
「毎月の返済に追われ、資金繰りのことを考えると夜も眠れない」
「売上はあるのに、借入金が多すぎて将来が見えない」
このような悩みを抱えながら、誰にも相談できずに苦しんでいる中小企業の経営者は少なくありません。
いわゆる「借金まみれ」の状態とは、単に借入金が多いというだけでなく、返済負担が重く、事業の成長や継続に支障が出始めている状況を指します。
この状態を放置し、適切な対策を取らないまま時間だけが経過すると、資金繰りの悪化から倒産や廃業という選択を迫られるリスクが一気に高まります。
しかし実際には、
- 債務超過に陥っていても
- 借入金が1億円を超えていても
会社を清算せず「事業を残す」「雇用を守る」再生方法は存在します。
本記事では、借金だらけの会社を立て直すために、経営者が今すぐ検討すべき6つの具体策を分かりやすく解説します。
さらに、近年増加している
- 中小企業版ガイドラインを活用した再生
- 事業譲渡・会社分割による事業承継
- 債務超過企業でも可能なM&Aスキーム
といった、「借金を整理しながら事業を継続する実践的な方法」についても、実務の視点から詳しく紹介します。
「もう打つ手がない」と感じている段階でも、選択肢はゼロではありません。
会社と事業を本気で立て直したい経営者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ジーケーパートナーズは、企業再生コンサルティングと再生スキームを前提としたM&A・事業譲渡支援に強みを持つ専門会社です。
債務超過案件をはじめ、事業再生の過程で個人保証の問題についても整理が必要となるケースを含め、一般的なM&A仲介会社では対応が難しい、複雑な再生案件を数多く支援してきました。
「借入金は多いが、事業や従業員は守りたい」
「個人保証の問題を整理し、再出発したい」
こうした課題は、早期に専門家へ相談することで、選択肢を大きく広げることが可能です。
ジーケーパートナーズでは、財務・事業の両面から現状を整理し、実現可能な再生・M&Aスキームをご提案します。
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借金だらけの会社を立て直すための6つの方法
借金問題に直面した経営者が、会社を立て直すために検討すべき主な対策は、次の6つです。
重要なのは、場当たり的に対応するのではなく、優先順位を整理したうえで、早期に実行に移すことです。
- 金融機関への返済猶予(リスケジュール)交渉
- 固定費の削減(人件費・家賃・外注費などの見直し)
- 収益性の低い事業・赤字部門からの迅速な撤退
- 私財を投入しないデット・デット・スワップ(DDS)の検討
- 税金・社会保険料の納付猶予制度の活用
- 事業再生コンサルタントや弁護士への早期相談
これらの対策は、単独で行うよりも、会社の財務状況や事業内容に応じて組み合わせて実行することが重要です。
以下では、それぞれの方法について、実務上のポイントや注意点を交えながら具体的に解説します。
方法1:金融機関への返済猶予(リスケジュール)交渉
資金繰りが厳しくなってきた場合、まず検討すべき対応の一つが、金融機関への返済猶予(リスケジュール)交渉です。
リスケジュールとは、元本返済の一時停止や返済条件の変更について、金融機関と協議することを指します。
適切に実施すれば、毎月の返済負担を軽減し、短期的な資金繰り悪化や突発的な資金ショートを回避する効果が期待できます。
ただし、金融機関は「お金が足りない」という理由だけでリスケに応じるわけではありません。
交渉を成立させるためには、
- 直近および今後の資金繰り表
- 収益改善策を盛り込んだ実行可能性の高い経営改善計画
といった、客観的な資料の提示が不可欠です。
計画内容に現実性があり、改善の道筋が明確であれば、金融機関が再生に協力してくれる可能性は高まります。
一方で、リスケジュールはあくまで時間を確保するための応急措置にすぎません。
猶予期間中に収益構造の見直しや事業再編などの抜本的な改善策を実行できなければ、問題の先送りに終わってしまう点には注意が必要です。
