

「借入金が多くても買い手は見つかるのか」

「銀行にはどう説明すればよいのか」

「廃業しかないと思っている」

といった不安や疑問を抱える経営者の方が非常に多いのも事実です。

特に、債務超過や金融支援が必要なケースでは、通常のM&A仲介会社では対応が難しい場面もあります。

そのような場合でも、私的整理ガイドラインや第二会社方式(事業譲渡・会社分割)などの再生スキームを活用することで、事業や雇用を守りながら承継を実現できる可能性があります。

当社では、中小企業活性化協議会の外部専門家として、財務・事業デューデリジェンスや再生計画策定支援を数多く手掛けてきました。近年では、スポンサー型再生や再生型M&Aの支援実績も増えており、「廃業しかない」と考えていた企業の事業継続を支援してきた実績があります。

本記事では、事業承継M&Aの基礎知識から、近年増加している再生型M&Aの実務、具体的な進め方、成功のポイントまで、実務経験を踏まえて分かりやすく解説します。

ジーケーパートナーズでは、中小企業活性化協議会の外部専門家として、数多くの事業再生・事業承継支援に携わってきました。

特に、債務超過や借入金過多など、一般的なM&A仲介会社では対応が難しい再生型M&Aを強みとしており、金融機関調整を含めた複雑な案件にも対応しています。

近年では、「私的整理に関するガイドライン」を活用した事業譲渡・会社分割・スポンサー支援型再生など、事業と雇用を守るための再生スキームによる承継支援も増えています。

「廃業しかないと思っている」

「赤字・債務超過でも会社を残したい」

「借入金が多く、後継者や買い手が見つからない」

このようなお悩みをお持ちの経営者様は、まずは無料個別相談会をご利用ください。

貴社の状況や想いを丁寧にお伺いしたうえで、最適な解決策をご提案いたします。

ジーケーパートナーズの無料相談会申し込みはこちらから。事業継続から整理・撤退まで、一人で抱えこまずにご相談ください。

事業承継M&Aとは?

事業承継M&Aとは、後継者がいない企業が、自社の事業や会社を第三者へ引き継ぐことで、事業承継を実現する手法です。

単なる「会社の売却」ではなく、長年培ってきた技術・ノウハウ・取引先・従業員・ブランドなど、企業が持つ価値を次世代へ引き継ぐための重要な経営戦略といえます。

従来、中小企業の事業承継は親族内承継や役員・従業員への承継が中心でした。

しかし近年では、第三者承継(M&A)も有力な選択肢として広く活用されるようになっています。

また近年では、赤字企業や債務超過企業であっても、スポンサー支援型M&Aや事業譲渡スキームを活用することで、事業継続を実現するケースも増えています。

このように、事業承継M&Aは単なる売却ではなく、

  • 子どもが事業を継がない
  • 社内に適切な後継者がいない
  • 借入金や債務保証の負担が重い
  • 将来に不安があり、親族に引き継がせづらい

ための現実的かつ有効な手段として注目されています。

事業承継M&Aは後継者不在を背景に増加傾向に

近年、中小企業の事業承継におけるM&A件数は増加を続けており、事業承継の有力な選択肢として定着しつつあります。

その背景には、経営者の高齢化や後継者不足に加え、事業承継に対する考え方の変化があります。

かつてM&Aには「身売り」といったネガティブなイメージもありましたが、現在では、

  • 従業員の雇用を守る
  • 取引先との関係を維持する
  • 事業や技術を将来へ残す
  • 廃業を回避する

ための前向きな経営判断として広く認知されるようになりました。

また、以前は中堅企業中心だったM&Aが、現在では年商数千万円〜数億円規模の中小企業や小規模事業者にも広がっています。

さらに、赤字企業や債務超過企業でも、再生型M&Aや事業譲渡スキームを活用して事業承継を実現するケースが増えており、「自社のような規模では難しい」「借入金が多いから売却できない」と考えていた企業にも選択肢が広がっています。

そのため、問題が深刻化する前に、早期から事業承継やM&Aを検討する経営者が増えているのが近年の大きな特徴です。

事業承継M&Aの主要な手法

事業承継M&Aには複数の手法があり、企業の財務状況や事業内容、借入金の状況、承継の目的によって最適な方法は異なります。

特に中小企業では、

「会社そのものを引き継ぎたいのか」

「一部事業だけを残したいのか」

「借入金や債務をどう整理するか」

「赤字や債務超過の状態でも承継したいのか」

によって、選択すべきスキームが大きく変わります。

そのため、自社の状況に合った手法を理解することが、円滑な事業承継やM&A成功の第一歩となります。

ここでは、中小企業の事業承継で多く活用されている代表的な3つの手法について、特徴やメリット・注意点を分かりやすく解説します。

株式譲渡による承継

株式譲渡とは、経営者(株主)が保有する株式を買い手企業へ譲渡し、会社の経営権を引き継ぐM&A手法です。

中小企業の事業承継M&Aで最も一般的に利用されているスキームであり、多くの案件で採用されています。

株式譲渡の特徴は、会社そのものを承継する点にあります。

法人格がそのまま残るため、「従業員との雇用契約」「取引先との契約」「許認可」「銀行取引」などを原則そのまま引き継ぐことが可能です。

そのため、事業運営への影響を抑えながら、比較的スムーズに事業承継を進めやすいメリットがあります。

また、事業譲渡と比べて契約変更や資産移転手続きが少なく、実務負担が軽い点も特徴です。

一方で、会社全体を引き継ぐため、「簿外債務」「偶発債務」「過大借入」「個人保証」なども包括的に承継される可能性があります。

特に、債務超過や金融支援が必要な企業では、事前の財務デューデリジェンスや金融機関調整が重要になります。

近年では、再生型M&Aやスポンサー支援型スキームを活用しながら、株式譲渡による事業承継を実現するケースも増えています。

関連記事|債務超過企業の株式譲渡が実質0円や1円になる理由は?成功のポイントもご紹介

事業譲渡による承継

事業譲渡とは、会社の事業の全部または一部を切り出し、買い手企業へ引き継ぐM&A手法です。

株式譲渡が「会社そのもの」を承継するのに対し、事業譲渡では、「特定事業、店舗、工場、顧客、商品、設備」など、必要な資産や事業のみを選択して承継できる点が大きな特徴です。

そのため、

  • 不採算事業を切り離したい
  • 主力事業だけを残したい
  • 過大な借入金や不要資産を整理したい
  • 一部事業だけを第三者へ承継したい

といったケースで活用されることが多く、中小企業の再生局面でも重要なスキームとなっています。

一方で、事業譲渡では会社そのものが移転するわけではないため、

  • 従業員との雇用契約
  • 取引先との契約
  • 賃貸借契約
  • 顧客との契約
  • 各種許認可

などを個別に引き継ぐ必要があります。

そのため、契約の再締結や相手方の承諾取得など、実務上の手続きは比較的煩雑になる傾向があります。

また、許認可についても自動承継されないケースが多く、業種によっては新たな取得申請が必要になる点には注意が必要です。

しかしその反面、譲渡対象を柔軟に選択できるため、不要な資産や負債を切り離しながら事業承継を進められるという大きなメリットがあります。

特に近年では、

  • 債務超過企業
  • 赤字事業を抱える企業
  • 金融支援が必要な企業

などにおいて、事業譲渡や会社分割を活用した再生型M&Aが増加しています。

例えば、収益性の高い事業のみをスポンサー企業へ承継し、旧会社を特別清算する「第二会社方式」は、中小企業再生の現場でも多く活用されている代表的な手法の一つです。

そのため、借入金が多い企業や、通常の株式譲渡が難しい企業であっても、事業譲渡を活用することで事業継続や雇用維持を実現できる可能性があります。

合併による承継

合併による事業承継とは、複数の会社を統合し、一つの会社として事業を継続するM&A手法です。

合併には主に、「新設合併」と「吸収合併」があります。

≪新設合併≫

新設合併とは、関係する会社をいったん解散し、新たに設立した会社へ事業を統合する方法です。

対等な立場で統合したい場合や、新たなブランド・組織として再出発したい場合に用いられます。

ただし、許認可の再取得や契約の再締結、システム統合などの負担が大きいため、中小企業M&Aでは利用頻度は高くありません。

≪吸収合併≫

吸収合併とは、一方の会社を存続会社として残し、もう一方の会社を解散させ、資産・負債・契約などの権利義務を包括的に承継する方法です。

契約関係や従業員、取引先などを一体で引き継ぎやすく、グループ内再編や同業会社同士の統合、事業規模拡大などで活用されます。

一方で、負債や簿外債務も引き継ぐ可能性があるため、事前の財務調査(デューデリジェンス)は重要です。

また、債務超過や金融支援が必要な企業では、単純な合併ではなく、事業譲渡・会社分割・第二会社方式などを組み合わせた再生スキームが採用されるケースもあります。

そのため、合併は財務内容や借入金、事業の将来性を踏まえて慎重に検討すべき手法です。

事業承継M&Aのメリットとデメリット

事業承継M&Aは、後継者問題を解決できる有効な手段として注目されています。

一方で、進め方を誤ると、想定外のトラブルや経営への影響が生じる可能性もあるため、メリットだけでなくデメリットやリスクについても理解しておくことが重要です。

特に中小企業では、「借入金」「個人保証」「従業員の雇用」「取引先との関係」「企業文化の違い」など、経営者が気にすべきポイントが数多く存在します。

そのため、事前にメリット・デメリットを正しく把握し、自社に合ったスキームを選択することが、M&A成功の重要なポイントとなります。

ここでは、事業承継M&Aの代表的なメリットとデメリットについて、実務的な視点から分かりやすく解説します。

メリット①幅広い選択肢からの後継者選定

親族や社内に適任の後継者がいない場合でも、事業承継M&Aを活用することで、第三者へ事業を引き継ぐことが可能になります。

従来は、「子どもが継がない」「社内に後継者がいない」といった理由から、黒字企業でも廃業を選ばざるを得ないケースが少なくありませんでした。

しかしM&Aでは、専門家のネットワークを通じて全国から買い手候補を探すことができるため、

  • 自社技術を高く評価してくれる企業
  • 事業シナジーが期待できる企業
  • 従業員や取引先を大切にする企業

など、自社の方向性に合った承継先を見つけやすい点が大きなメリットです。

また近年では、販路拡大やDX推進などを目的に、中小企業を積極的に買収する企業も増えています。

さらに、借入金や財務面に課題を抱える企業でも、再生型M&Aやスポンサー支援型スキームを活用し、事業や雇用を維持しながら承継できるケースもあります。

そのため、早い段階から専門家へ相談し、幅広い選択肢を検討することが重要です。

メリット②従業員雇用の維持と安定化

事業承継M&Aの大きなメリットの一つが、従業員の雇用を維持しやすい点です。

後継者不在を理由に廃業した場合、従業員は職を失う可能性があります。

特に地方の中小企業では、地域雇用への影響も大きく、経営者にとって大きな負担となります。

一方、M&Aによって第三者へ事業を引き継げれば、事業継続と雇用維持につながる可能性が高まります。

実際、中小企業庁のデータでも、M&A後に多くの従業員が継続雇用されていることが報告されています。

また、買い手企業の支援によって、「待遇改善」「福利厚生の充実」「人材教育」「DX化や設備投資」などが進み、より安定した経営基盤を築けるケースもあります。

特に近年では、赤字企業や債務超過企業でも、再生型M&Aやスポンサー支援型スキームを活用し、雇用を維持しながら事業承継を実現する事例が増えています。

そのため、事業承継M&Aは単なる会社売却ではなく、従業員や取引先、地域経済を守るための重要な経営判断といえるでしょう。

メリット③事業拡大と成長機会の創出

事業承継M&Aは、後継者問題の解決だけでなく、企業成長につながる点も大きなメリットです。

中小企業では、「人材不足、資金不足、設備投資負担、DX対応の遅れ」などから、成長機会を十分に活かせないケースも少なくありません。

しかしM&Aによって、買い手企業の資金力や経営ノウハウ、販売ネットワークなどを活用できることで、「設備投資」「新規出店」「営業エリア拡大」「DX推進」「人材採用強化」などを進めやすくなります。

また近年では、大企業や成長企業が、中小企業の技術力や地域基盤を評価し、積極的にM&Aを行うケースも増えています。

そのため、事業承継M&Aは単なる会社売却ではなく、「事業成長」「企業価値向上」「地域での事業継続」を実現するための前向きな経営戦略として活用されています。

さらに、財務面に課題を抱える企業でも、再生型M&Aやスポンサー支援型スキームを活用しながら成長を目指せるケースもあります。

メリット④創業者利益の確保

事業承継M&Aでは、会社や事業を第三者へ譲渡することで、創業者や株主が譲渡代金を受け取ることができます。

特に株式譲渡では、保有株式を売却することで、これまで築き上げてきた企業価値を現金化できる点が大きなメリットです。

また、M&Aでは専門家による企業価値評価(バリュエーション)を行うため、自社の収益力や将来性を踏まえた適正な価格での承継を目指せます。

一方、廃業を選択した場合には、「在庫や設備の処分」「従業員対応」「個人保証への対応」「債務整理」など、多くの負担が発生する可能性があります。

しかしM&Aによって事業継続が実現できれば、こうした廃業リスクを回避しながら、従業員や取引先を守れる可能性が高まります。

近年では、赤字企業や債務超過企業でも、再生型M&Aやスポンサー支援型スキームを活用し、事業継続と一定の創業者利益を両立するケースも増えています。

そのため、借入金や財務面に不安がある場合でも、早期に専門家へ相談し、自社に合った承継方法を検討することが重要です。

デメリット①理想的な承継先の発見困難性

事業承継M&Aでは、全国から幅広く買い手候補を探せる一方で、自社の価値観や経営理念に合う理想的な承継先が必ず見つかるとは限りません。

中小企業の経営者は、

  • 従業員を大切にしてくれるか
  • 会社の理念を引き継いでくれるか
  • 地域に事業を残してくれるか

といった点を重視することも多く、条件面だけでは交渉がまとまらないケースもあります。

また、「債務超過」「過大借入」「個人保証」「業績悪化」などがある場合は、買い手候補が限定されることもあります。

特に再生案件では専門性が求められるため、一般的なM&A仲介会社では対応が難しいケースも少なくありません。

そのため、早期から準備を進め、自社の課題整理や財務改善を行いながら、専門家と連携して進めることが重要です。

近年では、私的整理ガイドラインを活用した再生型M&Aなど、通常の売却以外の選択肢も増えています。

デメリット②条件交渉の複雑性

事業承継M&Aでは、売り手と買い手の双方が合意して条件を決定するため、必ずしも希望どおりの条件で成約できるとは限りません。

特に中小企業M&Aでは、「売却価格」「従業員の処遇」「経営方針」「個人保証の解除」「借入金の扱い」など、多岐にわたる調整が必要になります。

また、債務超過企業や金融支援が必要な案件では、金融機関との調整や債務整理など、通常より複雑な交渉が求められるケースもあります。

さらに、中小企業の経営者にとっては、「高く売れるか」だけでなく、

  • 従業員を守れるか
  • 会社の理念を引き継いでもらえるか
  • 取引先との関係を維持できるか

といった点も重要な判断材料になります。

そのため、M&Aを進める際は、

  • 何を最優先にしたいのか
  • 譲れない条件は何か
  • 柔軟に対応できる部分はどこか

を事前に整理しておくことが重要です。

特に再生案件では、私的整理ガイドラインや第二会社方式などを活用したスキーム設計が必要になることも多いため、経験豊富な専門家と連携しながら進めることが成功のポイントになります。

デメリット③企業文化の変化リスク

事業承継M&Aでは、第三者へ経営を引き継ぐことで、これまでの経営理念や企業文化、組織体制が変化する可能性があります。

特に中小企業では、創業者の考え方や経営スタイルが会社全体に強く反映されているケースも多く、買い手企業との価値観の違いによって、社内の雰囲気が大きく変わることもあります。

その結果、

  • 従業員が将来に不安を感じる
  • モチベーションが低下する
  • キーパーソンが離職する

といったリスクにつながる可能性もあります。

また、経営方針や評価制度の変更によって、従来の働き方とのギャップが生じるケースも少なくありません。

そのため、M&Aを成功させるには、価格や条件だけでなく、

  • 自社の理念に共感してくれる相手か
  • 従業員を大切にしてくれるか
  • 既存の取引先との関係を維持できるか

といった点も重要な判断材料になります。

加えて、M&A成立後は、従業員への丁寧な説明や信頼関係の維持を行い、不安を軽減しながら統合作業を進めることが重要です。

事業承継M&Aを完遂するための具体的な流れ

事業承継M&Aは、検討開始から最終的な引継ぎ完了まで、一般的に数ヶ月〜1年程度かかります。

特に中小企業では、「借入金」「個人保証」「金融機関調整」「従業員対応」など、事前に整理すべき課題も多いため、早めの準備が重要です。

事業承継M&Aの一般的な流れは、以下の通りです。

  1. 専門家への相談と現状分析

→専門家と相談し、企業価値評価(バリュエーション)や事業の磨き上げを行ないます

  1. 買い手企業の選定(マッチング)

→秘密保持契約を締結し、最適な買い手候補を選定します

  1. 意向表明と基本合意

→譲渡価格や従業員の処遇などの基本条件を協議し、基本合意を締結します

  1. デューデリジェンス(買収監査)

→買い手側が、財務・法務・税務などのリスクを精査します

  1. 最終合意とクロージング

→最終契約締結後、株式譲渡や対価支払いを行い、M&Aが成立とます

ただし、M&Aは契約して終わりではありません。

成立後には、従業員フォローや業務統合などの「PMI(統合後プロセス)」が重要になります。

特に中小企業では、従業員の不安軽減や信頼関係の維持が、M&A成功の大きなポイントとなります。

事業承継M&Aの補助金制度

事業承継M&Aでは、仲介手数料やデューデリジェンス費用など、多額のコストが発生するケースがあります。

そのため、国や自治体では、中小企業の事業承継を支援するための補助金制度が設けられてきました。

代表的な制度として「事業承継・M&A補助金」が活用されてきましたが、近年では制度見直しが進められており、今後は新たな支援制度へ移行していく方針も公表されています。

これまでの補助対象には、

  • M&A仲介手数料
  • 財務・法務デューデリジェンス費用
  • 税理士・弁護士など専門家費用
  • 承継後の設備投資
  • 販路開拓や店舗改修費
  • 廃業に伴う解体費・原状回復費

などが含まれていました。

特に近年では、事業承継後の成長投資や事業再構築を支援する内容も拡充されており、中小企業にとって重要な資金支援策となっています。

ただし、補助金には、

  • 公募期間が限定される
  • 採択審査がある
  • 事業計画書作成が必要
  • 原則後払い(精算方式)

といった特徴があります。

また、制度内容や名称は今後変更される可能性があるため、最新情報については中小企業庁や事務局の公式サイトを確認することが重要です。

補助金を活用する場合でも、資金繰りを含めた計画を事前に立てたうえで、専門家と連携しながら進めることをおすすめします。

事業承継M&A成功のための重要ポイント5つ

事業承継M&Aを成功させるためには、単に買い手を見つけるだけではなく、事前準備や進め方が非常に重要になります。

特に中小企業では、「借入金」「個人保証」「従業員対応」「金融機関との調整」「経営者の想いの承継」など、検討すべき課題が多く存在します。

そのため、早い段階から戦略的に準備を進めることが、円滑な事業承継や企業価値向上につながります。

ここでは、事業承継M&Aを成功へ導くために重要な5つのポイントを分かりやすく解説します。

1.企業価値向上への取り組み

事業承継M&Aを成功させるためには、買い手企業から「引き継ぎたい会社」と評価されることが重要です。

M&Aでは、単に売上や利益だけでなく、「技術力」「ノウハウ」「取引先との関係」「人材」「ブランド力」「特許・商標権」などの無形資産も含めて企業価値が判断されます。

そのため、自社の強みや競争優位性を整理し、企業価値を高める取り組みを進めることが重要です。

例えば、

  • 収益性の改善
  • 不採算事業の整理
  • 管理体制の整備
  • 人材育成
  • 財務内容の改善

などを行うことで、買い手からの評価向上につながります。

特に中小企業では、経営者個人への依存度が高いケースも多いため、属人化の解消や組織体制の整備も重要なポイントです。

また、債務超過や借入金の多い企業であっても、収益性の高い事業や独自技術が評価され、再生型M&Aにつながるケースもあります。

魅力ある企業として評価されることで、より良い条件でのM&A成約や、事業継続の可能性を高めることができます。

2.適切なタイミングの選択

事業承継M&Aを成功させるためには、適切なタイミングで準備を始めることが非常に重要です。

中小企業のM&Aでは、検討開始から成約まで数ヶ月〜1年程度かかることも多く、場合によっては5年以上前から準備を進めるケースもあります。

特に、借入金や個人保証、後継者問題などを抱えている場合は、早期に動き出すことで選択肢を広げやすくなります。

タイミングを判断する際は、主に以下の3つの視点が重要です。

  • 経営者の年齢や健康状態
  • 業界動向や市場環境
  • 会社の業績や財務状況

例えば、業績が悪化してからでは買い手候補が限られる可能性があります。

一方で、収益が安定している段階で準備を始めることで、より良い条件でM&Aを進めやすくなります。

また近年では、赤字企業や債務超過企業でも、再生型M&Aやスポンサー支援型スキームを活用し、事業承継を実現するケースも増えています。

そのため、「まだ早い」と考えるのではなく、経営課題が深刻化する前に専門家へ相談し、最適なタイミングを見極めることが重要です。

3.専門家チームの活用

事業承継M&Aでは、「法務・税務・財務・労務・金融機関対応」など、幅広い専門知識が必要になるため、自社だけで進めるのは非常に難しいのが実情です。

特に中小企業では、「借入金」「個人保証」「簿外債務」「債務超過」などの課題を抱えているケースも多く、対応を誤ると、条件悪化や交渉決裂につながる可能性もあります。

そのため、M&Aを進める際は、「弁護士・税理士・公認会計士・中小企業診断士・M&Aアドバイザリー」など、専門家チームと連携しながら進めることが重要です。

また、再生案件では、私的整理ガイドラインや第二会社方式など、通常のM&Aより高度なスキーム設計が必要になるケースもあります。

経験豊富な専門家の支援を受けることで、リスクを最小限に抑えながら、自社に最適な事業承継を実現しやすくなります。

ジーケーパートナーズでは、中小企業活性化協議会の外部専門家として、数多くの事業再生・事業承継支援に携わってきました。

特に、「債務超過」「過大借入」「個人保証」「金融機関調整」など、一般的なM&A仲介会社では対応が難しい再生型M&Aを強みとしています。

「私的整理に関するガイドライン」を活用した事業譲渡・会社分割・スポンサー支援型再生など、企業の状況に応じた最適な再生スキームをご提案し、事業や雇用を守りながら事業承継を実現してきました。

当社では、

  • 財務・事業デューデリジェンス
  • 事業再生計画の策定
  • 金融機関との調整
  • スポンサー(買い手企業)探索
  • M&A成約支援

まで、専門家チームが一貫してサポートいたします。

「借入金が多く、事業承継を諦めかけている」

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「赤字や債務超過でも会社を残したい」

このようなお悩みをお持ちの経営者様は、ぜひ一度ご相談ください。

以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田が、これまでの経歴や、事業に取り組む想い、会社の理念についてお話しています。

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4.情報管理の徹底

事業承継M&Aでは、情報管理が非常に重要になります。

M&Aに関する情報が外部へ漏れると、「従業員の不安」「取引先との関係悪化」「金融機関への影響」「取引条件の悪化」などにつながる可能性があり、場合によっては交渉自体が破談になるケースもあります。

特に中小企業では、経営者と従業員・取引先との距離が近いため、情報漏洩による影響が大きくなりやすい傾向があります。

そのため、社内での情報共有は、「経営陣」「一部の幹部社員」「顧問専門家」など、必要最小限の関係者に限定することが重要です。

また、買い手候補や関係者との間では、秘密保持契約(NDA)を締結したうえで情報開示を進めるなど、適切な管理体制を整える必要があります。

特に再生案件では、金融機関調整やスポンサー選定など、より慎重な情報管理が求められるため、経験豊富な専門家と連携しながら進めることが重要です。

5.PMI(統合後プロセス)の重視

事業承継M&Aでは、契約締結後の「PMI(Post Merger Integration/統合後プロセス)」が、M&A成功の大きなカギを握ります。

PMIとは、M&A成立後に、「組織体制」「業務フロー」「人事制度」「システム」「企業文化」などを統合し、新しい体制で事業を安定的に運営していくための取り組みを指します。

特に中小企業では、経営者個人への依存度が高いケースも多く、統合後に従業員や取引先が不安を感じることも少なくありません。

そのため、

  • 従業員への丁寧な説明
  • キーパーソンの離職防止
  • 取引先との関係維持
  • 経営方針の共有

などを計画的に進めることが重要になります。

また、M&Aによるシナジー(相乗効果)を実現するためには、契約後ではなく、デューデリジェンス(事前調査)の段階からPMIを見据えた準備を進めることが重要です。

特に再生型M&Aでは、事業再建と組織統合を同時に進めるケースもあるため、専門家と連携しながら統合計画を策定することが、事業承継成功のポイントになります。

まとめ

事業承継M&Aは、深刻化する後継者不足を解決し、大切な事業や従業員、取引先との関係を次世代へつなぐための有効な手段です。

かつては大企業中心のイメージが強かったM&Aですが、現在では中小企業においても一般的な経営戦略として広く活用されるようになっています。

特に近年では、「後継者不在」「借入金の増加」「個人保証の負担」「債務超過」などの課題を抱える企業でも、再生型M&Aやスポンサー支援型スキームを活用しなら、事業継続を実現するケースが増えています。

本記事のポイントは、以下の通りです。

  • M&Aは、事業を将来へ残すための有効な事業承継手法である
  • 中小企業のM&A件数は増加しており、小規模事業者にも広がっている
  • 成功には、現状分析からPMIまで計画的な準備が重要である
  • 借入金や債務超過がある場合は、再生案件に強い専門家選びが重要である
  • 早期に準備を始めることで、選択肢や交渉力を高めやすくなる

いわゆる「2025年問題」とは、団塊世代を中心とした中小企業経営者の高齢化が進み、2025年頃までに多くの企業で事業承継問題が深刻化するとされる問題です。

実際、後継者不在のまま経営者が高齢化している企業も多く、このままでは黒字企業であっても廃業が増加し、地域経済や雇用への影響が懸念されています。

こうした状況を踏まえると、スムーズな事業承継を実現するためには、5年〜10年といった長期的な視点で準備を進めることが重要です。

特に、財務面に不安がある企業や、金融機関調整・権利関係整理が必要なケースでは、早期から専門家へ相談することで、廃業以外の選択肢を見つけられる可能性があります。

ジーケーパートナーズでは、中小企業活性化協議会の外部専門家としての豊富な実績をもとに、企業の状況に応じた最適な事業承継・事業再生プランをご提案しています。

特に、「債務超過」「過大借入」「個人保証」「金融機関調整」など、一般的なM&A仲介会社では対応が難しい再生型M&Aを強みとしており、「私的整理に関するガイドライン」を活用した再生スキームにも対応しています。

「後継者がいない」

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事業承継とは?基本的な仕組みから成功のポイントまで徹底解説

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事業承継とは、現在の経営者が築き上げた会社や事業を、次の世代へと引き継ぐための重要なプロセスです。

近年、日本では中小企業の経営者の高齢化が進んでおり、事業承継は企業の将来を左右する避けては通れない課題となっています。

事業を継続・発展させていくためには、早めの準備と計画的な対応が不可欠です。

本記事では、事業承継の基本的な考え方から、具体的な進め方成功のポイントまでを分かりやすく解説します。

これから事業承継を考えている方にとって、実践的なヒントが得られる内容となっています。

ぜひご参考にしてください。

ジーケーパートナーズは一般的なM&A仲介会社では対応が難しいような複雑な案件についても、これまで数多くの実績をもとに、最適な解決策へと導いてきました。

「誰に相談したらよいか分からない」「借入金や債務の整理も含めて事業承継したい」といったお悩みをお持ちの方は、まずは無料の個別相談会をご利用ください。

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事業承継とは?

事業承継とは、経営者が自身の事業を後継者に引き継ぐことを指します。

ただ経営権を譲るだけではなく、長年にわたって築き上げてきた技術、ノウハウ、そして従業員など、企業の重要な資産全体を引き継ぐ、総合的なプロセスです。

事業承継で引き継がれる主な要素は、以下の3つに分けられます。

経営要素 主な内容 重要なポイント
経営権 ・社長の役割

・経営権

・意思決定権

・経営責任

・後継者の選定・育成

・リーダーシップの継承

・経営判断能力の移転

経営資源 ・経営理念

・会社の信用力

・ブランド

・独自のノウハウ

・技術

・人材

・人脈

・企業文化の継承

・無形資産の価値保持

・取引先との関係維持

・従業員の定着

物的資源 ・自社株式

・土地・建物

・設備

・運転資金

・個人の資産

・株式の適切な評価

・税務対策

・資金調達計画

・資産の整理・分離

これら3つの要素は相互に深く関係しており、どれか一つでも欠けると承継後の経営に支障をきたす可能性があります。

したがって、それぞれをバランスよく引き継ぐことが、事業承継を成功させるための重要なポイントです。

事業継承の重要性

帝国データバンクが実施した「100年経営企業」に関するアンケート調査によると、100年以上にわたって事業を継続できた理由として、企業からは以下のような回答が寄せられています。

  • 取引先や顧客との信頼関係を築いてきた(73.8%)
  • 時代に合わせて事業内容や構成を柔軟に変えてきた(64.4%)

これらの結果から分かるのは、時代の変化に対応しながらも、顧客との信頼関係を大切にしてきた企業こそが、長く続いているということです。

つまり、企業の持続的な成長には、柔軟な変化と信頼の積み重ねが不可欠であり、これを次世代にしっかりと引き継ぐ事業承継の重要性を裏付けるデータと言えるでしょう。

2025年問題の深刻性

帝国データバンクの調査によると、いわゆる「2025年問題」が現実となりつつあり、70歳以上の中小企業・小規模事業者の経営者が全体の約25%を占めるまでに高齢化が進んでいます。

さらに、そのうちの約半数は後継者が決まっていないという深刻な実態が明らかになっています。

このまま適切な対応を取らなければ、たとえ利益を上げている企業であっても、後継者不在のために廃業を余儀なくされる「黒字廃業」が全国で多数発生する恐れがあります。

この問題を放置すると、次のような深刻な影響が生じる可能性があります。

  • 雇用の喪失
  • 長年培われた技術やノウハウの消失
  • 地域経済の縮小と、日本経済全体の衰退

つまり、事業承継は一企業の問題にとどまらず、日本全体の雇用・経済・社会基盤に直結する重要な課題なのです。

 

事業承継の種類と特徴

現代の事業承継は、承継先のタイプによって大きく3つのパターンに分けられます。

それぞれにメリットと課題があり、状況に応じた選択が求められます。

注目すべき近年の傾向としては、これまで主流だった家族(親族)への承継が減少し、代わって社外の第三者への事業売却M&Aなど)が急速に増えている点が挙げられます。

このような背景を踏まえ、以下ではそれぞれの承継パターンの特徴とポイントを詳しく解説します。

自社にとって最適な承継方法を見つける参考にしてください。

親族内事業承継

家族や親戚への事業引き継ぎは、日本の企業において長年採用されてきたもっとも伝統的な事業承継の形です。

この方法のメリットは、企業の理念や社風などの「見えない資産」が自然と受け継がれやすく、取引先や従業員など社外の関係者にも安心感を与えやすいという点にあります。

一方で、後継者を選ぶ際には慎重な判断が求められます。

特に、以下のような資質を備えているかが重要なポイントです。

  • 事業運営に対する強い意志と責任感
  • 会社の価値観や理念との相性
  • 実務をこなすためのスキル・経験
  • 社内外からの信頼や人望

また、税務面では「事業承継税制」の要件が緩和されており、相続や贈与にかかる税負担が大きく軽減されています。

ただし、複数の相続候補者がいる場合は注意が必要です。将来のトラブルを防ぐためにも、早い段階での話し合いや関係者間の合意形成が不可欠となります。

親族外事業承継(従業員承継)

近年、社内の幹部や従業員に事業を引き継ぐ「従業員承継」が増えてきています。

現場を熟知している人材が経営を引き継ぐため、業務の流れや企業文化がスムーズに受け継がれやすく、事業の継続性を確保しやすいというメリットがあります。

また、2022年に更新された政府ガイドラインでは、従業員承継に関する具体的な進め方や注意点が詳しく紹介されており、実務面での支援体制も整ってきています。

ただし、この方法にも以下のような注意点があります。

  • 経営権を取得するための資金調達
  • 後継者候補に経営者としての資質があるかの見極め

これらについては、慎重な計画と十分な準備が必要です。

M&Aによる事業承継

第三者企業への事業売却、いわゆるM&A(企業の合併・買収)は、2010年代以降に大きく増加しています。

この背景には、深刻化する後継者不足と、政府によるM&A支援制度の整備・強化があり、多くの中小企業にとって現実的な選択肢となりつつあります。

第三者への売却には、次のようなメリットがあります。

  • 適切な買い手を見つければ、事業のさらなる成長が期待できる
  • 創業者が売却益(対価)を得ることができる

一方で、以下のような課題もあるため、慎重な準備と判断が必要です。

  • 企業文化の違いによる摩擦
  • 従業員の雇用条件や役職の変更などへの対応

そのため、売却先の企業選びが極めて重要です。ただ売却するだけでなく、「誰に引き継ぐか」が事業の将来を左右します。

関連記事|事業承継M&Aとは?メリット・デメリットから成功のポイントまで徹底解説

ジーケーパートナーズは、中小企業活性化協議会の外部専門家として多数の実績を持つコンサルティング企業です。

「後継者がいない」「債務を抱えていて承継が難しい」といったお悩みに対しても、企業の状況に合わせた最適な解決策をご提案いたします。

まずは、無料個別相談会でお気軽にご相談ください。専門スタッフが丁寧にサポートいたします。

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事業承継成功のための7つのポイント

事業承継を円滑に進めるためには、行き当たりばったりではなく、戦略的に計画を立てて取り組むことが重要です。

ここでは、事業承継を成功へ導くために押さえておくべき重要なポイントをわかりやすく解説します。

ぜひ参考にしてください。

長期計画での準備

事業承継は、短期間で終わるものではありません。

中小企業庁のガイドラインでも、後継者の育成を含めて5〜10年程度の準備が必要とされています。

その理由は、以下のように多くのステップと時間を要するからです。

  • 後継者の選定と育成
  • 経営に必要な知識やスキルの習得
  • 社内外の関係者への周知・理解促進
  • 相続・贈与・登記などの各種手続き

特に、親族や従業員への承継では、経営者としての資質を身につけるための教育や、企業文化の継承に時間がかかるのが現実です。

多くの経営者が70代を迎え、事業承継が本格化する時期に入っています。

後継者不在による廃業の増加を防ぐためにも、計画的な事業承継に早期から取り組むことが、企業の存続と発展にとって不可欠です。

後継者の選定と育成

後継者の選定では、経営者としての資質と意欲を慎重に見極めることが不可欠です。

まずは、企業が求める理想のリーダー像(人物像)を明確にすることから始めましょう。

その上で、社内人材の評価や適性検査を行い、候補者の能力や性格を多角的に把握します。

さらに、メンター制度の導入により、候補者の価値観や意欲をじっくりと理解し、経営に向けた意識づくりを促すことも効果的です。

後継者が決定した後は、段階的かつ実践的な育成プログラムの実施が重要です。

具体的には下記のような育成方法があげられます。

  • 複数の部署を経験させることで、会社全体の流れを把握させる
  • 現経営者と行動をともにし、経営判断や意思決定のプロセスを肌で学ばせる
  • 外部の経営セミナーへの参加や、他社での実務経験(出向など)を通じて視野を広げる