関連記事|返済リスケジュールとは?借入金で悩む経営者が知っておくべきポイント
方法2:固定費の削減(人件費・家賃・外注費などの見直し)
会社からの現金流出を抑えるためには、毎月必ず発生する固定費の見直しが最優先課題となります。
固定費は一度削減できれば、その効果が継続するため、資金繰り改善に直結しやすい対策です。
具体的には、
- 人件費
- 事務所・工場の賃借料
- リース費用
- 通信費・外注費などの継続契約
といった、すべての固定費を洗い出し、本当に事業に必要かどうかを一つひとつ検証する作業が必要になります。
特に、使用頻度の低いリース契約や、事業規模に見合っていない高額な家賃については、解約・条件変更・移転交渉によって、大幅なコスト削減が可能なケースも少なくありません。
ただし、固定費削減を急ぐあまり、人材や収益源となる事業まで削ってしまうと、かえって再生が難しくなるリスクもあります。
短期的な資金繰り改善と、中長期的な事業継続のバランスを考慮した判断が重要です。
方法3:収益性の低い事業・赤字部門からの迅速な撤退
会社全体の体力を回復させるためには、採算の取れない事業や赤字部門の見直し・撤退を検討することが不可欠です。
赤字部門を抱え続けると、黒字事業が生み出した利益や資金が吸い取られ、会社全体の再生を遅らせてしまいます。
経営者には、これまで投下してきた資金や時間、思い入れにとらわれず、各事業の収益性や将来性を客観的に評価する視点が求められます。
特定の部門が継続的に赤字を生み、今後も改善の見通しが立たない場合、その事業は限られた経営資源を過度に消費している可能性があります。
このようなケースでは、縮小・売却・撤退といった選択肢を含めて、早期に判断することが重要です。
事業からの撤退により、一時的な損失が発生することは避けられません。
しかし、撤退によって人材・資金・時間を収益性の高いコア事業に集中させることで、会社全体の再生スピードを高めることが可能になります。
方法4:私財を投入しないデット・デット・スワップ(DDS)の検討
債務超過に陥っている会社の再生手法として、経営者が私財を直接投入することなく財務内容を改善する方法に、デット・デット・スワップ(DDS)があります。
中小企業の再生実務においては、DES(デット・エクイティ・スワップ)よりも、DDSの方が現実的かつ適用されるケースが多い手法です。
DDSとは、金融機関などの債権者が保有する貸付金の一部を、返済条件の緩やかな劣後ローン(疑似資本)に振り替える手法です。
法律上は負債のままですが、金融機関の評価や実務上は自己資本に近い性格を持つため、実質的に財務体質を改善する効果があります。
DDSを実行することで、
- 金融機関評価上の自己資本比率が改善する
- 新規融資や既存借入の条件変更(リスケ)と組み合わせやすい
- 経営権や株主構成に影響を与えない
といったメリットがあり、中小企業にとって取り組みやすい再生手法とされています
一方で、DESは負債を株式に振り替えるため、理論上は債務超過を一気に解消できる可能性がありますが、
- 金融機関が株主になることへの抵抗感
- 稟議・制度上の制約
- 既存株主の持分希薄化
などの理由から、中小企業では交渉が成立しにくいのが実情です。
このため、実務ではDESよりも、DDSを中心に据えた再生スキームが選択されるケースが多くなっています。
もっともDDSも、
- 返済順位や金利条件の設計
- 他の債権者とのバランス
- 将来の再リスケ・返済計画との整合性
など、慎重な検討が不可欠な手法です。
条件設定を誤ると、形式上は改善しても、実態として再生が進まないリスクもあります。
そのため、DDSを検討する際は、金融機関対応や企業再生の実務に精通した専門家の助言を受けながら、自社の事業計画・資金繰り・金融機関との関係性を踏まえて、段階的かつ現実的に進めていくことが重要です。
方法5:税金・社会保険料の納付猶予制度の活用
一時的な資金繰り悪化に直面している場合、一定の要件を満たすことを前提として、国や地方自治体が設けている税金・社会保険料の納付猶予制度を活用できる可能性があります。