このように、実践の中で学ばせる機会を意識的に設けることが、次世代経営者としての成長を大きく後押しします。

資金繰り対策と最新税制の活用

事業承継には、相続税や贈与税、各種手数料など多額の費用がかかるため、事前の資金計画がとても重要です。

こうした中、2025年4月1日以降の贈与から、事業承継税制の要件がさらに緩和され、制度の利用がこれまで以上にしやすくなりました。

  • 法人版(非上場株式等)の変更点

これまでは、株式を贈与される側が「3年以上継続して役員であること」が要件でしたが、改正により「贈与時に役員に就任していること」でよくなりました。これにより、承継までの準備期間が短い場合でも、制度を活用しやすくなっています。

  • 個人版(個人事業主)の変更点

新たに個人事業主向けの贈与税・相続税の納税猶予制度が創設されました。これにより、特定の事業用資産(不動産など)を承継する際の税負担が軽減されます。

これにより、制度の利用がしやすくなり、承継時の税負担を大幅に抑えることが可能となっています。

なお、制度の適用期限は以下の通りです。

  • 法人版:2027年12月末まで
  • 個人版:2028年12月末まで

この制度を有効に活用するためには、早めの資金計画の立案と、専門家による税務アドバイスが不可欠です。制度の詳細や適用条件は複雑なため、必ず専門家に相談しながら進めるようにしましょう。

経営権分散対策

経営権が複数の相続人に分散すると、企業運営に深刻な影響を与える可能性があります。

意思決定のスピードが遅くなる、経営方針をめぐって意見が対立するなど、組織の統一感が失われやすくなります。

こうしたトラブルを避けるためには、経営権を一人の後継者に集中させる仕組みづくりが重要です。

主な対策は下記のとおりです。

  • 遺言書を作成し、後継者と財産の分配を明確にしておくこと
    →これにより、事業に必要な資産(例:株式や事業用資産)の分散を防ぎ、混乱を回避できます。
  • 株式を事前に集約しておくこと
    →後継者が会社の意思決定に必要な議決権をあらかじめ確保できるようにします。
  • 議決権の整理・調整
    →たとえば、種類株の活用などで、経営上の主導権を明確にする方法もあります。

これらの対策を早めに講じておくことで、事業承継後の経営の安定性が格段に高まります。

専門家への相談

事業承継を円滑に進めるには、法務・税務・財務などの高度な専門知識が求められます。

しかし、多くの経営者にとって事業承継は初めての経験であり、これらの知識を十分に備えているとは限りません。

そのため、次のような専門家のサポートを受けながら進めることが重要です。

  • 法的手続きや契約関係は→弁護士
  • 相続税や贈与税などの税務対応は→税理士
  • 財務状況の分析や資金計画は→公認会計士
  • 承継戦略や事業再構築の支援は→中小企業診断士

事業承継にはさまざまな課題があり、経営者一人で対応するのは非常に困難です。

信頼できる専門家と連携することで、適切な判断やスムーズな手続きを実現でき、事業承継の成功につながります。

以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田が、これまでの歩みや事業にかける想いについて語っています。

ぜひあわせてご覧ください。

関連記事|M&Aの相談先・窓口・センターを徹底比較!無料相談の活用方法も解説

相続トラブル対策

事業承継を進めるうえで、相続をめぐるトラブルには十分な注意が必要です。

特に、承継の準備が整わないまま経営者が亡くなった場合、親族が急きょ後継者になるケースも少なくありません。

相続人が複数いる場合は、それぞれの思いや利害が絡みやすく、遺産分割や経営権をめぐって争いになる可能性もあります。

こうしたトラブルを避けるためには、次のような具体的な対策を事前に講じておくことが大切です。

  • 後継者の選定と意思の確認、遺言書による経営権の明確化
  • 自社株の評価額を適切に抑える工夫(例:株価対策や配当調整)
  • 株式の分散を防ぎ、後継者に集約する計画の策定
  • 取引先や金融機関との信頼関係を維持するための情報共有や説明

あらかじめ相続人や関係者の意向を整理し、承継後の経営が円滑に進むよう備えておくことが、企業の安定と存続につながります。

最新の事業承継ガイドライン活用

事業承継を進めるうえで、2022年3月に5年ぶりに改訂された事業承継ガイドライン(改訂第3版)の確認は非常に重要です。

この改訂では、特に以下の点が強化されています。

  • 従業員承継や第三者承継(M&A)に関する解説がより詳しくなった
  • 後継者の視点からの説明や実務的な内容が充実した

さらに、M&Aを活用した事業承継を検討している場合には、同時に策定された「中小PMIガイドライン」も参考になります。これは、M&A後の経営統合PMI:ポスト・マージャー・インテグレーション)に関する具体的な指針を示したものです。

これらの最新資料を活用することで、事業承継全体の流れを正しく把握し、準備や手続きをもれなく進めることが可能になります。

実務に入る前に、ぜひ一度目を通しておきましょう。

 

まとめ

事業承継とは、経営者がこれまで築き上げてきた事業を、次の世代へと引き継ぐための重要な取り組みです。

事業を確実に引き継ぐには、単に経営権を移すだけでなく、次の3つの要素を総合的に承継することが不可欠です。

  • 経営権(会社の意思決定を行う力)
  • 経営資源(人材、ノウハウ、取引先など)
  • 物的資産(設備や資金などの経営に必要な資産)

承継の方法には大きく分けて次の3つがあります。

  • 親族内承継(家族への引き継ぎ)
  • 親族外承継(社内の幹部や従業員への引き継ぎ)
  • M&A(第三者への事業売却)による承継

それぞれの方法には、異なる課題や注意点があり、適切な対策を講じることが必要です。

事業承継は、単なる世代交代ではありません。

企業の継続的な成長従業員の雇用を守るため、そして日本経済を支える中小企業が活力を保つためにも、非常に重要な取り組みです。

そのためには、早期からの準備と、戦略的なアプローチが欠かせません。

円滑な承継を実現し、次の世代へと安心してバトンを渡すために、今から行動を始めましょう。

事業承継に関してお困りのことがあれば、ぜひジーケーパートナーズにご相談ください。

私たちは、一般的なM&A仲介会社では対応が難しいような複雑なケースでも、企業再生や財務の専門知識を活かし、最適な解決策をご提案しています。

「どこに相談してよいかわからない」「後継者がいない」「借入や債務も含めて整理したい」といったお悩みにも、丁寧に耳を傾け、親身に対応いたします。

まずは、お気軽にご相談ください。あなたの大切な事業の未来を、一緒に考えましょう。

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M&A売却の価格目安と流れを解説|会社売却と事業売却の違いや税金まで

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「会社を売却したいが、自社はいくらで売れるのだろうか」

「赤字や債務超過の状態でもM&Aは可能なのか」

「株式譲渡と事業譲渡、どちらを選ぶべきなのか分からない」

このような悩みを抱える中小企業経営者の方は少なくありません。

近年では、後継者不足への対応だけでなく、過大な借入金問題の解決や事業再生を目的として、M&Aを活用するケースが増えています。

一方で、M&Aには不動産のような明確な「相場」があるわけではありません。

特に、赤字企業や債務超過企業の場合は、通常の株式譲渡だけではなく、事業譲渡や会社分割、私的整理ガイドラインを活用した再生型M&Aなど、状況に応じたスキーム選択が重要になります。

また、売却手法によって、

  • 売却価格の考え方
  • 引き継げる資産・負債
  • 金融機関との調整
  • 経営者保証の扱い
  • 税金

なども大きく異なります。

この記事では、

  • M&A売却価格の目安と計算方法
  • 株式譲渡と事業譲渡の違い
  • 債務超過企業でもM&Aが可能なケース
  • 再生型M&Aの進め方
  • 売却時に注意すべき税務ポイント

について、中小企業の再生・M&A支援を行ってきた実務経験を踏まえて分かりやすく解説します。

ジーケーパートナーズは、債務超過や業績不振、過大な借入金に悩む中小企業のM&A支援を専門としています。

一般的なM&A仲介会社では対応が難しい、

  • 赤字企業
  • 債務超過企業
  • 金融機関調整が必要な案件
  • 経営者保証が重い案件

についても、企業再生コンサルティングで培ったノウハウを活かし、「再生型M&A」のご提案が可能です。

事業譲渡や会社分割、私的整理ガイドラインを活用したスキームなど、企業の状況に応じた最適な方法を検討し、再建・事業承継・資金繰り改善をサポートしています。

「M&Aで会社を売却したいが、借入金が多く不安がある」

「自社のような状況でも売却できるのか知りたい」

という方は、ぜひ無料の個別相談会をご利用ください。

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M&A売却とは?

M&Aによる売却とは、会社や事業の全部または一部を、他の企業や投資家へ譲渡し、その対価として売却代金を受け取ることを指します。

M&Aは「Mergers and Acquisitions(合併・買収)」の略称であり、本来は企業の統合や買収を含む広い概念です。

そのため、

「M&Aと会社売却は何が違うのか?」

と疑問に思われることがありますが、実際には同じ取引を、

  • 買い手側から見れば「買収」
  • 売り手側から見れば「売却」

と呼んでいるに過ぎません。

また、M&Aには広義では「業務提携」や「資本提携」なども含まれますが、一般的に「会社売却」という場合は、

  • 株式譲渡
  • 事業譲渡
  • 会社分割

などを通じて、経営権や事業を第三者へ引き継ぐケースを指します。

近年では、後継者不在への対応だけでなく、

  • 過大な借入金の整理
  • 債務超過からの再建
  • 赤字事業の整理
  • 資金繰り改善

などを目的として、M&Aを活用する中小企業も増えています。

特に、債務超過企業や業績不振企業の場合は、単純な株式譲渡が難しいケースも多く、事業譲渡や会社分割、私的整理ガイドラインを活用した「再生型M&A」が選択されることもあります。

従来であれば廃業せざるを得なかった企業でも、M&Aを活用することで、

  • 従業員の雇用維持
  • 取引先との関係継続
  • 技術やブランドの承継

を実現できる可能性があります。

 

「会社売却(株式譲渡)」と「事業売却(事業譲渡)」の違い

M&Aによる売却方法には、主に

  • 会社売却(株式譲渡)
  • 事業売却(事業譲渡)

の2種類があります。

株式譲渡とは、経営者や株主が保有する株式を第三者へ売却し、会社の経営権を引き継ぐ方法です。

この場合、「資産」「負債」「契約」「従業員」「許認可」なども原則そのまま承継されるため、中小企業M&Aで最も多く利用されています。

一方で、借入金や債務も引き継がれるため、債務超過企業や業績不振企業では買い手が見つかりにくいケースもあります。

これに対して事業譲渡は、会社全体ではなく、特定の事業や資産のみを売却する方法です。

たとえば、「工場」「設備」「技術」「ブランド」「顧客基盤」などを個別に譲渡できます。

不要な負債を切り離せるため、

  • 過大な借入金がある
  • 債務超過状態にある
  • 一部事業のみ収益性がある

といったケースでは、事業譲渡を活用した「再生型M&A」が選択されることもあります。

どちらの手法が適しているかは、

  • 財務状況
  • 借入金
  • 収益性
  • 金融機関との関係

などによって異なります。

特に債務超過企業では、株式譲渡だけでなく、事業譲渡や会社分割を活用した再生スキームの検討が重要です。

売却価格の決まり方や、債務超過企業のM&Aについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事|債務超過企業の株式譲渡が実質0円や1円になる理由は?成功のポイントもご紹介

 

M&A売却価格の相場と目安

M&Aによる会社売却には、株や不動産のような明確な「相場」はありませんが、中小企業の場合にはよく使われる価格の目安があります。

代表的な算定方法の一つが、以下の計算式です。

「時価純資産額 + 営業利益の2〜5年分」

例えば、時価ベースでの純資産が7,000万円、年間の営業利益が3,000万円の会社の場合、営業利益の3年分(=9,000万円)を加えると、おおよその売却価格は約1億6,000万円 となります。

ただし、これはあくまで目安です。実際の売却価格は次のような要素によって大きく変動します。

  • 収益力や将来の成長性
  • 技術力や独自性
  • 業界内でのポジション(市場シェア)
  • 顧客の数や質
  • 経営陣・従業員の体制 など

また、特に株式譲渡をともなう会社売却では、営業利益の3倍〜5倍程度で売却されるケースが一般的です。

最終的な価格は、売り手と買い手の交渉で決まるため、単なる計算式だけでは決められません。

実際に売却を進める際には、相場だけに頼らず、財務状況や将来性をふまえて、専門家に相談しながら進めることが成功のポイントです。

 

M&A売却の流れ6ステップ

M&Aによる売却プロセスは、会社全体を引き継ぐ「会社売却(株式譲渡)」と、特定の事業のみを譲渡する「事業売却(事業譲渡)」で、手続きや進め方が異なります。

株式譲渡は会社そのものを承継するため比較的スムーズに進めやすい一方、事業譲渡は契約や資産を個別に移転する必要があり、より慎重な対応が求められます。

それぞれの主な流れについて、以下で解説します。

会社売却(株式譲渡)の流れ

株式譲渡は、株主が保有する株式を買い手へ譲渡し、会社の経営権を引き継ぐ方法です。

中小企業M&Aで最も多く利用されており、会社そのものを承継するため、比較的スムーズに進めやすい点が特徴です。

一般的な流れは、以下の通りです。

  1. 売却目的を整理し、M&A仲介会社や専門家へ相談する
  2. 匿名資料を用いて買い手候補を探し、秘密保持契約(NDA)締結後に詳細交渉を行う
  3. 売却価格やスケジュールなど基本条件を協議する
  4. 買い手側によるデューデリジェンス(財務・法務調査)を実施する
  5. 株式譲渡契約を締結し、株式譲渡と代金決済を行う
  6. 成約後、従業員や取引先への説明・引継ぎを進める

株式譲渡では、資産・負債・契約関係などが原則そのまま承継されるため、契約の再締結が少なく、短期間で成約しやすい点がメリットです。

一方で、借入金や簿外債務も引き継がれるため、債務超過企業や業績不振企業では、事業譲渡や再生型M&Aが検討されるケースもあります。

事業売却(事業譲渡)の流れ

事業譲渡による売却は、会社全体ではなく特定の事業や資産のみを移転する手法です。

不要な負債を切り離せるメリットがある一方で、資産や契約を個別に移転する必要があるため、株式譲渡より手続きが複雑になる傾向があります。

具体的な流れは、以下の通りです。

  1. どの事業や資産、従業員を譲渡の対象にするかを明確にし、専門家へ相談する
  2. 株式譲渡と同様、候補企業との面談を経て条件面の合意を目指す
  3. 事業譲渡では契約の再締結が必要なため、従業員や取引先から個別に同意を得るプロセスが発生する
  4. 譲渡対象となる事業の収益性やリスクについて、買い手による精査を受ける
  5. 事業の全部または重要な一部を譲渡する場合、法令に基づき株主総会の特別決議などの手続きが必須となる
  6. 最終契約に基づき、資産の引き渡しや名義変更を行い、売却が完了する

事業譲渡は手続き負担が大きい一方で、不要な負債を切り離しやすいため、

  • 借入金が過大
  • 債務超過状態
  • 一部事業のみ収益性がある

といった企業では、「再生型M&A」の有力な選択肢となります。

 

M&A売却額の計算方法と価格算定

M&Aでは、企業価値を適正に評価するために、会社の状況に応じて複数の算定手法を使い分けます。

中小企業M&Aで主に用いられる方法は、次の3つです。

  • 時価純資産法(コストアプローチ):現在の資産価値をベースにする
  • 割引現在価値法/DCF法(インカムアプローチ):将来の利益をベースにする
  • 類似会社比準法/マルチプル法(マーケットアプローチ):市場の相場をベースにする

これらの手法はあくまで目安であり、実際の売却価格は、「財務状況」「将来性」「業界動向」「シナジー効果」などを踏まえ、売り手と買い手の交渉によって決定されます。

また、債務超過企業でも、事業価値が評価されることで、事業譲渡や再生型M&Aが成立するケースがあります。

時価純資産法

時価純資産法とは、会社が保有する資産や負債を現在の市場価値(時価)で評価し、純資産額を算出する方法です。

中小企業M&Aでは比較的よく用いられる評価方法であり、

「時価純資産+営業利益の2〜5年分」

を目安として、売却価格を算定するケースが一般的です。

たとえば、「不動産」「在庫」「保険積立金」などを時価へ修正したうえで、負債を差し引いて企業価値を計算します。

財務状況を把握しやすい一方で、将来の成長性や技術力などは反映されにくいため、実際には他の評価方法とあわせて検討されることもあります。

割引現在価値法(DCF法)

DCF法(割引現在価値法)とは、企業が将来生み出すと予想されるキャッシュフローを、現在価値に割り引いて企業価値を算定する方法です。

将来の収益力を評価へ直接反映できるため、

  • 成長性の高い企業
  • 安定した利益が見込める企業
  • 独自技術や強みを持つ企業

などの評価に適しています。

一方で、将来の事業計画や前提条件によって評価額が大きく変動するため、実務では慎重な分析が必要になります。

類似会社比準法(マルチプル法)

類似会社比準法(マルチプル法)とは、業種や規模が近い上場企業や過去のM&A事例を参考に、企業価値を算定する方法です。

たとえば、「利益倍率」「売上倍率」「EBITDA倍率」などを用いて、自社の価値を見積もります。

市場データをもとに客観的に評価できる点が特徴であり、M&A実務でも広く利用されています。

一方で、中小企業では完全に類似する会社が少ないため、あくまで参考指標として用いられるケースもあります。

 

M&A売却にかかる税金

M&Aによる会社売却では、「株式譲渡」と「事業譲渡」のどちらを選ぶかによって、発生する税金の種類や負担額が大きく異なります。

特に中小企業M&Aでは、手法によって手取り額が変わるケースもあるため、事前に税務面を確認しておくことが重要です。

また、債務超過企業や再生型M&Aでは、通常の売却とは異なる税務論点が生じる場合もあります。

この章では、

  • 株式譲渡にかかる税金
  • 事業譲渡にかかる税金

について、税務上の注意点を分かりやすく解説します。

株式譲渡かかる税金

株式譲渡では、株主が「個人」か「法人」かによって、税金の計算方法が異なります。

≪個人株主の場合≫

個人が株式を売却して利益(譲渡益)が出た場合、原則として約20.315%の税率がかかります。

内訳は以下の通りです。

  • 所得税:15%
  • 復興特別所得税:0.315%
  • 住民税:5%

これらは「申告分離課税」とされ、給与所得などとは分けて税額が計算されます。

株式譲渡は、事業譲渡と比べて税負担がシンプルになるケースが多く、中小企業M&Aでもよく利用されています。

≪法人株主の場合≫

法人が株式を売却した場合は、譲渡益を他の利益・損失と合算したうえで、法人税等が課税されます。

そのため、繰越欠損金の有無などによって、実際の税負担が変わるケースもあります。

株式譲渡では、

  • 株主構成
  • 売却益の金額
  • 繰越欠損金
  • 個人・法人どちらが保有しているか

などによって、最終的な手取り額が大きく変わります。

そのため、M&Aを進める際は、税務面も踏まえて専門家へ相談することが重要です。

事業譲渡にかかる税金

事業譲渡では、売り手側に「法人税等」と「消費税」が発生します。

法人税は、事業譲渡によって得た利益に対して課税されます。

具体的には、

「譲渡価格 − 譲渡資産の簿価」

によって算出された譲渡益が課税対象となります。

また、譲渡対象となる資産のうち、「建物」「在庫」「機械設備」「営業権(のれん)」「特許権」

などの課税資産には、原則として消費税がかかります。

一方で、「土地」「債権」などは非課税資産のため、消費税の対象外です。

なお、消費税の納税義務は売り手側にありますが、実務上は買い手が消費税分を上乗せして支払うケースが一般的です。

事業譲渡は、株式譲渡と比べて税務が複雑になりやすく、税負担が大きくなるケースもあります。

特に、債務超過企業や再生型M&Aでは、譲渡スキームによって税負担が大きく変わる場合もあるため、事前に税務シミュレーションを行い、専門家へ相談しながら進めることが重要です。

 

M&A売却を成功させるポイント

M&Aによる会社売却を成功させるためには、戦略的な進め方と十分な準備が欠かせません。

準備不足のまま進めてしまうと、

  • 希望価格で売却できない
  • 買い手が見つからない
  • 交渉が途中で破談になる

といったリスクも高まります。

特に、中小企業M&Aでは、

  • 財務内容
  • 借入金
  • 経営者保証
  • 従業員承継
  • 金融機関対応

などが重要なポイントになります。

納得できる形でM&Aを実現するためには、次の5つが重要です。

  • 売却タイミングと事前準備を徹底する
  • 自社の強みや事業価値を整理する
  • 専門家を活用し、情報管理を徹底する
  • 透明性のある交渉を行う
  • 成約後の引継ぎまで丁寧に対応する

また、債務超過企業や業績不振企業では、通常の株式譲渡だけでなく、事業譲渡や再生スキームを含めた検討が必要になるケースもあります。

次章では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

①売却のタイミングと事前準備を徹底する

M&Aによる会社売却では、「いつ売却を検討するか」が非常に重要です。

業績が大きく悪化してから動き出すと、買い手が見つかりにくくなったり、売却価格が想定より低くなったりする可能性があります。

一般的には、業績が安定しており、外部からの評価が高いうちに検討を始めることが望ましいとされています。

また、売却をスムーズに進めるためには、次のような事前準備が欠かせません。

  • 売却目的や希望条件の整理
  • 財務資料・事業資料の整備
  • 労務・契約関係の確認
  • 潜在的なリスクや課題の洗い出し

特に、借入金が多い企業や債務超過企業では、金融機関対応や経営者保証の整理も重要な論点になります。

準備不足のまま進めると、買い手による調査の段階で問題が発覚し、価格交渉が不利になったり、取引が中止になったりするリスクがあります。

M&Aを成功させるためには、早い段階からタイミングを見極め、戦略的に準備を進めることが大切です。

②自社の強みや価値を明確にする

M&Aで会社を売却する際は、自社の強みや魅力を整理し、買い手へ分かりやすく伝えることが重要です。

買い手は、買収後にどのような成長や収益拡大が期待できるかを重視して判断します。

そのため、次のようなポイントは大きな評価材料になります。

  • 独自の技術やノウハウ
  • 業界内での強みや市場シェア
  • 安定した顧客基盤
  • 高収益の商品・サービス
  • 専門性の高い人材や組織体制

また、買い手にとっての「シナジー効果」を具体的に示すことも重要です。

たとえば、

  • 販路拡大につながる
  • 新市場へ参入できる
  • 技術や顧客基盤を活用できる

といったメリットを明確に伝えることで、企業価値が高く評価されやすくなります。

一方で、債務超過企業や業績不振企業でも、事業自体の強みや収益性が評価され、M&Aが成立するケースは少なくありません。

そのため、単に財務状況だけを見るのではなく、「どの事業に価値があるのか」を整理することが重要です。

③専門家を活用し、情報管理を適切に行う

M&Aは、法律・会計・税務など幅広い専門知識が必要となるため、M&A仲介会社や専門家のサポートを受けながら進めることが重要です。

専門家を活用することで、

  • 企業価値の算定
  • 買い手候補の選定
  • 条件交渉
  • 契約書作成
  • 税務・法務対応

などをスムーズに進めやすくなります。

特に、債務超過企業や借入金が多い企業では、金融機関対応や再生スキームの検討が必要になるケースもあり、再生型M&Aの実績がある専門家へ相談することが重要です。

また、M&Aでは情報管理の徹底も欠かせません。

売却情報が早期に社内外へ漏れると、

  • 従業員の離職
  • 取引先との関係悪化
  • 金融機関の警戒

などにつながる可能性があります。

そのため、

  • 秘密保持契約(NDA)の締結
  • 関係者を限定した情報共有
  • 資料アクセス権限の管理

などを徹底し、慎重に進めることが重要です。

ジーケーパートナーズでは、債務超過や業績不振、過大な借入金に悩む企業に対するM&A支援を行っています。

一般的なM&A仲介会社では対応が難しい案件についても、企業再生コンサルティングで培ったノウハウを活かし、事業譲渡や会社分割を含めた「再生型M&A」のご提案が可能です。

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また、納得できるM&Aを実現するためには、相談先選びも重要です。

M&Aの主な相談先や特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事|M&Aの相談先・窓口・センターを徹底比較!無料相談の活用方法も解説

④透明性のある交渉と条件調整を行う

M&Aを成功させるためには、売り手・買い手双方が誠実かつ透明性のある姿勢で交渉を進めることが重要です。

特に中小企業M&Aでは、最終的に「人と人との信頼関係」が成約を左右するケースも少なくありません。

売り手側は、

  • 財務状況
  • 借入金
  • 契約関係
  • 潜在的なリスク

などについて、できる限り正確に開示することが重要です。

問題を隠したまま進めると、デューデリジェンス(買収監査)の段階で発覚し、価格引下げや破談につながる可能性があります。

また、交渉を円滑に進めるためには、

  • 譲れない条件
  • 柔軟に調整できる条件

を事前に整理しておくことも大切です。

たとえば、

  • 売却価格
  • 従業員の処遇
  • 経営者の退任時期
  • 経営者保証の扱い

などは、早い段階で方向性を整理しておくと交渉が進めやすくなります。

M&Aは単なる価格交渉ではなく、双方が納得できる条件を見つけることが重要です。

誠実な情報開示と丁寧な条件調整が、M&A成功の大きなポイントとなります。

⑤成約後の引継ぎとフォローを丁寧に行う

M&Aは、契約が成立したら終わりではありません。

成約後の引継ぎやPMI(統合プロセス)を円滑に進められるかどうかが、M&A成功を大きく左右します。

多くの場合、売り手経営者は一定期間、「顧問」「引継ぎ責任者」などの立場で関与し、業務や取引先対応をサポートします。

特に重要なのは、

  • 従業員の不安軽減
  • 取引先との関係維持
  • 社内外への丁寧な説明

です。

M&A後は、従業員や取引先が将来に不安を感じやすいため、統合後の方針やビジョンを丁寧に共有することが重要になります。

また、引継ぎが不十分だと、

  • 主要顧客の離脱
  • 従業員の退職
  • 業務混乱

などが発生する可能性もあります。

そのため、成約後も買い手と協力しながら、計画的に統合・引継ぎを進めることが、M&A成功の重要なポイントとなります。

 

まとめ

M&Aによる会社売却を成功させるためには、適正な企業価値の把握と、戦略的な進め方が重要です。

中小企業M&Aでは、

「時価純資産+営業利益の2〜5年分」

が売却価格の目安として用いられることがありますが、実際の価格は、

  • 将来性
  • 技術力
  • 顧客基盤
  • 人材
  • 買い手とのシナジー

などによって大きく変動します。

企業価値の算定には、

  • 時価純資産法
  • DCF法
  • 類似会社比準法(マルチプル法)

などの手法が用いられます。

また、M&Aでは、

  • 株式譲渡
  • 事業譲渡

のどちらを選ぶかによって、税務や手続きも大きく異なります。

特に、債務超過企業や借入金が多い企業では、通常の株式譲渡だけでなく、事業譲渡や会社分割を活用した「再生型M&A」が有効となるケースもあります。

そのため、M&Aを進める際は、価格だけでなく、

  • 財務状況
  • 金融機関対応
  • 経営者保証
  • 税務・法務リスク

まで含めて、総合的に検討することが重要です。

ジーケーパートナーズは、債務超過や業績不振、過大な借入金に悩む中小企業に対するM&A支援を行っています。

一般的なM&A仲介会社では対応が難しい案件についても、企業再生コンサルティングで培った実績とノウハウを活かし、「再生型M&A」や「私的整理に関するガイドライン」を活用した事業譲渡スキームのご提案が可能です。

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また、以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田のこれまでの歩みや、仕事に対する考え方、事業への想いをご紹介しています。

こちらもあわせてご覧ください。

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M&A支援機関とは?登録制度のメリットや手数料の相場・選び方を解説

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近年、中小企業の後継者不足や事業承継ニーズの高まりを背景に、M&A市場は急速に拡大しています。

一方で、M&A仲介会社やアドバイザリーの数も急増し、「強引な営業を受けた」「想定外の高額手数料を請求された」「十分な説明がないまま契約を進められた」といったトラブルも問題視されるようになりました。

特に、債務超過や金融機関対応が必要な案件では、単なるM&A仲介だけでは解決できず、事業再生や私的整理の知識・経験が求められるケースも少なくありません。

こうした背景から、中小企業庁は「M&A支援機関登録制度」を創設しました。

この制度は、一定のルールや倫理基準を満たしたM&A支援事業者を登録・公表することで、中小企業経営者が安心して相談先を選べるようにする仕組みです。

本記事では、

  • M&A支援機関とは何か
  • 登録制度の概要とメリット
  • M&A仲介会社・アドバイザリー・士業との違い
  • 手数料の相場
  • 支援機関を選ぶ際の注意点

について、事業再生・再生型M&Aの実務経験を踏まえて分かりやすく解説します。

ジーケーパートナーズは、中小企業庁の「M&A支援機関登録制度」に正式に登録された支援機関です。

私たちは、企業再生コンサルティングの知見を活かし、一般的なM&A仲介会社では対応が難しい「債務超過企業」や「金融機関調整が必要な案件」に特化した支援を行っています。

実際に、

  • 過大債務を抱える企業の事業譲渡
  • 私的整理ガイドラインを活用した再生型M&A
  • 会社分割・特別清算を含む再建支援
  • 後継者不在企業の事業承継支援

など、多くの再生案件をサポートしてきました。

「債務超過でもM&Aは可能なのか」

「銀行への返済負担を軽減したい」

「廃業ではなく会社や従業員を残したい」

「何から相談すればいいか分からない」

このようなお悩みをお持ちの経営者様は、ぜひ一度ご相談ください。

専門のアドバイザリーが、財務状況や金融機関との関係性も踏まえ、貴社にとって最適な解決策をご提案いたします。

まずは無料個別相談会をご利用ください。

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M&A支援機関とは?

M&A支援機関登録制度は、中小企業が安心してM&Aや事業承継に取り組める環境を整備するために、中小企業庁が令和3年8月に創設した公的な登録制度です。

この制度では、M&A仲介会社やアドバイザリー、金融機関、士業事務所など、中小企業庁の登録支援機関データベースに登録された信頼性の高い機関のみが認定される仕組みとなっています。

登録を受けるためには、

など、一定の基準を満たす必要があります。

背景には、近年のM&A市場拡大に伴い、M&A支援事業者が急増したことで、

  • 強引な営業
  • 高額な手数料請求
  • 不十分な説明によるトラブル

などが問題視されるようになったことがあります。

こうした状況を受け、中小企業庁は、一定の基準を満たした支援機関を登録・公表することで、中小企業経営者が安心して相談先を選べる仕組みを整備しました。

なお、登録支援機関へ支払うM&A支援費用は、「事業承継・引継ぎ補助金」の対象となる場合があります。

また、制度上はトラブル発生時の情報提供窓口も設けられており、中小企業保護の観点からも重要な役割を担っています。

 

M&A支援機関の種類と特徴

M&A支援機関登録制度には、M&A仲介会社、アドバイザリー、金融機関、会計事務所、弁護士事務所など、さまざまな専門分野を持つ支援機関が登録されています。

支援機関ごとに、

  • 得意とする業種
  • 支援できる企業規模
  • 再生案件への対応力
  • 金融機関調整の経験
  • 手数料体系

などが異なるため、自社の状況に合った支援機関を選ぶことが重要です。

M&A支援機関の種類 特徴
M&A専門業者(M&A仲介会社・アドバイザリー業務を行う事業者) 売り手と買い手のマッチングや条件交渉など、M&Aに関する実務を担う専門事業者。

仲介の場合は中立的立場で双方を支援し、アドバイザリーの場合は依頼主側に立って助言・交渉支援を行う。

金融機関(銀行・信用金庫・信用組合) 買収資金の融資や専門的助言を提供し、中小企業のM&Aを支援する。
士業(公認会計士・税理士・弁護士・中小企業診断士) 財務・税務・法務の専門知識を活かし、契約書作成やデューデリジェンスをサポートする。

特に、債務超過や過大債務を抱える企業では、通常のM&A仲介だけでなく、事業再生や私的整理に関する知見が求められるケースも少なくありません。

以下では、それぞれの支援機関の特徴や役割について詳しく解説します。

M&A専門業者(M&A仲介会社・アドバイザリー)

M&A専門業者とは、企業の売却・買収・事業承継を専門的に支援する事業者です。

主な支援形態には、「M&A仲介」と「アドバイザリー」があります。

≪M&A仲介会社≫

M&A仲介会社は、売り手・買い手の双方と契約し、マッチングから条件交渉、最終契約までを一貫して支援します。

中小企業M&Aで最も一般的な形態であり、企業価値評価や買い手探索、契約調整など幅広く対応する点が特徴です。

一方で、双方を支援するため、利益相反への配慮や説明の透明性が重要になります。

≪アドバイザリー≫

アドバイザリーは、売り手または買い手のいずれか一方のみと契約し、依頼者の利益最大化を目的として支援を行います。

大型案件や複雑なスキームを伴う案件で採用されることが多く、依頼者側の立場で戦略立案や条件交渉を行う点が特徴です。

近年は、債務超過や金融機関調整を伴う案件も増えており、

  • 私的整理
  • 事業再生
  • 事業譲渡・会社分割
  • 金融機関調整

などへ対応できるかも、支援機関選びの重要なポイントとなっています。

特に再生型M&Aでは、単なるマッチングだけでなく、財務・法務・金融調整を含めた総合的な支援能力が求められます。

ジーケーパートナーズが運営する「Reset M&A」は、債務超過企業や過大債務を抱える企業の事業再生・事業承継に特化したM&Aプラットフォームです。

一般的なM&Aプラットフォームでは、黒字企業や株式譲渡案件が中心となる一方で、債務超過案件は対応が難しいとして取り扱われないケースも少なくありません。

債務超過でお悩みの経営者様、まずは無料個別相談をご利用ください。

貴社の状況を丁寧に整理したうえで、最適な解決策をご提案いたします。

また、以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田が、これまでの経歴や、事業に取り組む想い、会社の理念についてお話しています。

ぜひあわせてご覧ください。

関連記事|M&A仲介会社の選び方!FAとの違いやトラブルの回避方法を徹底解説

金融機関(銀行・信用金庫・信用組合)