法人税や消費税、社会保険料などについて、災害、取引先の倒産、急激な業況悪化などにより、そのまま一時に納付すると事業の継続が困難となるおそれがある場合など、法律で定められた要件に該当するときに限り、申請により最長1年間の納税・納付猶予が認められるケースがあります。
猶予が認められた場合には、延滞税や延滞金が全額または一部軽減されることもあり、結果として短期的な資金繰り負担を緩和できる可能性があります。
実務上は、再生に向けた時間を確保するための一時的な措置として位置付けられます。
ただし、この制度はすべての企業が自動的に利用できるものではなく、あくまで事業再生に向けた取り組みを進めるための一時的な措置にすぎません。
猶予期間中に、収益改善や事業再編などの根本的な対策を進めなければ、問題は先送りとなってしまいます。
制度を利用するためには、税務署や年金事務所に対し、申請書に加えて現在の財産状況や資金繰り計画、事業継続の見通しを示す資料を提出する必要があります。
要件の判断や説明を誤ると、猶予が認められないこともあるため、専門家の助言を得ながら慎重に進めることが重要です。
方法6:事業再生コンサルタントや弁護士への早期相談
借金問題を抱えた会社が再生を目指すには、自社の状況を客観的に整理し、最適な選択肢を見極めることが不可欠です。
そのためには、事業再生の専門家へできるだけ早い段階で相談することが重要になります。
会社の借金問題は、資金繰り・金融機関対応・事業構造・法的リスクなどが複雑に絡み合っており、
経営者一人の判断だけで解決できるほど単純な問題ではありません。
事業再生の専門家は、単なる資金繰り対策にとどまらず、
- 金融機関との交渉支援
- 事業の選択と集中を含む経営改善
- 事業譲渡やM&Aによる事業存続の検討
- 必要に応じた法的整理に向けた準備
といった、複数の再生シナリオを整理したうえで現実的な解決策を提示します。
一般的に、弁護士は法的整理や債務整理に関する専門知識を、事業再生コンサルタントは財務・事業の両面からの実務的な再生支援を担う役割を持っています。
相談が早ければ早いほど選択肢は多く残され、会社や事業を存続できる可能性も高まります。
「まだ大丈夫」と思っている段階こそ、早期相談が将来を大きく左右します。
借金だらけの会社を立て直す「M&A・事業譲渡」とは?
M&Aや事業譲渡は、借金問題を抱える会社が事業を存続させるための「戦略的な再生手法」の一つです。
単なる会社売却や廃業とは異なり、負債と切り離した形で事業を承継することで、再生の道を開くことが可能になります。
特に、債務超過や借入金過多の状況にある場合、会社そのものを維持し続けるよりも、優良な事業だけを切り出して第三者に承継する方が、結果として多くを守れるケースも少なくありません。
再生型のM&A・事業譲渡には、
- 過大な負債から事業を切り離せる
- 事業や雇用を継続できる可能性が高まる
- 経営者の個人保証問題の整理につながる場合がある
といった、清算や廃業を回避するための実務的なメリットがあります。
以下では、借金問題を抱える会社がM&A・事業譲渡を活用することで得られる具体的なメリットについて、詳しく解説します。
会社の負債と社長の個人保証を切り離せる
再生型M&Aの代表的な手法である事業譲渡を活用することで、会社が抱える多額の負債と、経営者個人が負っている保証責任を切り離して整理できる可能性があります。
事業譲渡とは、会社そのものを売却するのではなく、収益を生んでいる特定の事業や資産のみを選別して、第三者に譲渡する手続きです。
この仕組みにより、
- 借入金などの負債
- 不良資産や将来リスク
を元の会社(譲渡会社)に残したまま、優良な事業だけを買い手企業へ承継することが可能になります。
事業譲渡によって得られた売却代金は、元の会社に残った借入金などの返済原資として充当されるのが一般的です。
金融機関との合意形成が進めば、この過程で社長の個人保証の負担が軽減、あるいは解消されるケースもあります。
もちろん、個人保証が自動的に外れるわけではありませんが、事業譲渡は、個人保証問題を整理するための現実的な選択肢の一つです。