銀行・信用金庫・信用組合などの金融機関も、中小企業向けのM&A支援を行っています。

特に地方銀行や信用金庫は、地域企業との長年の取引を通じて、

  • 財務状況
  • 事業内容
  • 業界特性
  • 経営課題

などを把握しているケースが多く、地域内外のネットワークを活用したM&A支援が可能です。

また、M&A実行時には、

  • 買収資金の融資
  • リファイナンス
  • 金融機関調整
  • 売却資金の運用提案

など、金融面を含めた総合的なサポートを受けられる点も大きな特徴です。

近年では、M&A専門部署を設置し、M&A仲介会社や会計事務所、再生コンサルティング会社などと連携しながら支援体制を強化する金融機関も増えています。

特に中小企業にとっては、日頃から取引のある金融機関へ相談できる安心感があり、初回相談のハードルが低い点は大きなメリットといえるでしょう。

一方で、実際のM&A業務は外部専門家へ委託されるケースも多いため、再生案件や債務超過案件では、事業再生や私的整理に関する経験がある支援機関と連携しているかを確認することも重要です。

士業専門家(公認会計士・税理士・弁護士・中小企業診断士)

公認会計士・税理士・弁護士・中小企業診断士などの士業専門家は、それぞれの専門知識を活かし、M&Aにおいて重要な役割を担っています。

M&Aでは、財務・税務・法務・事業計画・金融機関対応など、多岐にわたる専門知識が必要になるため、複数の専門家が連携して支援を行うケースが一般的です。

各専門家の主な役割は以下の通りです。

  • 公認会計士:

→財務諸表分析や財務デューデリジェンス(財務DD)、企業価値評価などを担当します。特に、簿外債務や収益性の分析などを通じて、M&Aにおける財務リスクを把握する重要な役割を担います。

  • 税理士:

→税務デューデリジェンス(税務DD)やM&A後の税務処理、組織再編税制を踏まえたスキーム提案などを行います。

事業譲渡・会社分割・株式譲渡など、手法によって税負担が大きく変わるため、税務面の検討は非常に重要です。

  • 弁護士:

→法務デューデリジェンス(法務DD)や契約書の作成・レビュー、法的リスクの確認などを担当します。

特に、債務超過案件や私的整理案件では、金融機関対応や法的整理との関係整理が必要になるケースもあります。

  • 中小企業診断士:

→M&A戦略の立案や事業分析、事業計画策定、PMI(経営統合)支援など、経営コンサルティングに近い役割を担います。

近年では、事業再生や経営改善計画の策定支援とM&Aを組み合わせた支援を行うケースも増えています。

 

中小企業M&Aでは、M&A仲介会社やアドバイザリーだけでなく、士業専門家と連携しながら進めることが重要です。

特に、

  • 債務超過
  • 過大債務
  • 金融機関調整
  • 事業再生
  • 私的整理

などを伴う案件では、財務・税務・法務を総合的に検討する必要があるため、再生実務に精通した専門家チームによる支援が求められます。

M&A支援機関に登録された業者を利用するメリット4つ

M&A支援機関登録制度に登録された支援機関を活用することで、中小企業は、安心してM&Aや事業承継を進めやすくなります。

特に中小企業では、

  • M&Aに関する情報不足
  • 手数料への不安
  • 支援機関選びの難しさ
  • 契約トラブルへの懸念

などを抱えるケースも少なくありません。

登録M&A支援機関は、中小M&Aガイドラインの遵守や手数料体系の開示など、一定の基準を満たしたうえで登録されているため、安心して相談しやすい点が特徴です。

登録機関を利用する主なメリットは、以下の4つです。

  • 事業承継・引継ぎ補助金の対象となり、費用負担を軽減できる
  • 中小M&Aガイドライン遵守により、透明性の高い支援を受けられる
  • 登録データベースを活用して、自社に合った支援機関を探しやすい
  • トラブル発生時の相談窓口が整備されている

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

メリット1:事業承継・引継ぎ補助金の対象となり費用負担を軽減できる

M&A支援機関登録制度の大きなメリットの一つが、登録されたM&A支援機関を利用することで、「事業承継・引継ぎ補助金」の対象となる可能性がある点です。

この補助金では、登録M&A支援機関へ支払う、

  • M&A仲介手数料
  • アドバイザリー費用
  • デューデリジェンス費用

などの一部が補助対象となります。

M&Aでは、専門家への報酬や調査費用など、まとまった費用が発生するケースも多いため、補助金を活用できる点は中小企業にとって大きなメリットといえるでしょう。

特に、

  • 後継者不在に悩む企業
  • 債務超過や資金繰りに課題を抱える企業
  • 事業再生を含めたM&Aを検討している企業

にとっては、専門家へ相談しやすくなる重要な支援制度となっています。

なお、補助金には公募期間や審査、補助上限額などの条件があるため、最新の公募要領を確認したうえで進めることが重要です。

関連記事|事業承継とは?基本的な仕組みから成功のポイントまで徹底解説

メリット2:中小M&Aガイドライン遵守による信頼性と透明性を確保できる

登録M&A支援機関は、「中小M&Aガイドライン」の遵守を求められており、手数料体系や支援内容について一定の情報開示を行っています。

そのため、中小企業経営者にとっては、

  • 手数料体系を事前に確認しやすい
  • 支援内容を比較検討しやすい
  • 一定のルールに基づく説明を受けられる

といったメリットがあります。

近年では、

  • 高額な手数料請求
  • 強引な営業
  • 説明不足によるトラブル

なども問題視されているため、支援機関の透明性は非常に重要です。

登録M&A支援機関は、ガイドライン遵守の宣言や料金表の提出などを行っていることから、支援機関選びの一つの参考指標となります。

また、事前に費用感を把握しやすいため、M&Aに必要な予算計画を立てやすい点もメリットといえるでしょう。

こうした透明性の向上は、「M&Aは難しそう」「費用が分かりにくくて不安」と感じている中小企業経営者にとって、相談しやすい環境づくりにもつながっています。

メリット3:登録機関データベースによる効率的な支援機関を選定できる

中小企業庁が公開している「M&A支援機関登録制度データベース」を活用することで、登録M&A支援機関の情報を検索・比較できます。

データベースでは、「地域・支援内容・専門分野・手数料体系・支援実績」などの情報を確認できるため、自社の状況や目的に合った支援機関を探しやすい点が特徴です。

M&A支援機関によって、

  • 得意業種
  • 対応可能な企業規模
  • 事業承継案件への強み
  • 再生案件への対応力

などは大きく異なるため、複数の支援機関を比較しながら選定することが重要です。

特に、債務超過や金融機関調整を伴う案件では、一般的なM&A仲介だけでなく、事業再生や私的整理に関する経験があるかどうかも重要な判断ポイントになります。

また、登録制度を活用することで、従来のように複数の業者へ個別に問い合わせながら情報収集を行う負担を軽減しやすくなります。

このように、M&Aの初期段階から自社に合った支援機関を比較・検討できる点は、中小企業にとって大きなメリットといえるでしょう。

出典:登録期間データベース|M&A支援機関登録制度|中小企業庁

メリット4:トラブル発生時の相談窓口による安心サポート体制

M&A支援機関登録制度では、中小企業が安心してM&Aを進められるよう、トラブル発生時の情報提供窓口が設けられています。

M&Aでは、

  • 手数料に関する認識違い
  • 契約内容のトラブル
  • 説明不足による認識のズレ
  • 強引な営業や進行

などが問題になるケースもあります。

こうした場合に、相談窓口を通じて情報提供や相談ができる体制が整備されている点は、中小企業にとって安心材料の一つといえるでしょう。

また、登録M&A支援機関には「中小M&Aガイドライン」の遵守が求められているため、支援機関側にも、適切な説明や誠実な対応が期待されています。

M&Aは、検討から成約まで長期間に及ぶことも多く、特に中小企業経営者にとっては初めて経験するケースがほとんどです。

そのため、万が一の相談先が用意されていることは、「M&Aは難しそう」「トラブルにならないか不安」と感じている経営者にとって、大きな安心感につながります。

 

M&A支援機関を選ぶ際の注意点

M&A支援機関を選ぶ際は、「登録されているかどうか」だけでなく、自社の状況に合った支援が受けられるかを慎重に確認することが重要です。

近年はM&A市場の拡大に伴い、多くのM&A支援事業者が参入していますが、

  • 強引な営業
  • 不透明な手数料体系
  • 実務経験不足
  • 十分な説明がないまま契約を進めるケース

などが問題になることもあります。

特に、中小企業のM&Aでは、

  • 業種特性
  • 財務状況
  • 金融機関との関係
  • 後継者問題
  • 債務超過や過大債務

など、企業ごとに課題が大きく異なるため、支援機関の専門性や実績が非常に重要になります。

信頼できるパートナーを見極めるためには、以下のポイントを確認しましょう。

  • 自社の業種や課題に対する成約実績が豊富か確認する
  • 担当アドバイザーの専門性とレスポンスの速さを見極める
  • 契約内容や手数料体系が中小M&Aガイドラインに沿っているか精査する

以下で、それぞれの注意点について詳しく解説します。

注意点1:自社の業種や課題に対する成約実績が豊富か確認する

M&A支援機関を選ぶ際は、自社と同じ業種や、類似する経営課題への対応実績があるかを確認することが重要です。

M&Aでは、業種ごとに、

  • 商習慣
  • 許認可
  • 収益構造
  • 人材構成
  • 取引先との関係性

などが大きく異なるため、業界理解の有無によって支援の質が変わるケースも少なくありません。

また、中小企業M&Aでは、

  • 赤字
  • 債務超過
  • 過大債務
  • 後継者不在
  • 金融機関との調整

など、複雑な課題を抱えているケースも多くあります。

特に債務超過案件では、単なるマッチングだけでなく、

  • 金融機関との調整
  • 事業再生計画の策定
  • 私的整理への対応
  • 事業譲渡や会社分割を含めたスキーム設計

などが必要になる場合もあり、再生実務の経験が成否を左右することもあります。

そのため、相談時には、

  • 過去の具体的な成約事例
  • どのような課題を解決してきたか
  • 自社と似たケースへの対応経験
  • 金融機関調整や再生案件への実績

などを確認することが重要です。

一方で、実績説明が曖昧だったり、「必ず売却できる」「高値で売れる」といったメリットばかりを強調する業者には注意が必要です。

注意点2:担当アドバイザリーの専門性と対応スピードは十分か

M&Aは、経営者にとって会社の将来を左右する重要な意思決定です。

そのため、支援機関の知名度や会社規模だけでなく、実際に担当するアドバイザリーの専門性や対応力を確認することが重要になります。

特に中小企業M&Aでは、担当者の経験や対応品質によって、

  • 条件交渉
  • 買い手探索
  • 金融機関対応
  • スケジュール管理

などの進め方に大きな差が出るケースも少なくありません。

相談時には、以下のようなポイントを確認するとよいでしょう。

  • 業界動向やM&A実務、法務・税務の基礎知識を理解しているか
  • 質問や不安に対して、迅速かつ誠実に対応してくれるか
  • 自社の状況や経営者の意向を丁寧に理解しようとしているか
  • メリットだけでなく、リスクやデメリットも説明してくれるか
  • 債務超過や金融機関調整など、難易度の高い案件への経験があるか

特に、債務超過案件や再生型M&Aでは、金融機関との調整やスキーム変更など、短期間で判断が求められる場面も多く、レスポンスの遅れが取引全体に影響するケースもあります。

また、たとえ大手M&A会社であっても、担当者の経験が浅かったり、十分な説明がないまま進行したりすると、希望条件での成約が難しくなる可能性もあります。

そのため、「どの会社に依頼するか」だけでなく、「誰が担当するのか」まで確認することが重要です。

注意点3:契約内容や手数料体系が明確に説明されているか

M&A支援機関と契約を締結する前に、支援内容や手数料体系が明確に説明されているかを必ず確認しましょう。

登録M&A支援機関には、「中小M&Aガイドライン」に沿った情報開示や説明対応が求められています。

しかし実際には、

  • 手数料体系が分かりにくい
  • 想定外の費用が発生した
  • 十分な説明がないまま契約を進められた

といったトラブルも発生しています。

特に、以下のポイントは事前に確認しておくことが重要です。

  • 着手金・中間金・成功報酬の有無
  • 成功報酬の計算方法(レーマン方式など)
  • 専任契約の期間や更新条件
  • 中途解約時の費用負担
  • 成約に至らなかった場合の費用の扱い

M&Aでは、支援機関によって料金体系が大きく異なるため、「総額でどの程度の費用が発生する可能性があるか」を事前に確認しておくことが重要です。

また、専任契約を締結すると、一定期間は他の支援機関へ重ねて依頼できなくなるケースもあるため、契約期間や解除条件も慎重に確認する必要があります。

特に、債務超過案件や再生型M&Aでは、

  • 事業譲渡
  • 会社分割
  • 私的整理
  • 金融機関調整

などを伴い、スキームが複雑になるケースもあります。

そのため、契約前の段階で、どこまで支援対象となるのか、追加費用が発生する可能性があるのかについても確認しておくと安心です。

中小企業庁の「情報提供窓口」には、不透明な手数料や強引な契約に関する相談も寄せられています。

料金表を公開し、一つひとつの費用について丁寧に説明してくれる支援機関を選ぶことが、トラブル回避の重要なポイントといえるでしょう。

 

M&A支援機関の手数料の平均相場

M&A支援機関へ依頼する際は、「どのタイミングで、どの程度の費用が発生するのか」を事前に把握しておくことが重要です。

M&Aでは、

  • 着手金
  • 中間報酬
  • 成功報酬

など、複数の費用が発生するケースが一般的であり、支援機関によって料金体系も大きく異なります。

特に中小企業M&Aでは、「成功報酬のみ」を採用する会社もあれば、着手金や月額報酬が必要となるケースもあるため、契約前に総額のイメージを確認しておくことが大切です。

また、債務超過案件や再生型M&Aでは、

  • 金融機関調整
  • 事業再生計画の策定
  • 会社分割や事業譲渡
  • 私的整理対応

など、通常のM&Aより支援範囲が広くなる場合もあり、費用体系が異なるケースもあります。

そのため、「手数料の安さ」だけで判断するのではなく、どこまで支援してもらえるのかを含めて比較検討することが重要です。

ここでは、M&A支援機関で一般的に発生する主な費用と、その相場感について解説します。

相談料は無料が一般的!初期相談にかかる手数料の相場

M&A支援機関への初回相談は、無料で対応しているケースが一般的です。

多くの支援機関では、

  • M&Aの必要性
  • 譲渡・買収の可能性
  • 想定されるスキーム
  • おおまかな企業価値
  • 今後の進め方

などを確認する初期相談の段階では、費用が発生しないことがほとんどです。

そのため、

「自社でもM&Aが可能なのか知りたい」

「後継者不在で悩んでいる」

「債務超過でも事業承継できるのか相談したい」

といった段階でも、まずは気軽に相談しやすい点が特徴です。

一方で、一部の専門家やブティック型M&Aファーム(特定業種や中小企業M&Aなど、専門領域に特化した小規模なM&A支援会社) では、初回相談料として数千円〜数万円程度の費用が発生するケースもあります。

また、無料相談であっても、

  • どこまで具体的なアドバイスを受けられるのか
  • 契約を急かされないか
  • 自社の課題を丁寧にヒアリングしてくれるか

などを確認し、信頼できる支援機関かを見極めることが重要です。

特に、債務超過や金融機関調整を伴う案件では、初期段階のヒアリングや方向性整理が非常に重要になるため、再生型M&Aの実績がある支援機関へ相談することをおすすめします。

着手金の相場は50万円〜200万円!業務委託契約時に支払う手数料

着手金とは、M&A支援機関とアドバイザリー契約(仲介契約など)を締結する際に発生する費用です。

相場は50万円〜200万円程度とされており、主に以下のような初期業務に充てられます。

  • 企業概要書(ノンネームシート・企業概要書)の作成
  • 企業価値評価(バリュエーション)
  • 財務分析
  • 買い手候補の選定
  • M&A戦略の立案

M&Aでは、成約までに一定の調査・準備業務が必要となるため、その初期コストとして着手金が設定されるケースがあります。

一方で、近年は「着手金無料」を打ち出すM&A仲介会社も増えています。

ただし、その場合でも、

  • 成功報酬が高めに設定されている
  • 月額報酬が発生する
  • 最低成功報酬が設定されている

など、別の費用体系になっているケースもあるため、総額ベースで比較することが重要です。

また、債務超過案件や再生型M&Aでは、

  • 金融機関調整
  • 再生計画策定
  • 事業譲渡スキームの検討
  • 私的整理対応

など、通常より初期検討の負担が大きくなるケースもあります。

そのため、着手金にどこまでの支援内容が含まれているのかを事前に確認しておくことが大切です。

中間金の相場は成功報酬の10〜20%!基本合意書の締結時に支払う手数料

中間報酬(中間金)は、売り手企業と買い手企業の間で主要条件について合意し、「基本合意書」を締結するタイミングで発生する費用です。

相場は、

  • 成功報酬額の10〜20%程度
  • もしくは50万円〜200万円程度の定額

として設定されているケースが一般的です。

基本合意締結後は、

  • デューデリジェンス(DD)
  • 最終条件交渉
  • 契約書作成
  • 金融機関調整

など、成約に向けた本格的な手続きへ進むことになります。

そのため、中間報酬は、これらの実務対応に対する費用として設定されている場合があります。

一方で、中間報酬は、最終的にM&Aが成立しなかった場合でも返金されないケースが多いため注意が必要です。

特に、以下のポイントは事前に確認しておきましょう。

  • どの段階で支払いが発生するのか
  • 成約しなかった場合の返金有無
  • 成功報酬との関係性
  • 追加費用が発生する条件

また、債務超過案件や再生型M&Aでは、基本合意後に金融機関との調整やスキーム変更が必要になるケースもあります。

そのため、中間報酬にどこまでの支援内容が含まれているかを、契約前に十分確認することが重要です。

成功報酬は取引額によって変動!成約時に支払うメインの手数料

成功報酬は、M&Aが最終契約まで成立し、成約したタイミングで支払う手数料です。

M&A支援費用の中でも最も大きな割合を占めるケースが多く、一般的には「レーマン方式」と呼ばれる計算方法で算出されます。

レーマン方式では、取引金額に応じて一定の料率を掛け合わせて成功報酬を計算します。

そのため、案件規模が大きくなるほど成功報酬も高額になる仕組みです。

一方で、中小企業M&Aでは、比較的小規模な案件でも一定の実務負担が発生するため、多くのM&A支援機関で「最低成功報酬」が設定されています。

最低成功報酬の相場は、500万円〜2,000万円程度とされるケースが一般的です。

特に、小規模M&Aや事業譲渡を検討している場合は、

  • レーマン方式の料率
  • 最低成功報酬の有無
  • 何を基準に報酬計算するか(株価・負債含む企業価値など)