会社と事業、そして経営者自身の生活を守るための再生スキームとして、近年注目されています。
事業と従業員の雇用を継続できる
M&Aや事業譲渡を活用することで、会社そのものを存続できない場合でも、優良な事業を継続し、従業員の雇用を守れる可能性があります。
負債が重く、やむを得ず廃業を選択した場合、事業は停止し、これまで培ってきたノウハウや技術は失われ、従業員も職を失ってしまうのが一般的です。
一方で、再生型M&Aにより事業が第三者に承継されれば、
- 事業ノウハウや技術
- 取引先との関係
- 必要な人材
をまとめて引き継ぐことができ、従業員が買い手企業に雇用されるケースも少なくありません。
このような事業承継は、経営者や社員が長年かけて築き上げてきた事業価値を、負債とは切り離して次の世代へつなぐ前向きな解決策といえます。
特に、地域経済を支える企業や、専門性の高い技術・ノウハウを有する企業にとっては、社会的意義の高い再生手法として注目されています。
売却益を負債の返済に充て資金を確保できる
事業譲渡によって得られた売却対価は、会社に残された借入金などの負債の返済原資として活用できる点が大きなメリットです。
これにより、清算や廃業に至る場合でも、最終的な債務処理を比較的円滑に進められる可能性があります。
事業に将来性や収益力が認められれば、債務超過の状態であっても、買い手企業が事業価値に見合った対価を支払うケースもあります。
売却資金を原資として金融機関やその他の債権者へ返済を行うことで、法的整理を選択する場合であっても、弁済率を高められる可能性があります。
弁済率が向上すれば、金融機関や債権者の理解を得やすくなり、交渉を円滑に進められる点も実務上の重要なポイントです。
また、こうした返済が進むことで、社長の個人保証が残る可能性のある債務についても、整理に向けた道筋をつけられる場合があります。
再生型のM&Aは、通常のM&Aとは異なり専門的な知識を要します。
より詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
関連記事|債務超過企業でもM&Aは可能!成功のための5つのステップ
借金だらけの状況から抜け出すには専門家への相談が不可欠
借金だらけの会社を立て直すためには、資金繰りを一時的にしのぐ対策だけでなく、負債構造そのものを見直すための専門的な戦略が欠かせません。
本記事で解説してきた6つの対策や、M&A・事業譲渡による再生手法は、実行のタイミングや進め方を誤ると、かえって資金繰りや金融機関との関係を悪化させてしまうリスクもあります。
会社の現状を客観的に分析し、「どの対策を、どの順番で、どこまで実行すべきか」を判断することは、
経営者お一人で担うには非常に難しいのが実情です。
事業再生を成功させるためには、企業再生に精通した専門家へ早期に相談することが重要です。
専門家は、金融機関との交渉、経営改善計画の策定、事業譲渡・M&Aの実行、さらには必要に応じた法的整理の準備まで、複雑で多岐にわたるプロセスを一貫してサポートできます。
特に、債務超過が深刻な場合や、個人保証問題を抱えている場合には、再生型M&Aを円滑に進めるための高度な実務ノウハウが不可欠となります。
「もう打つ手がない」と感じている段階でも、選択肢が残っているケースは少なくありません。
状況がさらに悪化する前に、一度専門家の視点で現状を整理することが、再生への第一歩となります。
ジーケーパートナーズは、一般的なM&A仲介会社とは異なり、企業再生コンサルティングを専門分野とする会社です。
単なる会社売却の仲介ではなく、事業をどう残し、負債をどう整理するかという再生視点から支援を行っています。
そのため、
- 債務超過に陥っている企業
- 私的整理を前提とした再生案件
- 事業譲渡・会社分割を伴う複雑な再生スキーム
といった、一般的なM&A仲介会社では対応が難しい案件に強みを持っています。
「負債は多いが、事業や従業員は残したい」
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