を事前に確認することが重要です。

また、債務超過案件や再生型M&Aでは、

  • 事業譲渡
  • 会社分割
  • 金融機関調整
  • 私的整理

などを伴い、通常の株式譲渡とは異なるスキームになるケースもあります。

そのため、どの金額を基準に成功報酬が算出されるのかについても、契約前に十分確認しておく必要があります。

レーマン方式については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事|M&A仲介会社の選び方自社に最適な規模で「仲介・FA」の違いを徹底解説

デューデリジェンス(DD)費用は数十万円〜数百万円!調査機関への実費

デューデリジェンス(DD)とは、買い手企業が、売り手企業の実態やリスクを詳細に調査する手続きのことです。

M&Aでは、最終契約前に、

  • 財務状況
  • 税務リスク
  • 法務リスク
  • 労務問題
  • 契約関係
  • 簿外債務の有無

などを確認するため、公認会計士・税理士・弁護士・中小企業診断士などの専門家による調査が行われます。

この調査にかかる費用が「デューデリジェンス(DD)費用」であり、相場は数十万円〜数百万円程度です。

ただし、

  • M&Aの規模
  • 調査範囲
  • 業種
  • 海外取引の有無
  • 債務超過や再生案件かどうか

などによって、費用は大きく変動します。

DD費用は、M&A仲介会社への成功報酬とは別に発生する実費であり、一般的には買い手側が負担します。

特に、債務超過案件や再生型M&Aでは、

  • 偶発債務
  • 金融機関借入
  • 資金繰り状況
  • 再生可能性

などの確認が重要になるため、通常より詳細な調査が必要になるケースもあります。

そのため、M&Aを進める際は、仲介手数料だけでなく、DD費用も含めた全体コストを把握しておくことが重要です。

リテイナーフィーは月額数十万円から!コンサルティングへの継続報酬

リテイナーフィーとは、M&A支援を継続的に受けるために、毎月定額で支払う月額報酬のことです。

主に、

  • 買い手候補の継続探索
  • 条件交渉
  • 財務分析
  • 資料更新
  • 定例ミーティング
  • 金融機関対応

など、M&A実務を継続的に支援するための費用として設定されます。

相場は月額数十万円〜数百万円程度で、案件規模や支援内容、M&Aの難易度によって変動します。

特に、

  • 大型案件
  • 再生型M&A
  • 金融機関調整を伴う案件
  • 長期的なスポンサー探索が必要な案件

などでは、リテイナーフィーが設定されるケースもあります。

一方で、中小企業向けM&Aでは、「着手金無料・月額報酬なし・成功報酬のみ」の料金体系を採用している支援機関も増えています。

そのため、

  • 月額費用が発生するのか
  • どこまでの支援が含まれるのか
  • 契約期間中に解約できるのか

などを事前に確認し、総額ベースで比較検討することが重要です。

また、案件が長期化すると負担額も大きくなるため、契約期間や更新条件についても慎重に確認しておきましょう。

 

M&A支援サービスを利用する際の流れ4ステップ

M&A支援サービスを利用する場合、初回相談から最終的な成約までには、一般的に半年〜1年程度かかるケースが多くあります。

ただし、

  • 企業規模
  • 業種
  • 買い手探索の難易度
  • 財務状況
  • 金融機関調整の有無

などによって、必要な期間は大きく異なります。

特に、債務超過案件や再生型M&Aでは、

  • 事業再生計画の策定
  • 金融機関との調整
  • スキーム検討
  • スポンサー選定

などが必要になるため、通常のM&Aより時間を要するケースも少なくありません。

M&Aでは、単に売り手と買い手をマッチングするだけでなく、

  • 企業価値評価
  • 条件交渉
  • デューデリジェンス(DD)
  • 契約締結
  • PMI(経営統合)

など、多くの工程を段階的に進めていきます。

そのため、各フェーズでM&A支援機関がどのような役割を担うのかを理解しておくことが重要です。

以下では、M&A支援サービスを利用する際の一般的な流れを4つのステップに分けて解説します。

1. 初回相談からアドバイザリー契約の締結

まずは複数のM&A支援機関へ相談し、自社の状況や課題に合ったパートナーを比較・検討することから始まります。

初回相談では、

  • M&Aの目的
  • 希望する条件
  • 財務状況
  • 後継者問題
  • 借入状況
  • 今後の事業方針

などを共有し、

  • M&Aの実現可能性
  • 想定されるスキーム
  • おおまかな企業価値
  • 買い手候補の方向性

などについて説明を受けるのが一般的です。

特に、債務超過や過大債務を抱える企業では、「事業譲渡・会社分割・私的整理・スポンサー支援」など、通常のM&Aとは異なる再生スキームが必要になるケースもあります。

そのため、金融機関調整や再生型M&Aの実績があるかを確認することも重要です。

支援機関の提案内容や手数料体系、担当アドバイザリーとの相性に納得できれば、「アドバイザリー契約(FA契約)」または「仲介契約」を締結します。

契約時には、特に以下の点を確認しておきましょう。

  • 専任契約かどうか
  • 契約期間
  • 手数料体系
  • 中途解約時の条件
  • 成約しなかった場合の費用負担

M&Aは長期間にわたるプロジェクトとなるため、契約内容を十分理解したうえで、信頼できる支援機関を選ぶことが重要です。

2. 企業価値評価(バリュエーション)と企業概要書の作成

契約締結後は、M&A支援機関による企業分析と、売却に向けた準備が本格的に進められます。

まず、決算書や試算表、事業計画書などをもとに、

  • 収益力
  • 資産状況
  • 将来性
  • 業界動向

などを分析し、企業価値評価(バリュエーション)を実施します。

企業価値評価は、売却価格の目安を把握するだけでなく、どのような買い手企業と相性が良いかを検討するうえでも重要なプロセスです。

特に、債務超過企業や再生型M&Aでは、

  • 実質的な収益力
  • 事業単位での価値
  • 金融機関借入の状況
  • 再生可能性

なども踏まえて分析が行われます。

あわせて、買い手候補へ提示するための資料として、

  • 社名を伏せた「ノンネームシート」
  • 詳細情報をまとめた「企業概要書(IM:Information Memorandum)」

などを作成します。

これらの資料は、買い手候補が「この案件を詳しく検討したい」と判断する重要な材料となるため、情報の整理や見せ方によって、マッチング結果に大きな影響を与えることもあります。

そのため、業界理解や再生実務の知見を踏まえ、企業の強みや改善可能性を適切に整理・提案できるかが、支援機関の重要な役割となります。

3. マッチング・トップ面談・条件交渉

企業分析や案件資料の作成が完了すると、M&A支援機関は買い手候補の探索を開始します。

支援機関は、

  • 業界ネットワーク
  • 提携金融機関
  • M&Aデータベース
  • 既存顧客

などを活用し、売り手企業との相性が良い買い手候補を選定していきます。

特に中小企業M&Aでは、単に価格条件だけでなく、

  • 経営理念
  • 従業員の雇用維持
  • 取引先との関係
  • 地域性
  • 事業の継続性

なども重要な判断材料になります。

買い手候補が案件に関心を示した場合は、まず秘密保持契約(NDA)を締結したうえで、企業概要書(IM)などの詳細情報を開示します。

その後、経営者同士が直接対話を行う「トップ面談」へ進みます。

トップ面談では、

  • 経営方針
  • 企業文化
  • 将来ビジョン
  • 従業員への考え方

などを確認し合うことが多く、条件面だけでなく「この相手に会社を託せるか」を見極める重要な場面となります。

双方の意向が一致すれば、

  • 譲渡価格
  • スキーム
  • 従業員の処遇
  • 役員の残留
  • 金融機関対応

などの条件調整を進め、「基本合意書」を締結します。

特に、債務超過案件や再生型M&Aでは、「スポンサー支援・事業譲渡・会社分割・私的整理」などを含めた調整が必要になるケースもあり、金融機関との協議が重要になることもあります。

そのため、この段階では、支援機関の交渉力や調整能力が大きく問われます。

4. デューデリジェンス(買収監査)と最終契約の締結

基本合意書の締結後は、買い手側による最終的なリスク確認として、「デューデリジェンス(DD)」が実施されます。

DDでは、買い手側が選任した公認会計士・税理士・弁護士・中小企業診断士などの専門家が、

  • 財務状況
  • 法務リスク
  • 税務リスク
  • 労務問題
  • 契約関係
  • 簿外債務の有無

などを詳細に調査します。

特に、債務超過案件や再生型M&Aでは、

  • 資金繰り状況
  • 金融機関借入
  • 偶発債務
  • 再生可能性

なども重要な確認ポイントとなります。

M&A支援機関は、

  • 必要資料の準備
  • 買い手側からの質問対応
  • 金融機関との調整
  • スケジュール管理

などを行い、DDが円滑に進むようサポートします。

DDの結果によっては、

  • 譲渡価格の見直し
  • 契約条件の変更
  • スキーム調整

などが行われるケースもあります。

最終的に双方がすべての条件に合意できれば、「最終契約(株式譲渡契約・事業譲渡契約など)」を締結し、代金決済や株式・事業の引き渡し(クロージング)をもってM&Aが成立します。

また、登録M&A支援機関を利用している場合は、制度上の手続きとして、中小企業庁への実績報告が行われるケースもあります。

 

信頼できるM&A支援機関の選定が事業承継や再生の成功につながる

M&A支援機関登録制度は、中小企業が安心してM&Aや事業承継に取り組めるよう、中小企業庁が整備した重要な公的制度です。

登録M&A支援機関を活用することで、

  • 支援機関の比較・検討がしやすくなる
  • 事業承継・引継ぎ補助金を活用できる可能性がある
  • 手数料体系や支援内容を確認しやすい
  • 中小M&Aガイドラインに沿った支援を受けやすい

など、さまざまなメリットがあります。

本記事のポイントを振り返ると、以下の通りです。

  • M&A支援機関には、M&A仲介会社・アドバイザリー・金融機関・士業などがあり、それぞれ得意分野が異なる
  • 手数料体系は支援機関によって大きく異なるため、総額や契約条件を事前に確認することが重要
  • 中小企業M&Aでは、担当アドバイザリーの経験や対応力が成否に大きく影響する
  • 債務超過や金融機関調整を伴う案件では、事業再生や私的整理の知見が求められる
  • M&Aは成約まで半年〜1年以上かかるケースもあるため、早めの準備と相談が重要

特に近年は、「後継者不在・過大債務・資金繰り悪化・金融機関対応」などの課題を抱える中小企業が増えており、「通常のM&A」だけでは解決が難しいケースも少なくありません。

そのため、単なる仲介だけでなく、「事業再生・金融機関調整・会社分割・事業譲渡・私的整理」などを含めた再生型M&Aに対応できる支援機関を選ぶことが重要です。

「赤字や債務超過だからM&Aは難しい」と考えている場合でも、再生スキームを活用することで、事業継続や事業承継が可能になるケースがあります。

自社に合った支援機関を見極め、早い段階から専門家へ相談することが、納得のいくM&Aと事業再生への第一歩となるでしょう。

ジーケーパートナーズは、中小企業庁の「M&A支援機関登録制度」に正式登録されたM&A支援機関として、「中小M&Aガイドライン」を遵守した透明性の高いサービスを提供しています。

私たちは、企業再生コンサルティングの知見を活かし、一般的なM&A仲介会社では対応が難しい、

  • 債務超過
  • 過大債務
  • 金融機関調整
  • 私的整理
  • 事業譲渡・会社分割を伴う再生案件

など、再生型M&Aに関する支援を強みとしています。

「赤字や債務超過でもM&Aは可能なのか」

「金融機関への返済負担を整理したい」

「廃業ではなく、従業員や事業を残したい」

「まずは自社の価値だけでも知りたい」

このようなお悩みをお持ちの経営者様も、ぜひ一度ご相談ください。

M&Aは、早めに相談することで選択肢が広がるケースも少なくありません。

専門のアドバイザリーが、貴社の状況を丁寧に整理したうえで、最適な解決策を一緒に検討いたします。

まずは無料個別相談会をご利用ください。

ジーケーパートナーズの無料相談会申し込みはこちらから。事業継続から整理・撤退まで、一人で抱えこまずにご相談ください。

自社に合ったM&A仲介会社の選び方を徹底解説|仲介・FAの違いと注意点

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「後継者がいない」

「借入金の返済負担が重い」

「債務超過だが会社や従業員は残したい」

このような悩みを抱える中小企業にとって、M&Aは有力な選択肢の一つです。

しかし、M&Aを成功させるには、どのM&A仲介会社に依頼するかが非常に重要です。

近年では、

  • 強引な案件化
  • 高額な手数料
  • 利益相反による不公平な交渉

など、M&A仲介会社とのトラブルも増えています。

特に債務超過や借入金が多い企業では、一般的なM&A仲介会社では対応が難しいケースも少なくありません。

通常のM&A仲介会社は「黒字企業の株式譲渡」を中心に扱うことが多く、

  • 私的整理
  • 事業譲渡
  • 会社分割
  • 金融機関との調整

など、事業再生を伴うM&Aへの対応力には差があります。

また、M&Aでは「仲介会社」と「アドバイザリー会社」の違いを理解することも重要です。

仲介会社は売り手・買い手双方の間に立って調整を行い、FAはどちらか一方の立場で助言を行います。

本記事では、

  • M&A仲介会社の役割
  • 仲介会社とアドバイザリー会社の違い
  • 自社に合った仲介会社の選び方
  • 中小企業が注意すべきトラブル事例

について、事業再生・M&A支援の現場経験を踏まえてわかりやすく解説します。

ジーケーパートナーズは、一般的なM&A仲介会社では対応が難しい「債務超過企業」の事業承継・企業売却について、企業再生の専門知識と豊富な実績をもとに支援を行っています。

特に、「私的整理に関するガイドライン」を活用した事業譲渡や第二会社方式など、再生スキームを活用したM&A支援を強みとしており、金融機関との交渉・調整を含めた総合的なサポートが可能です。

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M&A仲介会社を選ぶ前に知っておくべき「契約形態」と「支援ルール」

M&Aの相談先を選ぶ際は、単に「M&A仲介会社」という名称だけで判断するのではなく、誰の立場で支援を行うのかという「契約形態」を理解することが重要です。

また近年では、M&A仲介会社とのトラブル増加を受け、国も「中小M&Aガイドライン」を策定し、支援機関に対するルール整備を進めています。

特に中小企業のM&Aでは、情報格差から不利な条件で契約を進めてしまうケースもあるため、

  • 自社の利益を優先してくれるのか
  • 利益相反のリスクはないか
  • 適切な説明や支援を受けられるか

を事前に確認しておくことが重要です。

まずは、「仲介」と「アドバイザリー」の違いと、M&A支援における基本ルールである「中小M&Aガイドライン」について解説します。

「仲介」と「アドバイザリー」では利益を守る対象が異なる

仲介とアドバイザリーの最大の違いは、「誰の立場で支援を行うか」にあります。

どちらが優れているというわけではなく、自社の状況やM&Aの目的に応じて選択することが重要です。

仲介会社とアドバイザリー会社の特徴比較は、以下の通りです。

項目 M&A仲介 アドバイザリー会社
契約相手 売り手・買い手の両方 売り手・買い手のどちらか一方
立ち位置 中立的な立場(調整役) 契約者の利益最大化(味方)
メリット 交渉がスムーズで成約までが早い 利益相反が起きず、有利な条件を引き出しやすい
適した案件 中小企業の事業承継など 大規模案件、複雑な条件交渉が必要な場合

仲介は、売り手・買い手の双方の間に立ち、条件調整や交渉を進める形式です。

双方の合意形成を重視するため、円滑にM&Aを進めやすいという特徴があります。

一方、アドバイザリーは売り手または買い手のどちらか一方と契約し、その依頼者の利益最大化を目的として支援を行います。

一般的には、

  • できるだけ高く売却したい
  • 不利な条件を避けたい
  • 金融機関との調整が必要
  • 債務超過や再生案件で利害関係が複雑

といったケースでは、FA型の支援が適している場合もあります。

ただし、アドバイザリーは依頼者の利益を優先するため、相手方との交渉が対立しやすく、成約まで時間を要するケースもあります。

反対に、仲介は双方の妥協点を見つけることに長けていますが、一方当事者の利益を最大化する動きには一定の制約があります。

そのため、自社の状況に応じて、「円滑な成約を重視するのか」「条件交渉を重視するのか」を踏まえて選ぶことが重要です。

なお、以下の記事ではM&Aアドバイザリーの役割やFAについて詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。                        

関連記事|M&Aアドバイザリー会社とM&A仲介会社の違いとは

 

M&Aの相談を開始すべきタイミング

M&Aの検討は、「売却を決断した後」ではなく、事業承継や将来の経営に不安を感じ始めた段階で、早めに相談を開始することが重要です。

準備期間を十分に確保できれば、

  • 収益改善
  • 財務内容の整理
  • 不採算事業の見直し
  • 経営体制の整備

など、企業価値を高める“磨き上げ”を行いやすくなり、より良い条件での成約につながる可能性が高まります。

特に、以下のようなタイミングはM&Aの相談を検討すべき時期といえます。

  • 後継者不在が明確になった時
  • 親族内や社内に承継候補がおらず、将来的な事業承継に不安を感じ始めた段階
  • 業界再編や市場環境の変化を感じた時
  • 同業他社のM&Aが増え、自社単独での成長や生き残りに課題を感じ始めた段階
  • 業績が安定している時

利益や財務内容が安定している時期は、比較的良い条件で譲渡しやすい傾向があります

また、借入金の返済負担が重くなる前に相談を始めることで、「企業売却」だけでなく、「事業再生」という選択肢を検討できる可能性も広がります。

一方で、契約形態や支援内容を十分に理解しないままM&A仲介会社と契約してしまうと、

「期待していた支援が受けられない」

「金融機関との調整に対応してもらえない」

といったミスマッチにつながるケースもあります。

そのため、早い段階から専門家へ相談し、自社に適した進め方を整理することが重要です。

なお、以下の記事では、M&Aを活用した事業再生の具体的な手法について詳しく解説しています。

関連記事|事業再生の手法を徹底解説!M&Aの活用で早期の立て直しを実現する

 

M&A仲介会社を選ぶ5つのポイント

M&A仲介会社を選ぶ際は、知名度や広告量だけで判断するのではなく、自社の規模・業種・財務状況に合った支援実績があるかを確認することが重要です。

M&A仲介会社ごとに得意とする案件規模や支援領域は大きく異なります。

特に、債務超過や金融機関調整を伴う案件では、一般的なM&A仲介会社では対応が難しいケースも少なくありません。

そのため、自社の状況と仲介会社の得意分野が一致しているかを慎重に見極める必要があります。

選定時に確認すべき主なポイントは、以下の通りです。

  • 取扱案件の規模・業種・実績
  • 「中小M&Aガイドライン」への対応状況
  • 報酬体系・手数料の透明性
  • 契約形態とサポート体制
  • 情報管理体制と信頼性

それぞれ詳しく解説します。

①取引案件の規模・業種・実績を確認する

M&A仲介会社を選ぶ際は、自社の企業規模や業種と、仲介会社の得意分野が一致しているかを確認することが重要です。

仲介会社ごとに、得意とする案件規模や業界は大きく異なります。

例えば、大手案件を中心に扱う仲介会社では、中小企業案件の優先順位が低くなることもあり、反対に小規模案件中心の会社では、金融機関調整を伴う複雑な案件への対応力が不足しているケースもあります。

仲介会社は、大きく以下の2種類に分かれます。

  • 総合型 : 幅広い業種・規模のM&Aに対応する仲介会社
  • 専門型 : 特定の業界や再生案件など、専門領域に特化した仲介会社

特に、債務超過や事業再生を伴うM&Aでは、

  • 金融機関との調整
  • 私的整理
  • 事業譲渡
  • 第二会社方式

などへの理解や実務経験が重要になります。

そのため、単なる成約件数だけでなく、以下の点まで確認しておくことが大切です。

  • 過去の成約実績(規模・業種)
  • 自社と類似する案件の支援経験
  • 業界特有の課題への理解
  • 再生型M&Aへの対応実績

これらを事前に確認することで、自社に適したM&A仲介会社を見極めやすくなります。

以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田の経歴や、本業界で働く想いについてお話しています。

ジーケーパートナーズの理念や事業への考え方もご紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

②「中小M&Aガイドライン」への準拠状況を確認する

近年のM&A業界では、強引な営業や不透明な手数料、利益相反によるトラブルが問題視されています。

そのため、M&A仲介会社を選ぶ際は、中小企業庁が策定した「中小M&Aガイドライン」に準拠しているか、また「M&A支援機関登録制度」に登録されているかを必ず確認することが重要です。

ガイドラインに準拠している支援機関を選ぶことで、以下のようなメリットがあります。

  • 契約内容や手数料について適切な説明を受けられる
  • 強引な契約締結や不当な囲い込みを防止できる
  • 利益相反への配慮を求めることができる
  • 「事業承継・引継ぎ補助金」の対象となる場合がある

特に中小企業のM&Aでは、専門知識の差から不利な条件で契約してしまうケースも少なくありません。

そのため、「どのような支援ルールに基づいて業務を行っているか」を事前に確認することが重要です。

なお、「M&A支援機関登録制度」に登録されている会社であっても、実際の支援内容や対応品質には差があります。

単に登録の有無だけでなく、

  • 契約内容の説明が丁寧か
  • リスク説明を十分に行っているか
  • 再生案件への理解があるか

といった点まで確認したうえで、信頼できる支援機関を選ぶことが大切です。

③契約形態とサポート体制を確認する

M&A仲介会社と契約する際は、「仲介」か「アドバイザリー」かという契約形態と、どこまで支援してもらえるのかを事前に確認することが重要です。

中小企業のM&Aでは、売り手・買い手双方の調整を行う「仲介方式」が多く採用されています。

一方で、

  • 価格交渉を重視したい
  • 金融機関との調整が必要
  • 利害関係が複雑
  • 債務超過や再生案件である

といったケースでは、依頼者側の利益を優先して支援する「アドバイザリー方式」が適している場合もあります。

それぞれの特徴は以下の通りです。

  • 仲介方式(M&A仲介)

→1社の仲介会社が売り手・買い手双方の間に立ち、条件調整を行いながら成約を目指す方式。円滑な交渉を進めやすい点が特徴です。

  • アドバイザリー方式

→売り手・買い手がそれぞれ別の専門家と契約し、自社の利益を優先して交渉を進める方式。価格交渉や複雑な利害調整に適しています。

また、契約時には「専任契約」か「非専任契約」かも確認しておきましょう。

さらに、単なるマッチングだけでなく、以下の支援範囲まで確認することが重要です。

  • デューデリジェンス(買収監査)への対応
  • PMI(統合後支援)の有無
  • 法務・会計・税務の専門家体制
  • 金融機関との調整支援
  • M&A後まで含めた一気通貫の支援体制

特に再生型M&Aでは、財務・法務・金融調整が複雑になるため、総合的な支援体制を持つ仲介会社かどうかが重要な判断ポイントになります。

④情報管理体制をチェックし、信頼性を確認する

M&Aでは、情報管理体制が整っているかを必ず確認する必要があります。

売却検討の情報が外部に漏れると、従業員・取引先・金融機関に不安が広がり、取引の破談や信用低下につながる恐れがあります。

特に確認すべきポイントは以下の通りです。

  • 情報開示の範囲が明確に定められているか
  • 買い手候補への情報開示を段階的に行う仕組みがあるか
  • 守秘義務契約(NDA)の締結・運用ルールが徹底されているか
  • 社内での情報管理ルールが整備されているか

また、情報管理だけでなく、担当者の対応力も重要です。

事前相談の段階で、

  • 説明が丁寧でわかりやすいか
  • 自社の状況を正しく理解してくれるか
  • リスクや不利な点も説明してくれるか
  • 買い手候補や金融機関との調整力があるか

を確認しましょう。

M&A仲介会社は、単に買い手を紹介するだけの存在ではありません。

安心して重要な情報を預けられる相手かどうかを見極めることが、M&Aを成功させるうえで欠かせません。

⑤報酬体系・手数料の透明性をチェックする

M&A仲介会社を選ぶ際は、報酬体系や手数料の算出方法を契約前に必ず確認しましょう。

特に成功報酬は「レーマン方式」で算出されることが一般的ですが、手数料の計算基準が「株式の売却価格」のみなのか、借入金などを含めた「会社全体の資産・負債総額(移動総資産)」なのかによって、最終的な支払額が大きく変わる場合があります。 

主な費用項目は以下の通りです。

  • 着手金:契約時に発生する費用
  • 中間金:基本合意締結時など、途中段階で発生する費用
  • 成功報酬:最終契約が成立した場合に支払う報酬
  • 月額報酬:支援期間中に毎月発生する報酬

また、多くの仲介会社では成功報酬に「最低報酬額」が設定されています。

そのため、小規模なM&Aであっても一定額の費用負担が発生する点には注意が必要です。

契約前には、

  • どのタイミングで費用が発生するのか
  • 成功報酬の計算基準は何か
  • 最低報酬額はいくらか
  • 追加費用が発生する条件はあるか

を明確に確認しましょう。

手数料について丁寧に説明してくれる仲介会社を選ぶことで、後々の認識違いやトラブルを防ぎやすくなります。

ジーケーパートナーズでは、債務超過企業に特化したM&Aプラットフォーム「Reset M&A」を運営しています。

一般的なM&A仲介会社では対応が難しい、

  • 債務超過
  • 過大借入
  • 金融機関調整を伴う案件
  • 私的整理を前提とした事業譲渡

などについて、企業再生の専門知識を活かした支援を行っています。

「廃業しかないと思っていた」

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という経営者様も、まずはお気軽にご相談ください。

財務・事業デューデリジェンスから、金融機関との調整、再生スキームの構築、スポンサー選定まで包括的にサポートいたします。

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M&A仲介会社への依頼でよくあるトラブル事例

M&A業界には多くの支援機関が存在しており、依頼先を誤ると、希望条件での成約が難しくなるだけでなく、経営や資金繰りに重大な影響を与えるトラブルにつながる可能性があります。

特に中小企業のM&Aでは、専門知識や情報量に差があるため、仲介会社任せにしてしまうことで不利な条件を受け入れてしまうケースも少なくありません。

そのため、事前に業界特有のリスクを理解し、信頼できる支援機関を見極めることが重要です。

代表的なトラブル事例としては、以下が挙げられます。

  • 悪質な仲介会社による価格操作
  • 問題のある買い手への案件紹介
  • 経営者保証の解除に関するトラブル

これらについて、以下で詳しく解説します。

悪質な仲介会社による価格操作

一部の悪質なM&A仲介会社では、売り手企業の価値を不当に低く評価し、相場より安い価格で売却を誘導するケースが問題となっています。

例えば、

「売り手からは手数料をいただきません」

「早く売却しないと条件が悪化します」

などと説明し、十分な比較検討をさせないまま契約を進めるケースがあります。

特に、買い手側から高額な成功報酬を受け取る構造になっている場合、仲介会社が売り手よりも買い手側の利益を優先してしまうリスクもあります。

また、

  • 企業価値の根拠説明が曖昧
  • 他の買い手候補を十分に探していない
  • 相場比較の説明がない
  • 「今決めないと難しい」と契約を急がせる

といった対応には注意が必要です。

こうしたトラブルを防ぐためには、

  • 報酬体系を事前に確認する
  • 企業価値評価の根拠を説明してもらう
  • 複数の仲介会社へ相談する
  • 必要に応じてFA型支援も検討する

ことが重要です。

特に、債務超過や再生案件では専門性によって提案内容が大きく変わるため、「対応できる買い手がいない」と言われても、すぐに鵜呑みにしないことが大切です。

問題のある買い手への案件紹介

M&Aでは、「どの買い手に会社を引き継ぐか」が非常に重要です。

しかし一部では、仲介会社が成約手数料を優先し、買い手の実態調査を十分に行わないまま案件を進めるケースも問題視されています。

実際に社会問題となったのが、「ルシアンホールディングス事件」です。

この事件では、資金力や経営体制に問題を抱える買い手企業が短期間で多数の企業を買収していたにもかかわらず、複数のM&A仲介会社が継続的に案件を紹介していました。

その結果、買収後に事業継続が困難となり、多数の企業が営業停止や倒産に追い込まれる事態となりました。

背景には、

  • 仲介会社が成約件数を優先していた
  • 買い手の財務内容や経営実態の確認が不十分だった
  • 「買収意欲が高い買い手」に案件が集中していた

といった問題が指摘されています。

M&Aは、単に高値で売却できれば良いわけではありません。

特に中小企業では、

  • 従業員の雇用維持
  • 取引先との関係継続
  • 事業の継続性

まで含めて慎重に判断する必要があります。

そのため、仲介会社を選ぶ際は、

  • 買い手審査をどのように行っているか
  • 財務内容や資金調達力を確認しているか
  • 成約後のトラブル対応体制があるか

まで確認することが重要です。

「すぐに買いたいという企業がいる」と急かされる場合ほど、慎重に判断することが大切です。

経営者保証の解除に関するトラブル

中小企業のM&Aでは、「会社を売却すれば個人保証もなくなる」と考えてしまう経営者も少なくありません。

しかし実際には、金融機関の経営者保証が解除されないまま、旧経営者に債務リスクが残るトラブルが発生しています。

例えば、以下のようなケースです。

  • 買い手側が保証引継ぎや解除手続きを進めない
  • 金融機関との調整が不十分なままM&Aが進行する
  • 契約書に保証解除の記載があっても、「努力義務」にとどまっている
  • 仲介会社が保証リスクを十分説明しない

このような場合、会社を譲渡した後も、旧経営者が連帯保証人として責任を負い続ける可能性があります。

特に、債務超過や金融支援を伴うM&Aでは、金融機関との事前調整が極めて重要です。

そのため、以下の点を必ず確認しておきましょう。

  • 売却前に金融機関と保証解除について協議しているか
  • 契約書に実効性のある保証解除条項があるか
  • 保証解除ができない場合の対応が整理されているか
  • 仲介会社がリスクを丁寧に説明しているか

M&Aでは、「成約すること」だけでなく、「売却後に問題なく経営者が再スタートできること」が重要です。

リスクを隠さず説明し、金融機関との調整まで含めて支援できる専門家を選ぶことが、安心してM&Aを進めるための重要なポイントとなります。

 

まとめ:M&A仲介会社は自社の規模に照らして選ぼう

納得できるM&Aを実現するためには、仲介会社の知名度や広告規模だけで判断しないことが重要です。

自社の業種・売上規模・財務状況に近い支援実績があるか、また「中小M&Aガイドライン」に準拠した誠実な支援体制が整っているかを総合的に確認しましょう。

特に中小企業のM&Aでは、仲介会社の力量によって、

  • 成約価格
  • 金融機関との調整
  • 従業員の雇用維持
  • 譲渡後の事業継続

まで結果が大きく変わることがあります。

本記事のポイントを整理すると、以下の通りです。

  • 「仲介」と「アドバイザリー」の違いを理解し、自社に合った契約形態を選ぶ
  • 「中小M&Aガイドライン」に準拠した支援機関か確認する
  • 自社と類似する案件実績があるかを確認する
  • レーマン方式の算出基準や最低報酬額を事前に確認する
  • 情報管理体制や金融機関対応力もチェックする
  • 早期に相談を開始し、企業価値向上の準備を進める

M&Aは、単なる「会社売却」ではなく、経営者・従業員・取引先の将来にも関わる重要な意思決定です。

だからこそ、表面的な営業トークだけでなく、リスクも含めて丁寧に説明してくれる信頼できるパートナーを選ぶことが大切です。

特に、債務超過や過大借入を抱える企業では、一般的なM&A仲介会社では対応が難しいケースも少なくありません。

ジーケーパートナーズでは、企業再生の専門知識を活かし、私的整理や金融機関調整を伴う再生型M&Aまで一貫して支援しています。

まずは無料相談にて、貴社に最適な選択肢をご提案いたします。

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M&Aエージェントとは?M&A仲介との違い・業務内容・選び方を徹底解説

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M&A(企業の合併・買収)を検討する際、「M&Aエージェント」と「M&A仲介」のどちらに相談すべきか迷う経営者は少なくありません。

この2つは、業務内容や報酬の仕組み、サポート体制などに大きな違いがあります。

そのため、自社の状況やM&Aの目的に合わせて、最適なパートナーを選ぶことがM&A成功のカギを握ります。

本記事では、まず「M&Aエージェントとは何か」という基本的な考え方から、その具体的な業務内容、さらには選び方のポイントまで、わかりやすく解説します。

M&Aを成功に導くためには、信頼できる専門家との出会いが欠かせません。

本記事を通じて、自社にとって最適な選択ができるよう、判断材料をご提供します。

ジーケーパートナーズでは、企業再生やM&Aに特化した豊富な実績とノウハウを活かし、貴社の企業価値を最大限に高めるサポートを行っています。

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M&Aについて少しでもご関心がありましたら、お気軽にご相談ください。

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M&Aエージェントとは?

M&Aエージェントとは、企業の合併・買収(M&A)において、売り手または買い手のどちらか一方に専属でつき、サポートする専門家です。

最大の特徴は、依頼主の立場に立って「利益の最大化」を最優先に行動することです。

たとえば、売り手企業であれば高く売却すること、買い手企業であればコストを抑えつつ将来的な相乗効果(シナジー)を確保することが目標となります。

M&Aエージェントは、リスクが高く慎重な対応が求められるケースで利用されることが多い点も特徴です。

次に、M&Aエージェントとよく比較される「M&A仲介」や「M&Aアドバイザリー」との違いについて、詳しくご説明します。

M&AエージェントとM&A仲介の違い

M&AエージェントとM&A仲介の最も大きな違いは、業務上の立場と目的にあります。

M&Aエージェント

M&Aエージェントは、売り手または買い手のどちらか一方に専属でつき、依頼主の利益最大化を目的にサポートする担当者をさします。

そのため、依頼主に有利な条件を引き出すために、積極的で強気な交渉が可能です。

ただし、交渉が長引きやすくなり、結果として破談(交渉決裂)のリスクが高くなる点には注意が必要です。

M&A仲介

一方、M&A仲介は、売り手と買い手の双方の立場を理解し、最適なマッチングを図りながら、スムーズな取引成立をサポートする担当者をさします。

ただし、交渉の公平さや条件の妥当性よりも、早期成約を重視する動きになりやすいため、売り手または買い手のどちらか一方の利益に偏る可能性がある点に注意が必要です。

関連記事|M&A仲介会社の選び方!FAとの違いやトラブルの回避方法を徹底解説

M&AエージェントとM&Aアドバイザリーの違い

M&AエージェントとM&Aアドバイザリーは似た言葉として使われることが多いですが、厳密には異なる意味を持ちます。

M&Aエージェントとは?

M&Aエージェントは、M&Aに関するサポートを行う「」や「専門家」を指します。

つまり、実際に現場でアドバイスや交渉支援を行う担当者のことです。

M&Aアドバイザリーとは?

一方、M&Aアドバイザリーとは、M&Aのアドバイスや支援を提供する「業務」や「サービス内容」を指します。

たとえば「M&Aアドバイザリー業務を提供するプロフェッショナル」が「M&Aエージェント」です。

このアドバイザリー業務では、買い手または売り手のどちらか一方と専属契約を結び、相手企業の立場に立って、M&Aに関する交渉や契約のサポートを通じて企業価値の向上を目指します。

■ サービス内容の違い

M&Aアドバイザリーは、単なる仲介や交渉支援にとどまらず、M&A後の業務改善や組織文化の統合など、より広範で戦略的なサポートを提供することが多いのが特徴です。

そのため、M&Aを通じて企業価値を高めたい場合には、より包括的な支援を受けられるアドバイザリーサービスの活用が有効です。

関連記事|M&Aアドバイザリー会社とは?業務内容や契約書についても徹底解説

 

そもそもM&Aとは?

M&Aとは、「Mergers and Acquisitions」の略称で、企業の合併や買収を意味する言葉です。

ビジネスの現場では、複数の会社がひとつに統合されたり、ある企業が他の企業を買い取ったりすることを指します。

具体的には、以下のような手法があります。

  • 株式譲渡:会社の株を売買して経営権を移す方法
  • 事業譲渡:会社の一部の事業だけを売買する方法
  • 合併 :複数の会社が一つに統合される方法

このように、M&Aは会社や事業を「売り手」から「買い手」へと移す取引全般を指します。

M&Aをご検討中の経営者様

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M&Aをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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M&Aエージェントの具体的な業務内容

M&Aエージェントは、M&Aのプロセス全体において、依頼企業の立場に立ち、専門的なサポートを提供します。

具体的な業務内容は以下のとおりです。

  • M&A戦略の策定・立案
  • 企業価値評価(バリュエーション)
  • デューデリジェンスの実施・管理
  • 交渉戦略の構築と実行
  • PMI(統合プロセス)支援

次のセクションでは、これらの業務内容をさらに詳しく解説していきます。M&Aエージェントの役割をより深く理解したい方は、ぜひご覧ください。

M&A戦略の策定・立案

M&A戦略の策定・立案とは、「M&Aによって何を実現したいのか」という目的を明確にし、その目的を達成するために、どのようなM&Aを行うべきかを事前に計画することを指します。

この段階は、M&A全体の方向性を決める非常に重要なプロセスです。

具体的には、以下のような分析や準備が行われます。

  • SWOT分析やPPM分析などのフレームワークを使った自社の現状分析
  • 市場調査(競合状況・業界動向など)
  • M&Aの目的の明確化(たとえば「新規事業への参入」や「赤字事業の売却」など)
  • 相手企業の候補(マッチング)の検討
  • 想定されるリスクの洗い出しと対策

また、売却側であれば、

  • 譲渡スキームの選定株主構成に応じた進め方の整理

買収側であれば、

  • 買収後の統合シナリオ(PMI)事業シナジーの実現方法の設計

なども含まれます。

企業価値評価(バリュエーション)

企業価値評価(バリュエーション)とは、M&Aの対象となる企業や事業がどれくらいの価値(=価格)を持っているのかを算定する業務です。

買収する側にとっては「いくらで買うべきか」、売却する側にとっては「いくらで売れるのか」を判断するための、重要なプロセスです。

評価の際には、以下のようなさまざまな要素を総合的に分析します。

  • 会社や事業の収益性(どれくらい儲かっているか)
  • 資産や負債の内容と価値
  • 業界内の類似企業との比較や、過去の類似M&A取引の事例 など

また、企業価値を算出する代表的な方法には、以下の3つがあります。

  • DCF法(ディスカウント・キャッシュ・フロー法)

将来の利益(キャッシュフロー)を現在の価値に換算して評価する方法

  • 市場比較法

業種や規模が近い企業と比較して、相場を参考に評価する方法

  • 純資産法

企業が保有する資産から負債を引いた純粋な価値をもとに評価する方法

企業価値は、M&Aの目的や状況によって大きく変わることがあります。

たとえば、「成長性重視」なのか「資産売却目的」なのかによって、適した手法は異なります。

そのため、目的に応じて最適な評価手法を選び、交渉の場で説得力ある価格提示を行うための根拠として活用することが大切です。

デューデリジェンスの実施・管理

デューデリジェンス(Due Diligence)とは、M&Aにおいて対象となる企業を多角的に調査し、隠れたリスクや問題点を事前に把握するための重要な業務です。

具体的には、以下のような分野について詳しくチェックを行います。

  • 財務面(過去の業績や債務状況など)
  • 法務面(契約・訴訟リスク・コンプライアンス)
  • 人事面(従業員の処遇・人件費・労務リスク)
  • 事業面(ビジネスモデルや競争力、市場動向) など

また、デューデリジェンスには、主に次の2つの目的があります。

  • 思わぬトラブルや損害の回避

売り手企業の情報を十分に理解せずに進めると、M&A後に重大な問題が発覚するリスクがあります。これを未然に防ぐのが第一の目的です。

  • PMI(統合プロセス)を円滑に進めるための準備

買収後に組織や業務をスムーズに統合するためには、あらかじめ企業の内部事情を把握しておくことが不可欠です。

デューデリジェンスの結果は、以下のような場面で大きな影響を与えます。

  • 契約条件の見直し・再交渉
  • 買収の是非に関する最終判断
  • リスクへの備えや統合計画の策定

このプロセスを疎かにすると、買収後に想定外の損失を抱えるリスクが高まるため、M&A成功のカギを握る重要なステップと言えます。

交渉戦略の構築と実行

交渉戦略の構築と実行とは、M&Aにおいて依頼者(売り手または買い手)の利益を最大化するために、交渉の方針を計画し、有利な条件を引き出す業務です。

単に価格交渉を行うだけでなく、M&A全体の目的に沿った条件を実現するための戦略的な調整・交渉力が求められます。

売り手・買い手それぞれの目標としては、

  • 売却側:できるだけ高く売却する(高値譲渡)ことが目標
  • 買収側:買収コストを抑えつつ、将来的な相乗効果(シナジー)を実現することが目的

そのため、企業価値評価(バリュエーション)やデューデリジェンスの結果を踏まえた論理的な主張と提案が、交渉を有利に進める上で不可欠です。

交渉の初期段階では、以下のような内容を中心に意見をすり合わせていきます。

  • 両社の事業シナジー(統合による相乗効果)の可能性
  • 統合後の経営方針や組織体制への考え方
  • 合意形成に向けた信頼関係の構築

この段階で両社の認識を確認し、共通の目的意識を醸成することが、スムーズな交渉につながります。

M&Aエージェントは、依頼者の立場に立ち、最も有利な条件での成約を目指して戦略的に交渉を主導します。

たとえば、強気な価格交渉や契約条件の調整など、専門的な視点から依頼者の利益を最大限に引き出す交渉を展開します。

このプロセスは、M&Aの成果を左右する非常に重要なステップです。

交渉の成否によって、M&Aの成功度合いが大きく変わると言っても過言ではありません。

PMI(統合プロセス)支援

PMI(Post Merger Integration)とは、M&Aが成立した後に行われる企業同士の統合プロセスを指します。

この統合を通じて、M&Aで期待されているシナジー(統合効果)投資対効果を実際に実現することがPMIの目的です。

統合の方法には、企業の関係性や戦略に応じて、主に以下の3つのスタイルがあります。

  • 連邦型統合:買収先の経営の自主性をできるだけ尊重し、ゆるやかに統合する方法
  • 支配型統合:買収側が経営に積極的に関与し、主導権を握るスタイル
  • 吸収型統合:買収先を完全に自社に組み込み、一体化するアプローチ

どの方法を選ぶかは、両社の文化や目的、M&Aのスキームによって異なります。

統合スタイルが決まった後は、以下のような実務的な統合作業が行われます。

  • 業務システムの統合(会計・人事・販売など)
  • 人員の再配置や人事制度の調整
  • ガバナンス体制の整備(組織ルールや意思決定プロセスの統一)

これらを適切に実行することで、買収後の混乱を防ぎ、スムーズな経営統合を実現します。

PMIは、M&Aの成功を左右する最も重要なプロセスの一つです。

どれだけ魅力的なM&Aが成立しても、統合がうまく進まなければ期待した効果は得られません。

M&Aエージェントは、M&A成約後も継続して関与し、統合効果を最大限に引き出すための支援を行います。

そのため、PMIまでサポートできるエージェントを選ぶことが、長期的な成功のカギとなります。

 

M&Aエージェントの種類と特徴

M&Aエージェントは、提供する専門性や対応する企業規模・業界によっていくつかのタイプに分類されます。

それぞれのエージェントには得意分野があり、自社の規模や目的に合ったエージェントを選ぶことが重要です。

以下に、主なエージェントの種類とその特徴を紹介します。

エージェントの主な種類 特徴
大手投資銀行系エージェント 豊富な資金力と国際的ネットワークを活用し、大型案件に特化
独立系M&Aアドバイザリー 中堅企業のM&A、業界特化案件
個人M&Aエージェント 中小企業の事業承継、小規模M&A
業界特化型エージェント 医療・IT・製造業など特定業界のM&A

大手投資銀行系のM&Aエージェントには、野村證券やみずほ証券などが代表的です。

一方、独立系アドバイザリー会社としては、GCAやフロンティア・マネジメントなどが知られています。

それぞれのエージェントは、得意とする業種や扱う案件の規模が異なるため、自社の状況(企業規模・業界・目的など)に合わせて、最適なタイプのエージェントを選ぶことが成功のカギとなります。

 

M&Aエージェントの選び方

M&Aの成功には、信頼できるエージェント選びが欠かせません。

選定の際に注目すべき主なポイントは、以下の通りです。

  • 実績と専門性を確認する
  • マッチング力をチェックする
  • 業界知識と経験を評価する
  • 料金体系の透明性を確認する

以下で詳しい内容を解説します。

実績と専門性を確認する

M&Aエージェントを選ぶ際には、過去の成約実績や対応してきた業界・企業規模などを具体的に確認することが非常に重要です。

単に「成約件数が多いかどうか」だけで判断するのではなく、次のような観点から実績をチェックしましょう。

  • 成約した案件の規模(売上や企業規模など)
  • 対応してきた業界(自社と同業かどうか)
  • 取引の種類(株式譲渡、事業譲渡、合併などの経験の有無)

多くのM&Aを成約してきたエージェントは、さまざまな状況に対応してきた経験やノウハウを持っている可能性が高く、安心感があります。

ただし注意点として、大企業向けの実績が豊富でも、中小企業のニーズや事情に合わない場合もあるため、自社の立場や目的にマッチした実績を持つエージェントを選ぶことが大切です。

マッチング力をチェックする

M&Aにおいて、エージェントの「マッチング力」は成功の可否を左右する非常に重要な要素です。

つまり、「どれだけ自社に合った魅力的な相手を見つけてくれるか」が、M&Aの成否に大きく影響します。

エージェントのマッチング力を見極めるには、以下の点を確認しましょう。

  • 保有する企業リストの質と量

どれだけ多くの候補企業とつながりを持っているか、業種・規模のバリエーションが豊富かを確認します。

  • 過去の成約実績における相手先企業の内容

過去にどのような企業をマッチングしてきたか、信頼性の高い相手を紹介できているかを評価しましょう。

  • 依頼者のニーズへの理解と提案力

表面的な情報ではなく、依頼企業の事情や将来ビジョンに合った提案ができるかが重要です。

幅広い業界や地域とのネットワークを持つエージェントであれば、より多くの候補企業から自社に最適な相手を見つけるチャンスが広がります。

こうしたネットワークは、M&Aの交渉や手続きもスムーズに進めやすくなるため、効率的かつ効果的なM&Aの実現につながる大きな強みとなります。

マッチング力はエージェントの「実行力」に直結する要素です。単なる企業紹介ではなく、自社の未来を見据えた最適なパートナーを見つけてくれる存在かどうかを見極めましょう。

業界知識と経験を評価する

M&Aエージェントには、法務・税務・財務などの幅広い専門知識が求められます。

さらに、自社の業種や業界に対する理解や経験があるかどうかも、エージェント選びの重要なポイントです。

以下が確認すべきポイントとなります。

  • 自社の業種に関する知識や経験があるか

たとえば、製造業・IT・医療など、業界特有の商流や慣習に精通しているかをチェックしましょう。

  • 譲受候補(買い手)に関する情報に詳しいか

業界のキーマンや、買収意欲のある企業とのネットワークがあるかも判断材料になります。

エージェントはこうした専門的な知識を活かして、リスクを見極め、適切な対策を講じることで、M&A取引の信頼性を高める役割を果たします。

また、M&A業界にどれだけ精通しているかを見極めるには、以下の点も参考になります。

  • M&A業界出身のキャリアアドバイザーが在籍しているか
  • M&A人材の育成プログラムの実績があるか

こうした背景を持つエージェントであれば、実践的な視点とリアルな市場感覚を持って支援してくれる可能性が高いと言えるでしょう。

料金体系の透明性を確認する

M&Aエージェントを選ぶ際は、料金体系が明確であるかどうかを必ず確認することが大切です。

特に以下のような項目について、事前に詳しくチェックしておきましょう。

  • 着手金の有無と金額
  • 中間報酬が発生するタイミングと内容
  • 最低手数料の設定があるかどうか
  • 成功報酬の割合や計算方法(レーマン方式など)

これらの要素をしっかり把握しておくことで、後から予想外の費用が発生するリスクを防げます。

料金に関する情報をきちんと開示しているエージェントは、以下のような情報も公開しているケースが多く、信頼性の高いパートナーとして判断する材料になります。

  • 過去の成約件数
  • M&Aの平均所要期間
  • 成功報酬の実例や料金体系の具体例

料金が安ければ良いというわけではなく、費用に見合ったサービスや成果が得られるかどうかを見極めることが大切です。

費用対効果を総合的に判断したうえで、自社にとって最適なエージェントを選びましょう。

必要であれば、各エージェントの報酬体系を比較するチェックリストや、見積もり時に確認すべき質問リストもご提供可能です。お気軽にご相談ください。

 

M&Aエージェントに関するQ&A

ここでは、M&Aエージェントに関して多く寄せられる質問にわかりやすくお答えします。

疑問を解消しながら、自社に最適なエージェント選びの参考にしてください。

Q1. M&Aエージェントの手数料と費用相場はどのくらいですか?

M&Aエージェントの手数料と費用相場は、以下の通りです。

項目 内容 費用相場
相談料 M&A専門家への初期相談時にかかる手数料 無料~数万円
着手金 業務委託契約を締結する際に支払う手数料 無料~200万円
リテイナーフィー(月額報酬) 契約期間中の月額報酬 数十万~数百万円(月額)
デューデリジェンス費用 デューデリジェンスを実施する際の調査費用 数十万~数百万円
成功報酬 M&A契約締結後に支払う費用 レーマン方式により算出

・5億円以下:5%
・100億円以下:1%

料金は、依頼する期間の長さや契約の内容によって大きく変わることがあります。

そのため、複数のエージェントから見積もりを取り寄せて比較することが大切です。

あわせて、料金体系の詳細(着手金・成功報酬・最低手数料など)をしっかり確認し、自社の予算や目的に合った最適なエージェントを選びましょう。

Q2. M&AエージェントとM&A仲介どっちがいい?

M&Aの目的や状況によって、M&AエージェントとM&A仲介のどちらが適しているかは異なります。

たとえば、ジーケーパートナーズのようなM&A仲介は、売り手と買い手の双方の立場を理解し、最適なマッチングを図りながら、スムーズかつスピーディな取引成立をサポートします。

特に、複雑な利害関係が絡むケースでも、両者が納得できる条件で合意できるようサポートしてくれるのが特徴です。

一方、M&Aエージェントは売り手または買い手のどちらか一方に専属で付き、依頼主の利益を最大化することを最優先に交渉を進めます。

そのため、強気な交渉を展開できる反面、交渉が長引いたり、破談のリスクが高まる傾向があります。

  • スピード重視で早期の成約を目指したい場合
  • 売り手・買い手のバランスを重視したい場合

このようなケースでは、M&A仲介の活用がより効果的と言えるでしょう。

自社の目的や状況を踏まえて、最適な手法とパートナーを選ぶことが、M&A成功の第一歩です。

ご不明点があれば、お気軽にご相談ください。

関連記事|M&Aの相談先・窓口・センターを徹底比較!無料相談の活用方法も解説

 

まとめ

M&Aエージェントは、M&A(企業の合併・買収)において、売り手または買い手のどちらか一方に専属してサポートを行う専門家です。

依頼主の立場に立ち、利益を最大限に引き出すことを第一の目的として活動します。

M&A仲介が、売り手と買い手の両者の間に立ち、双方の立場を理解して交渉をサポートするのに対し、M&Aエージェントは特定の一方に専属で付き、その利益を優先して行動します。

両者のこのスタンスの違いが、交渉方法や支援内容に大きな影響を与えます。

M&Aエージェントは、以下のような幅広い業務を担います。

  • M&A戦略の策定
  • 企業価値の評価(バリュエーション)
  • デューデリジェンス(財務・法務調査)
  • 条件交渉・交渉戦略の構築
  • PMI(買収後の統合)支援

これらを通じて、M&Aの成功を全面的にサポートします。

M&Aを成功させるためには、自社の目的や状況に応じて、最適なエージェントを選ぶことが重要です。

業界経験や支援実績、専門性などをよく確認し、信頼できるパートナーを見つけましょう。

以下の動画では、ジーケーパートナーズ会長・津田が、これまでの経歴や、事業に取り組む想い、会社の理念についてお話しています。

ぜひこちらもあわせてご覧ください。

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